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私立中高進学通信

2019年特別号

注目のNews and Topics

日本女子大学附属中学校

中学生だから考えること。中学生だから感じること。
そのすべてを発信する、私たちの『十月祭』!

校内のコミュニティスペース「もみじフォーラム」で開催された本部企画の『教科発表』。「Get together~1人1人の個性」の名の下に、各自が各教科の学習内容を自らの言葉で発表しました。

校内のコミュニティスペース「もみじフォーラム」で開催された本部企画の『教科発表』。
「Get together~1人1人の個性」の名の下に、各自が各教科の学習内容を自らの言葉で発表しました。

十月祭行事委員会を中心に、中学生が企画から運営まですべてを担って開催する日本女子大学附属の文化祭『十月祭』。半世紀以上の歴史を重ねるこの一大イベントは、生徒一人ひとりの主体性や自立心を育む人間形成の場、そして、日々の学習や研究の成果をアピールする研究発表の場として定着しています。

十月祭は主体的かつ協働的に活躍する中学生だけの文化祭

 今から57年前の1962(昭和37)年、生徒たちが自主的に参加する研究発表会のような形でスタートした十月祭。当初は個人やクラス発表が主流で、在校生の保護者がその成果を見に来るという形式でした。やがてクラブ単位の発表も増えていき、今では中学生だけの文化祭として定着しています。

「十月祭が中学生だけの文化祭である意味はとても大きいものがあります。なぜなら、高校の先輩たちに頼ることなく、中学生だけで大きな行事を成功させなければならないからです。生徒たちは十月祭行事委員会やクラブ活動、委員会などの一員として、それぞれの役割を担い、とくに中3は責任ある立場として、主体的かつ協働的に活躍する貴重な機会を得ることができます。こうした責任を積み重ねることで実力を蓄え、自立心や自主性を養うことにもつながっていきます。また、十月祭があることで、中1からの日々の教科学習でも“たくさんの人に見てもらうこと”を意識し、見る人・聴く人の立場に立ってていねいに取り組むモチベーションにもなっています」
(広報部主任/峯岸憲一先生)

日本女子大学のタグラインとも重なるリーダーの育成

 峯岸先生は、高校に上がる前の中学で一度、「最高学年」という立場を強く意識し、自ら積極的に行動を執った経験が、その先の大きな財産になることを強調します。

「十月祭で責任のある立場を担った中3の多くが、次の年から附属高校の文化祭『もみじ祭』でも、活躍するという流れが自然とできています。もちろん、もみじ祭は高校生らしくよりハイレベルなものになるため、経験があるといっても簡単なものではありません。しかし、十月祭の企画・運営で身につけたコミュニケーション能力やマネジメント能力は間違いなく強みになることでしょう。ちなみに、昨年度約75%の卒業生が進学している日本女子大学では、自己の可能性を開花させて、それぞれのステージでリーダーになることを目標とする『Bloom as a leader』というタグラインを定めています。自己の確立に向けた教育の一つとして、リーダーシップ教育を取り入れている本校の姿勢そのものです」

自分らしい色の花を咲かせるための根っこを育てる

 十月祭の本番を迎えるにあたり、十月祭行事委員の生徒たちを中心に、中3たちは日々、委員会やクラブで話し合いを重ねてきたといいます。多様性豊かな環境にあるからこそ意見の対立も珍しくなく、時には教師側から反論を仕掛けて激論を交わすこともあるというたくましさもあります。

「例えば、行事委員を選ぶ際でも、まずはクラス単位で選挙委員会を立ち上げ、何をテーマに話し合っていくのかなど、議題もきちんと決めるところから始まります。しかし、そうはいっても中学生ですから、最初からうまくいきません。じゃあどうやって事をスムーズに進めるのかといいますと、行事委員の生徒たちがそれぞれファシリテーター役となって次の話題を上手に提供しながら導いていくのです。つまりこれもリーダーシップです。こうして徹底的に話し合った後、『じゃあクラスの代表として誰が適任だと思うか?』と新たな議題が用意され、そこからさらに揉んで結局、委員を選出するまで10時間以上話し合う…、というように進行していくのです」

