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私立中高進学通信

2019年1月号

実践報告 私学の授業

東京女子学園中学校

『地球思考プログラム』で世界とつながる女性を育てる

世界の課題に対し“自分ができること”を考える
国連サミットにおいて採択された“SDGs”の17の目標を起点に、自分と世界とのつながりを身近なテーマに定めて探究していくアカデミックな取り組みに挑戦しています。

国連サミットにおいて採択された“SDGs”の17の目標を起点に、
自分と世界とのつながりを身近なテーマに定めて探究していくアカデミックな取り組みに挑戦しています。

世界の課題を自分のこととして考える

 机上の学びにとどまらず、協働やフィールドワークなどを通じて、未来を生き抜く力=『智慧』を養う同校。その根幹にあるのが『地球思考(Global Thinking)』という考え方です。これからの社会を創る女性を育てるため、すべての教育活動において論理的思考力、批判的思考力、創造的思考力を育むカリキュラムを実践しています。

 なかでも特徴的なのが、2018年度からスタートした探究活動『地球思考プログラム』です。これは中学生を対象とする週1回の授業で、世界における課題を発見・探究し、広く発信することをめざしています。

 前期には、国連サミットで採択された「SDGs」(貧困や格差、気候変動など、世界が取り組むべき課題に対する行動計画)の17目標から、関心のあるテーマについてグループワークを実施。朝日新聞社と共催した特別授業では、新聞を読んで社会問題を学び、解決のために何をすべきか意見を出し合いました。

「生徒たちにとって、新聞記事になるような社会問題は遠い世界の出来事にすぎませんでした。前期の探究活動では、社会問題を自分のこととして捉え、自分にできることは何かを考えていきました。また、9月の文化祭では、その結果をグループごとに発表しました」(広報室・募集対策委員・英語科/立原寿亮先生)

 後期は、一人ひとりが定めたテーマに対して探究を深め、iPadで論文を執筆します。授業は教員1人あたり10人強の生徒を受け持つゼミ形式。学年別だった前期の授業とは異なり、中1から中3まで一緒に机を並べてそれぞれのテーマに取り組んでいます。年度末には、プレゼンテーションも行う予定です。

「感想文ではないため、先行研究、統計など客観データを調べたうえで論旨をまとめることが大切です。現在は何をどうやって調べるのか準備シートを作成し、探究活動を進めているところです。同じテーマについて研究する生徒たちが学年を越えて意見を交わす姿も見られ、こちらが何も言わなくとも自然な形で協働が生まれています」

調べるだけでなく行動する力を養う

『地球思考プログラム』がめざすのは、「答えのない問いに対し、自分なりの答えを導き出すこと」だと立原先生は話します。

「本校がめざすのは、 “世界とつながる女性”の育成です。『地球思考プログラム』をはじめとする教育活動で培った教養と見識、幅広い能力が、生徒たちの財産になってくれることを願っています。世界が抱える問題に対し、『自分には何ができるのか』を考え、自分で行動できる力まで身につけてほしいですね。2019年度からは高校でもこのプログラムを実施していきます」

中1~中3 『地球思考プログラム』で各自がテーマ研究に挑む
前期
世界を変えるための目標「SDGs」を学び
今、自分たちが何をすべきかを考える

『地球思考プログラム』は、生徒自らがテーマを決め、自分と世界とのつながりについて考えを深める授業です。貧困やジェンダー平等など国連サミットで採択された17の目標「SDGs」を軸に、今世界で起きていることについて学び、自分に何ができるかを探究していきます。朝日新聞社と開催した特別授業では、新聞を読み、その記事が「SDGs」のどの目標にあたるか紐づけていきました。問題意識を抱き、その解決法を探ることから『地球思考』が育まれていきます。

朝日新聞社とのコラボ授業朝日新聞社とのコラボ授業
中1生・中2生は、カードゲーム形式で楽しみながら「SDGs」について学習しました。中3生は、「SDGs」の観点で新聞を読み込む授業に臨みました。
新聞から課題を読み解く新聞から課題を読み解く
「世界には学校に行けない子どもがいる」「とくに女の子は性別で差別されている」。新聞記事を通じて途上国に暮らす女子の境遇を知り、世界の課題を強く意識する生徒も。
自分たちにできる解決策は?自分たちにできる解決策は?
社会が抱える課題を知るだけでなく、考えをもう一段深めて「自分にできること」を模索するのがこのプログラムの特徴です。

前期
文化祭でプレゼンテーション

 授業を通じて関心のあるテーマを見つけたら、グループに分かれて意見を出し合い、解決策を探ります。文化祭では、その結果についてプレゼンテーションを行いました。「他者との会話を通じて、今までにないアイデアが生まれることも。学校でしかできない協働学習を心がけています」(立原先生)


後期
論文を執筆し研究成果を発表
準備シートは全生徒が閲覧可能。担当教員は、探究活動を深めるためのトリガークエスチョンを書き込み、生徒に返信しています。準備シートは全生徒が閲覧可能。担当教員は、探究活動を深めるためのトリガークエスチョンを書き込み、生徒に返信しています。

 後期には、生徒一人ひとりがテーマを定め、論文を執筆します。執筆前には、研究意義、研究方法などを記す準備シートを手書きで作成。図書館やインターネットを利用し、担当教員の指導を受けつつ、テーマを掘り下げていきます。年度末には、探究結果をプレゼンテーションする予定です。

図書館などで資料を得る

図書館などで資料を得る
1人1台所有しているiPadを使用し、論文を執筆します。
図書館の資料に限らず、iPadで最新の文献に当たることもできます。
なかには英語の文献を調べたり、英語で論文を書いたりする生徒も!

(この記事は『私立中高進学通信2019年1月号』に掲載しました。)

東京女子学園中学校  

〒108-0014 東京都港区芝4-1-30
TEL:03-3451-0912

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進学通信2019年1月号
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