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私立中高進学通信

2018年12月号

THE VOICE 校長インタビュー

佐野日本大学中等教育学校

『自主創造』の精神のもと
世界へと羽ばたく人材育成をめざす

小倉 宏明 (おぐら・ひろあき)校長先生

小倉 宏明 (おぐら・ひろあき)校長先生
1954年生まれ。1981年、同校の母体佐野日本大学高等学校に理科教諭として着任。
特進コースの立ち上げに携わり、東京大学をはじめ難関大学への進学を長年指揮した。
高校教頭を経て、2017年4月から第3代佐野日本大学中等教育学校校長に就任。
6カ年一貫校ならではの教育実践の素晴らしさを実感している。

大きな成長につながる初期の基本教育を大事に
英語学習のための環境が整えられたイングリッシュルーム。インターネットを利用したマンツーマンの英会話講座も導入し、英語教育にも力を入れています。「中等教育学校では基礎をしっかりと学べます。英検の取得率も上がるなど、在校生の学力は確実に向上しています」と語る小倉校長先生。英語学習のための環境が整えられたイングリッシュルーム。インターネットを利用したマンツーマンの英会話講座も導入し、英語教育にも力を入れています。「中等教育学校では基礎をしっかりと学べます。英検の取得率も上がるなど、在校生の学力は確実に向上しています」と語る小倉校長先生。

 昨春、校長に就任した私は、長年、兄弟校で高校生を教えてきましたので、本校の入学式で中1生に対面した時は、その純心さや素直さに感動を覚えました。教えがい、育てがいのある生徒ばかりだと強く感じました。

 私は剣道五段で、地元の少年剣友会でも時々指導しているのですが、入会したばかりの小学生たちは剣道のことをまったく知らないわけです。その真っ白な状態の子どもたちは、私が教えたとおりに動いてくれます。もちろん間違って教えてしまうとそのまま癖がついてしまいますが、正しく教えれば素晴らしい伸び方をしてくれます。

 それと同じように、中1の最初が非常に大事で、その責任も大きいと言えます。「スタート時における基本の習得、つまり学習習慣や生活習慣づけがとても大切である」というのが私の教育の原点です。高校で教鞭をとっていた時には『特別進学コース』の立ち上げから携わり、責任者も務めてきました。それまでは生徒のほとんどが日本大学に進学しておりましたが、国公立大学への進学にも対応すべく、このコースが設立されたのです。生徒たちもがんばってくれ、第二期生から30数名の国公立大学への合格者を出す成果を上げることができました。

 その後、東京大学、京都大学などの難関国公立大学への現役合格をめざす県内初の『特別進学コースαクラス』の立ち上げも行い、その第一期生の担任も務めました。かなり苦労はしましたが、第一期生から東京大学への合格者を出すことができました。「プロジェクトT」と名付けた合宿を計画し、秋からの3カ月間は学校の寮に泊まり込みで、夜の9時頃までマンツーマンで授業を実施しました。夜遅く、寮のこたつに入ってミカンを食べながら質問を受け付けたことは良い思い出です。

オリジナル教材で思考力アップのための“ゆとり”を生む

 成績を上げる基本的なことは、特別なことではなく、「授業でしっかりと学ぶ」→「課題学習に確実に取り組む」→「テストで確認する」→「補習を行う」というPDCAサイクルの4つをどれもいい加減にせずにきっちりと行うことです。地味ではありますが、これを着実に行えば必ず成果は出ます。

 中学での学力の伸ばし方は基本を繰り返すことですが、高校はとても学習量が多く、それだけでは乗り越えられません。例えば理科では3年間で5冊もの教科書をこなさないといけません。これは至難の業です。

 そこで、大事な内容を整理・抽出し、効率良く学習できるように、オリジナルの教材や自作テキストを作成し、量的な負担を減らして学習効果の向上を図っています。さらに高2で教科書の内容を終わらせることで余裕が生まれます。

 2020年度の教育改革で、私たちが重要だと感じるのは時間的なゆとりです。ゆとりは、思考力を身につける時間に使えます。例えば、振り子問題に関連して「ブランコに乗って速く漕ぐにはどうしたらいいか?」という試行問題がありました。ゆとりがあれば、公園に行ってブランコを実際に使ってみたり、1時間じっくり実験して考えたりすることができます。

 本校の建学の精神の一つに『自主創造』があります。「自ら学び、自ら考え、自ら道を拓く」というものですが、これは今の大学入試改革、教育改革の骨子である「思考、判断、表現」そのものです。本校では創立当初からそれが実践されてきたのです。

『佐日PRIDE』を持って夢は大きく世界へ
佐野日本大学中等教育学校の特色
  1. 自主創造――自立した人間の育成
  2. 育てる――学力、人間力、資格・検定取得
  3. 国際交流――4カ国5校の姉妹校
    英語教育に力を入れ、国際交流が盛ん
  4. 日本大学の付属校――17学部の選択ができ、有利に進学できる

 本校は国際交流が盛んで、イギリス、オーストラリア、マレーシア、中国の4カ国5校の姉妹校との多彩な交流プログラムを実施しています。国際協力機構(JICA)で開催された高校生英語弁論大会において、昨年は全国2位、今年は全国3位と、2年連続で優秀な成績を収めることができ、昨年2月には「ユネスコスクール(※)」にも認定されました。これは栃木県の高校としては本校のみとなります。世界で活躍する卒業生も数多くおり、教員は「この佐野の地から世界へと羽ばたく人材を育成しよう」と自信と意気込みを持って取り組んでいます。

 校長就任後、この意気込みを表現するべく、校訓がすべて入った『佐日PRIDE』を作成しました。PはPersonality(個性)とPresentation(表現)、RはResponsibility(責任)とRules(規則)、IはIntelligence(知性)とIndependence(主体性)とInternational(国際性)、DはDevelop(発展)とDream(夢)、EはEffort(努力)とElegance(優雅)です。

 夢は大きく、やることは地道に行いつつ、この “PRIDE”を胸に、これからさらにこの栃木県佐野の地から世界に羽ばたく生徒をたくさん育てていきたいと思っております。

※ユネスコスクール…ユネスコ憲章に示された理念を実現するため、平和や国際的な連携を実践する学校のこと。国内外のユネスコスクール同士で交流などの活動も行われます。

[沿革]
1964年、日本大学付属校として佐野日本大学高等学校が創立。1988年に佐野日本大学中学校を開校し、中高一貫教育を開始。2006年には、文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定される。2010年、中等教育学校へと移行。国際交流に力を入れており、昨年、私立の中高一貫校としては県内初のユネスコスクールに認定された。

(この記事は『私立中高進学通信2018年12月号』に掲載しました。)

佐野日本大学中等教育学校  

〒327-0192 栃木県佐野市石塚町2555
TEL:0283-25-0111

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