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私立中高進学通信

2018年12月号

未来を切り拓くグローバル教育

二松学舎大学附属柏中学校

コミュニケーション力を理論と体験で学ぶ

国際社会で生き抜く力を養成する独自カリキュラム
さまざまなコミュニケーションを身体を使って行うことで、生徒たちの積極性も引き出されていきました。

さまざまなコミュニケーションを身体を使って行うことで、
生徒たちの積極性も引き出されていきました。

真の国際人を育てる『グローバルコース』

 異文化を理解し、多様な価値観を受け止めることのできる真の国際人の育成をめざして、2015年度、同校中学に『グローバルコース』が設立されました。同コースでは、グローバルな力を培うために、「プレゼンテーション」「特別体験」「パワーアップイングリッシュ」「海外研修」の4つのプログラムに沿って独自のカリキュラムを実施しています。

「週2回、世界的な課題の解決に貢献する手段を考えてプレゼンテーションを行う、本校独自の『グローバル』という授業を行っています。題材は、国連サミットで採択された国際目標であるSDGs(※)を題材にしています。私が担当するクラスでは、アフガニスタンの教育問題や水不足、貧困などに焦点を当てています」
(グローバルコース中1担任/上田慎一郎先生)

 国際理解や英語力を高めることを狙いとする「パワーアップイングリッシュ」プログラムでは、夏休みや冬休みの間に、連続3日間の英語集中講座を校内で実施。ネイティブ教員と過ごしながら、英語の表現力を磨いていきます。

「英語の授業で使用する教科書も通常のテキストに比べて語彙数が3倍もあるものを使用しています。英語で調理実習を行う特別体験プログラムなども実施し、多くの英語に触れることで、英語の総合力を伸ばしています」

※SDGs……世界が2016年から2030年までに達成すべき17の環境や開発に関する国際目標。 Sustainable Development Goalsの略称で、日本では「持続可能な開発目標」と訳されています。

コミュニケーション力を高める体験授業

 さまざまな局面を自分の力で乗り越えるコミュニケーション力の育成も、真の国際人となるために非常に重要視しています。この力を養うため、「特別体験」プログラムの一つとして、『コミュニケーションワークショップ』がグローバルコースの中1生を対象に、9月に行われました。講師は全国2000校以上での指導実績がある、実践コミュニケーショントレーナーの西田弘次氏が務めます。

 ワークショップでは、コミュニケーションの基本3要素や「体を相手に向ける姿勢」「目を見る」「言葉やうなずき、笑顔などで反応する」といった「受信力」、「角度、距離、視線の高さ、見た目、身だしなみ」といった「発信力」を高めるポイントを、ペアワークをしながら学びました。

 講師の西田先生のスピーディかつエネルギッシュな講義に、最初は戸惑っていた生徒たちもどんどん積極的になっていきました。

「特別体験プログラムには、このようなワークショップ以外に、市ケ谷にある『JICA地球ひろば』で学ぶ機会などもあります。入学して半年間で、国際理解教育についての基礎的な知識が着実に身についてきています」

 昨年の春、一期生のうち2名が東大に現役合格しました。『グローバルコース』でのさらなる教育成果に期待が集まります。

Action Report File001
専門講師による『コミュニケーションワークショップ』
身体を使って"信頼"を学ぶ

 グローバルコース専用のグローバルルームにて、『コミュニケーションワークショップ』が開催され、中1生の25名が参加しました。

 初めに、実践コミュニケーショントレーナーの西田氏から「私が話している時は、私の目を見る、姿勢良く、私語厳禁」という3つの約束を守るように言われ、生徒たちに緊張感が走ります。

 西田氏はエネルギッシュに動き、室内のさまざまな場所から生徒に語りかけることで、集中力と興味を引き出していきます。コミュニケーションを通じて養う“信頼”を学ぶため、クラスメートとペアになり、相手に背中を向けて倒れ、それを支えるペアワークも行いました。最初は怖がっていた生徒たちも、最後のほうには相手を信頼して倒れることができるようになりました。

 その後、コミュニケーションにおいて大事な「受信力」「発信力」についての具体的な説明と、身体を動かすワークが行われ、90分にも及んだワークショップが終了。生徒たちは最後まで集中し、声や表情、アクションがどんどん大きく明るくなっていきました。

コミュニケーションの受信力と発信力についての体験授業コミュニケーションの受信力と発信力についての体験授業
「これからの90分で、コミュニケーションのことが“わかる”ではなく、“できる”にしていきます!」。実践コミュニケーショントレーナーの西田弘次氏が生徒たちに活力を与えます。
相手を信じて背中から倒れるワーク相手を信じて背中から倒れるワーク
生徒たちは身体を使った体験を通して、コミュニケーションの理論とともに、信頼の大切さを学びました。
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文化祭で『グローバルコース』独自のプレゼンテーションを実施
探究力・表現力を育むプログラム
グローバルコース中1担任/上田慎一郎先生グローバルコース中1担任/上田慎一郎先生

 プレゼンテーション力の養成にも力を入れています。年2~3の課題に取り組み、考える力、探究する力、表現する力を育成していきます。

 毎年9月に行われる文化祭の『松陵祭』では、中学の全生徒が探究学習での成果を発表するプレゼンテーションを行います。グローバルコースではそれ以外にも、中1は世界の貧困問題について、中2はオーストラリアとカナダの文化や歴史、自然環境をテーマにグループ発表を行い、中3は各自でテーマを決めて個人での発表を行います。

「まずは、自分の意見を持つことを大事にするように促しています。プレゼンテーション資料の作り方については、フォントのサイズや文字数など、細かな指導を行い、データや資料の引用ルールについても注意して教えています。
 中1の前期は何をするのも初めてで、戸惑う様子も見られましたが、文化祭での発表を経験してから調べ物をするスピードがとても速くなり、海外への視野も広がりました。生徒の成長を感じます」(上田先生)

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多彩な海外研修で世界に通じる体験を
国際交流、異文化を体験
オーストラリアで2週間の研修ホームステイで異文化交流オーストラリアで2週間の研修ホームステイで異文化交流

 グローバルコースでは、全員参加のシンガポール・マレーシア修学旅行のほかに、希望制のオーストラリア研修も実施しています(中2対象、夏休み中に2週間実施)。ホームステイをしながら現地の学校で授業を受け、学校生活については、現地校の生徒がバディとなってサポートしてくれます。同世代間での異文化交流によって、生徒たちの英語学習へのモチベーションがアップするそうです。

 このほかにも、セブ島語学研修とカナダ研修を用意(中3対象)。コースの全員がいずれかを選択して参加します。

(この記事は『私立中高進学通信2018年12月号』に掲載しました。)

二松学舎大学附属柏中学校  

〒277-0902 千葉県柏市大井2590
TEL:04-7191-3180

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