 議論を重ねれば重ねるほど、十月祭は責任のある「自分」事へとなっていきます。

「本校の学校生活の基本は、遠回りのように見えても、まずは目の前にある課題の解決に向けて、誰もが主体的に努力することを重視したものです。例えるなら、それは“地面の下の見えないところ”を一生懸命に耕すイメージといってもいいでしょう。理科の実験に年間40回以上も取り組むことにも重なります。これは、本校の創立者である成瀬仁蔵が提唱した『自念自動』の精神とも相通じるものでもあり、中学校では『自ら考え、自ら学び、自ら行動する』という教育目標として生徒間に浸透しています。高校、大学と成長していく前に、それぞれの根っこを確かなものにすることこそ、本来の中学3年間における教育なのです。ぶれない根っこが確立してこそ、どんな土壌でも太い幹となり、堂々と自分らしい色の花を咲かせることができるのです」

学年ごとにテーマを定めて、夏休みに一人ひとりが自由課題に挑戦。中2は『探せワン・ピース~知の世界へ』と題して、さまざまな展覧会に出かけてきた成果をまとめました。学年ごとにテーマを定めて、夏休みに一人ひとりが自由課題に挑戦。中2は『探せワン・ピース~知の世界へ』と題して、さまざまな展覧会に出かけてきた成果をまとめました。
気になる新聞記事を題材に、それに対する自らの意見を文章にまとめた『新聞記事意見文』。書いて終わりではなく、授業では全員がスピーカーとして発表し、生徒自身の内面を語っていく国語科の取り組みです。気になる新聞記事を題材に、それに対する自らの意見を文章にまとめた『新聞記事意見文』。書いて終わりではなく、授業では全員がスピーカーとして発表し、生徒自身の内面を語っていく国語科の取り組みです。
中2の「歴史的分野の夏休み課題」。各自が企画力と文章力を駆使して、自分の好きな時代にタイムトラベルをするという世界で一つだけのオリジナル旅行プランを作成しました。中2の「歴史的分野の夏休み課題」。各自が企画力と文章力を駆使して、自分の好きな時代にタイムトラベルをするという世界で一つだけのオリジナル旅行プランを作成しました。
「言葉で伝えよう」というテーマの下、ある中1はゴッホの『星月夜』に興味を抱いた理由を詳細に解説。1枚の絵画から感じたことのすべてを、自分の言葉にして伝えていました。「言葉で伝えよう」というテーマの下、ある中1はゴッホの『星月夜』に興味を抱いた理由を詳細に解説。1枚の絵画から感じたことのすべてを、自分の言葉にして伝えていました。
「今日は中1から実行委員を務めてきた私の集大成の日」

 中1から連続して十月祭行事委員を務める生徒が多く、今年度の十月祭行事委員長の重責を担った中3のY.Iさんもその一人です。

「今年度の十月祭の基本指針は、度重なる話し合いの結果、『Colorful PUZZLE』に決まりました。パズルには、ピースを一つひとつはめていく際のワクワク感もあれば、どこにはめようかと迷う苦労もあります。生徒だけで企画から運営までを担う十月祭もそれに似ています。中学の一大イベントに携わる一人ひとりが、それぞれ違う場面、役割で輝いている姿がとても魅力的であるというイメージを『Colorful PUZZLE』に凝縮しました」

 パズルを形成するピースに一つも同じものがないように、それぞれの生徒が十月祭までの過程で得た経験が異なっていることをY.Iさん自身もよく知っています。だからこそ全員が一つにまとまり、それぞれの成長を内外にアピールできるひと時がたまらなくうれしい様子でした。

「どうしたらいいか迷った時、私たちはいつも先輩たちの姿を模範にしてがんばってきました。私自身も今日は、行事委員として3年間、経験を積んできたことの集大成の日と位置づけて、担った使命を果たしたいと思っています」

教科ごとの学習を通して成長する一人ひとりの『教科発表』

 十月祭には多種多様な企画・催し物が目白押しですが、「学習面での成長」という切り口から、とくに注目を集めているのが『教科発表』です。各学年の生徒が、教科などから学んだことを、プロジェクターを使い、自らの言葉で発表するという内容です。そのポイントについて、行事委員長のY.Iさんは「国語」を挙げて説明してくれました。

