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私立中高進学通信

2018年11月号

私学の英語最前線

和洋九段女子中学校

初心者の英語力も伸ばす『グローバルクラス』

帰国生や英検準2級レベル以上の英語力を有する生徒の力を伸ばしつつ、英語の学習経験が浅い生徒も一から学ぶことができる『グローバルクラス』。
中1の1年間を経て、英検準2級に合格を果たした生徒も出てきました。
入学時の英語力は不問
英語は習熟度別授業で対応

 グローバル化が進む現代、首都圏の多くの学校で英語への多彩な取り組みが始まっています。東京・千代田区九段という利便性に富んだ場所に位置し、きめ細かな授業とサポートが受けられると評判の同校では、2017年度、新たに『グローバルクラス』を設けました。

『グローバルクラス』初年度となった現中2生は、海外からの帰国生を含む19名でスタート。その内訳は、帰国生入試や英語入試で入学した生徒は4名で、それ以外のほとんどは、英語の学習経験が浅い生徒たちでした。

『グローバルクラス』のような国際的なクラスは、入試に英語の試験を課す学校がほとんどですが、同校では英語を選択せずに受験しても、『グローバルクラス』に入ることができます。これは特筆すべきことと言えるでしょう。

 もちろん、希望者すべてが入れるわけではありません。その基準となるのは、国語・算数・理科・社会科の入試時の得点です。基礎学力が一定基準を満たしている生徒に限り、希望があれば『グローバルクラス』への入学が許可されます。

 生徒の英語力に差があるため、中1の初めから英語の授業のみ、習熟度別に実施しています。英検準2級レベル以上の英語力がある生徒を対象とする『アドバンスト』と、英語初心者を対象とする『インターミディエイト』の2つに授業を分け、高い英語力をもっと伸ばしたい生徒と、英語を基礎から学びたい生徒の両方に適した学習環境が整っているのです。

2つの習熟度別授業。『アドバンスト』と『インターミディエイト』
和洋九段女子の6年間

『アドバンスト』の英語の授業は、オールイングリッシュ。海外の大学を含めた英語圏での活躍を視野に入れ、より高度な英語力の習得を目的としています。中学での目標は英検準1級の取得です。

『アドバンスト』の英語の授業は、ディスカッションを多く取り入れたアメリカの授業スタイルを採用し、テキストはリーディング、グラマー(文法)ともにオックスフォード大学出版局のものを使用しています。環境問題など、難易度の高い単語も並ぶリーディングテキストを使った授業では、読み取った内容を基に、生徒同士がディスカッションを繰り返し、自分の意見を持ち、発信する力を育てています。

 帰国生に対しては、日本語の取り出し授業も実施して、日本で暮らすために必要な日本語力の育成も行っています。英語の力を落とすことなく、日本語の習得も同時にクリアすることができるカリキュラムは、帰国生にとって心強いものとなっています。

 英語を一から学ぶ『インターミディエイト』の授業は、将来、英語で授業が受けられるだけの力をつけるのが目標です。『アドバンスト』と同様、中1から週6コマの英語の授業と週2コマの英会話の授業を実施と、十分な時間を充てています。

 英語の授業で使う教科書は、『アドバンスト』とレベルは異なりますが、オックスフォード大学出版局のものを使っています。こちらもすべて英語表記です。英語を初めて学ぶ生徒たちのために、日本語での解説や、日本の出版社の教材も組み合わせながら、ABCの書き方からていねいに指導しています。

 少人数で集中的に学ぶため、『インターミディエイト』の生徒は、驚くほど英語を吸収するそうです。その成果から中1の1年間の学びで、英検準2級に合格する生徒も出ました。

 また、英語以外の授業は『アドバンスト』の生徒と一緒に受けるため、得られる刺激も大きいようです。

「『グローバルクラス』に入る生徒たちはおしなべて、発言力や積極性の高い生徒が多いです。これが良い刺激となっているのか、英語以外の授業でも、先生が質問を投げかけると、クラス全員が手を挙げるような場面がよく見られます」

 と話すのは、同クラスの担任も務める飯島なぎさ先生。英検準2級の取得など、実力がつけば、学年の途中でも『アドバンスト』へ変更も可能です。

高校では海外の大学も視野に入れた『グローバルコース』へ

 すべての教科において、自ら考えることを促す学習法PBL(Problem Based Learning)の取り組みを進めている同校ですが、『グローバルクラス』ではこれに加え、英語の表現力とともに、一般的に日本人が苦手とする自発的な発言力も育成していきます。

 発言力を磨く取り組みは、英語の授業だけではありません。ショートホームルームでは、クラスメートが順番に感じていることなどを発言する『スピーチの時間』を設けています。「自分が好きなこと」など、簡単なテーマを英語で発表し始めましたが、中2の後半からは、もっと深い内容のスピーチにチャレンジしていく予定です。

 中学3年間で培った数々の学びを携えて、『グローバルクラス』の生徒たちは、高校では海外の大学への進学も視野に入れた『グローバルコース』、理工系および医歯薬獣医系大学への進学をめざす『サイエンスコース』を選択することもできます。『グローバルコース』は、中学での経験を踏まえて、日常生活も含めたより多くの場面で英語を使い、英語を中心に学校生活を送るようなコースになる予定です。

POINT1
ネイティブ教員との交流を生む
毎日の英語のスピーチ

「これはどうやって表現するの?」 スピーチの当番が回ってくると、生徒たちは話す内容についてネイティブ教員にアドバイスを求めるようになりました。発言したいという気持ちが自発的に学ぶ姿勢を育てています。

POINT2
『グローバルクラス』の授業を支える
オックスフォード大学出版局のテキスト

『アドバンスト』『インターミディエイト』の両クラスとも、オックスフォード大学出版局のテキストを採用しています。質の高いテキストで知識を広げ、レッスンで高度な英語力を磨きます。

POINT3
海外を知り、世界を知る
研修プログラム

 姉妹校提携を始めてから20年以上になるオーストラリア・シドニーの名門女子校を訪れて、15日間の語学研修を受ける「オーストラリアホームステイ」のほか、オーストラリア・ニュージーランド・カナダへの「ターム留学」、マルタ島への「語学研修」など、海外研修プログラムを多数用意し、生徒たちの学びたい気持ちを刺激します。

担当の先生より
「読む」「書く」「話す」をスムーズに習得

 積極性の高い生徒が集まる『グローバルクラス』には、恥ずかしがらずに手を挙げられる環境があります。女子だけというのも、授業中に発言がしやすい要因かもしれません。英語については"とりあえず話せる"というレベルにはすぐ到達できますが、正しく表現するためには、どうしても文法が必要です。日常の学校生活のなかでも、英語を発話する機会を増やし、『アドバンスト』『インターミディエイト』ともに、正しい英語表現を使って、読んで、書いて、話せる力を育てていけたらと思っています」 (グローバルクラス担任/飯島なぎさ先生)

(この記事は『私立中高進学通信2018年11月号』に掲載しました。)

和洋九段女子中学校  

〒102-0073 東京都千代田区九段北1-12-12
TEL:03-3262-4161

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