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私立中高進学通信

2019年特別号

注目のNews and Topics

穎明館中学校

放課後学習支援システム
「EMK未来サポート」で学力向上

静かで集中しやすい環境の自習室。

静かで集中しやすい環境の自習室。

 集中して勉強できる環境を整えることで学習習慣をつけ、学力向上につなげたい。そんな思いから実現したのが、同校の放課後学習支援システム「EMK未来サポート」です。

 無窮館(図書館)内の2フロアをリニューアルして、専用の自習室を4室設け、計194のブース(自習机)を整備。専門スタッフを7名配置し、生徒たちの学習を交代でサポートしています。

 中1と中2は、週2回以上、全員が利用。中3から高3は希望者のみが使っています。もちろん、毎日自習室を利用してもかまいません。平日は16:00~19:00、土曜日は13:00~18:00、さらに夏休み期間などは9:00~17:00の利用が可能です。生徒の出入りは、カードで管理しており、入館すると保護者にメール連絡がいくシステムです。

「EMK未来サポート」は登録前に、学習進度や自分が力をつけたい教科などをスタッフが生徒からヒアリング。スタッフからのアドバイスをもとに生徒自らが学習計画を立て、生徒カルテに記入します。生徒は、毎回このカルテをもとに、学習を進めていくのです。

「EMK未来サポート」のシステム導入に尽力された進学指導部部長の大友博之先生は、システム導入の狙いと経緯について次のように語ります。

「学力を伸ばすためには、学んで復習するという繰り返しが重要です。そのためには、きちんとした学習習慣をつけなければなりません。本校では、家庭学習を最低2時間するように勧めていますが、家では集中力の持続が難しいこともありますよね。そこで、集中して勉強できる環境を整えようと、2018年度から『EMK未来サポート』の準備を進め、2019年8月のオープンに至りました。
 当初は10月のオープンをめざしていましたが、準備が順調に進み、前倒ししてのオープンとなりました」

入り口のカードリーダー。入り口のカードリーダー。
利用者は、写真の生徒カルテに沿って勉強を進めます。利用者は、写真の生徒カルテに沿って勉強を進めます。
部活動をしている生徒は隙間時間に有効活用

「本校は部活動にも積極的です。部活動終了後も1時間は勉強ができますし、顧問にも生徒が『EMK未来サポート』を利用しやすいように配慮をお願いしています。もちろん、部活動が休みの日はもっと早い時間から利用できます。オープンしてまだ日が浅いですが、積極的に利用している生徒が多く、手応えを感じています」

 全員が利用する中1・中2はもちろん、そのほかの学年の生徒も含めて、常時100名以上が利用し、定期試験前の期間は、200名を超えることもあるそうです。

 自習室は、教室のように机が並ぶ部屋が2室、個別のブースに仕切られた部屋が2室あり、いずれも集中を切らすことなく学習できる環境です。広い部屋には原則としてスタッフが待機し、生徒に目を配っています。

 学習を進める中でわからない問題があったら、質問カードに書いて専用のボックスへ。この質問カードをもとに、スタッフのチューターが教えてくれる仕組みです。質問は、学習内容に関することはもちろん、勉強の進め方やオススメの参考書など、多岐にわたります。1日に10人以上から質問が寄せられることもあるそうです。

個別のブースに区切られた自習室。周囲を気にせず勉強できる。

質問カードとカードを入れる箱。順番にチューターが答えてくれます。質問カードとカードを入れる箱。順番にチューターが答えてくれます。
自分の学力にあったプリントに取り組めるよう、廊下には学習プリントが置かれています。自分の学力にあったプリントに取り組めるよう、廊下には学習プリントが置かれています。
先生の一言
最も学力がつく時期を大切に
進学指導部部長/大友博之先生進学指導部部長/大友博之先生

 ある調査によると、中1から高3までの6年間で最も学力がつく時期は中1・中2で、その時期にしっかりと勉強したかどうかの影響は、大学受験期に表れるそうです。受験が近づいてきたからといって高2あたりからあわてて勉強しても、挽回することは簡単ではありません。もう少し早く始めていればよかったのにと感じることは、生徒自身にとってもそうですが、教員にとっても残念なことです。

 そういうことにならないよう、『EMK未来サポート』システムでは、中1・中2を全員登録にしました。今のところ積極的に活用してくれているので、私たちもうれしく感じています。ある意味、生徒の居場所にもなっているようです。今もまだ試行錯誤中ですが、もっと学力を伸ばせるよう、システムを整備していきたいと思っています。

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