「私たちの学校は、普段から国語力の育成に力を入れていると感じることがよくあります。なぜなら、スピーチ発表する機会や、自分が感じたことを文章にして多くの人に読んでもらう機会が十月祭に限らず、とても多いからです。具体的にいいますと、例えば、新聞記事を読んで思ったこと、感じたことを文章にし、クラス全員の前で発表する機会が年間を通じてあります。また、有名な絵画を通して、思うこと、考えること、さらにはそこから広げられる世界観についてまとめ、クラスはもちろん、全校生徒の前で発表したこともあります。そのような場面を余すことなく展示しているのが十月祭で、教科ごとに感じたことを自分の言葉で、大勢の来場者に伝えていくのが『教科発表』です」

 2日間の開催で教科発表を行った生徒の数は22名。社会の授業で学んだ国々の特徴を「世界一周旅行」という視点でつなぎ合わせて解説する中1がいれば、家庭科で経験した餃子づくりをきっかけに、自分だけの“餃子ワールド”を語る膨大なオリジナル餃子レシピ披露する中2が登場するという楽しい時間です。一方、国語の授業を通してジェンダー問題に鋭く切り込む中3も登壇するなど、社会に対して問いを投げかけるような、踏み込んだ内容の発表もありました。発表を終えた生徒一人ひとりに、来場者から盛大な拍手が送られていました。

「『教科発表』には、教科ごとの学習を通して成長する生徒たちの笑顔があふれています。受験生の皆さまにもぜひ、ご覧いただきたいと思っています」(峯岸先生)

 印象的な「地面の下の見えないところを一生懸命耕す」という峯岸先生の言葉のとおりに、この十月祭では、そんな日女生の“底力”を垣間見ることができます。

中1は夏休みに入るとすぐに、軽井沢の三泉寮で2泊3日の共同生活を送ります。この『軽井沢寮生活』の模様を詳細に伝える精度の高いレポートです。中1は夏休みに入るとすぐに、軽井沢の三泉寮で2泊3日の共同生活を送ります。この『軽井沢寮生活』の模様を詳細に伝える精度の高いレポートです。
中2は伝統の『東北校外授業』(3泊4日)から得たものを“個人レポート”として発表。自ら興味を持ち、自ら調べ、自ら発表するスタイルは半世紀以上にわたり定着しています。中2は伝統の『東北校外授業』(3泊4日)から得たものを“個人レポート”として発表。自ら興味を持ち、自ら調べ、自ら発表するスタイルは半世紀以上にわたり定着しています。
中2の生徒たちが描いた『自画像』。鏡の中の等身大の自分と向き合いながら、感じたこと、思ったことなどを、素直な言葉でまとめたレポートも印象的でした。中2の生徒たちが描いた『自画像』。鏡の中の等身大の自分と向き合いながら、感じたこと、思ったことなどを、素直な言葉でまとめたレポートも印象的でした。
家庭科作品展示では、鯵の三枚おろしに挑んだ生徒のレシピも。丁寧に撮影した写真のほか、家庭でも挑戦しながら調理法を会得できた喜びが一杯の解説文も秀逸でした。家庭科作品展示では、鯵の三枚おろしに挑んだ生徒のレシピも。丁寧に撮影した写真のほか、家庭でも挑戦しながら調理法を会得できた喜びが一杯の解説文も秀逸でした。
生物クラブは「ラットの解剖」をライブで公開。受験生親子も多数詰めかける中、日々の活動の成果をしっかり伝えていました。生物クラブは「ラットの解剖」をライブで公開。受験生親子も多数詰めかける中、日々の活動の成果をしっかり伝えていました。
技術・家庭科の被服実習で作製した、中3生の個性豊かなパジャマが勢ぞろい。生地選びのポイントから縫製で気をつけた点に至るまでの細かな解説付きでした。技術・家庭科の被服実習で作製した、中3生の個性豊かなパジャマが勢ぞろい。生地選びのポイントから縫製で気をつけた点に至るまでの細かな解説付きでした。
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