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私立中高進学通信

2018年11月号

私学の英語最前線

麴町学園女子(麹町学園女子)中学校

音声教育を重視した
独自の英語学習プログラム

使える英語の習得をめざして独自開発したプログラム『アクティブイングリッシュ』。
英文の音読を繰り返し行い、音声から英語を学びます。
中1による落語を題材にした英語劇。3日間という短期間ながら、舞台演出にも工夫を凝らしています。

中1による落語を題材にした英語劇。3日間という短期間ながら、舞台演出にも工夫を凝らしています。

毎朝10分間の英文の音読で耳と口を英語に馴染ませる

『日本一世界に近い学校・日本一みらいに近い学校』をモットーに、高い英語力の育成とグローバル教育に注力する同校。実用英語推進機構代表理事の安河内哲也氏を英語科特別顧問として迎え、独自の英語学習プログラム『アクティブイングリッシュ』を構築しています。

『アクティブイングリッシュ』とは、音声教育を重視したメソッドです。授業以外にも毎朝10分間、英語の曲を歌ったり、発音の練習をしたり、英文の音読をしたりするなどの「英語音声活動」を行っています。日本語でも音読することで文章に集中できますが、英語の場合でも英語を口に出すことで発話に集中でき、「読む」効果と同時に耳で「聞く」効果が得られます。1回10分と短いようですが、1週間で計1時間、集中して向き合うことで英語が耳に慣れ、馴染んで習得しやすくなるのです。

「毎日の英語音声活動で耳と口を鍛えることで、英語が定着しやすくなります。難しい構文も先取りして音読するので、教科書で学ぶ段階での理解が非常に早くなりました」(英語科/須賀幸恵先生)

 音読は通常の授業でも多用され、ペアワークやグループワークを通して、口に出して英語を「読む」「聞く」「話す」機会を増やしています。座学ばかりではなく、生徒たちが自主的に動いて学ぶアクティブラーニング型の授業もふんだんに取り入れられています。

 また、オンライン英会話をはじめ、ICTを活用してネイティブが話す英語の音声を聞く機会が多く設けられているのも『アクティブイングリッシュ』の特徴です。こうした取り組みの成果は英検取得にも表れ、2018年度の第1回検定では、3名が準1級に合格しました。

初めての英語劇も自信を持って堂々と発表
中2は東京を紹介するプレゼンテーションを披露。iPadを使ってわかりやすいようにプレゼンテーション資料を編集しました。中2は東京を紹介するプレゼンテーションを披露。iPadを使ってわかりやすいようにプレゼンテーション資料を編集しました。

『アクティブイングリッシュ』の実践の場として英語の行事も多く行われています。その一つが、中1・中2の全員が参加する3日間の『英語ワークショップ』です。生徒10名程度に外国人講師が1名つき、中1は落語を題材とした英語劇に、中2は東京について英語で紹介するプレゼンテーションに取り組みました。講師とのやり取りは英語のみです。中1が取り組む落語の演目は、英訳された「まんじゅうこわい」「時そば」「子ほめ」「粗忽の使者」「船徳ふなとく」など。中1用に簡単な英語にリライトした英語劇をグループで演じます。衣装に浴衣を着たり、小道具を準備したりするグループもありました。

 講師は英語のイントネーションや間のとり方を指導しながら、グループのオリジナリティが出るように生徒の意見を引き出して、作品を完成させていきます。最終日には、教科として英語を学び始めてまだ3カ月とは思えないほど、堂々とした態度で英語劇を披露しました。

 中2は、修学旅行で訪れるアイルランドの現地校生徒に披露するためのプレゼンテーションを作り上げました。日本に来たことがない外国人を念頭に置き、浅草や渋谷といった東京の名所についての情報をまとめて、4~5名のグループごとにパワーポイントで資料を作成。英語の表現が不自然にならないように、ネイティブ講師から指導を受けました。また、発音や声の出し方、立ち位置などにもアドバイスをもらい、プレゼンテーションとしての完成度を高めていました。

ワークショップを通してチャレンジする大切さを学ぶ

 今回のワークショップでは、外国人講師のほとんどが日本語を話すことができません。講師の説明を理解したり、自分が言いたいことをわかってもらったりするために、生徒はいつもより多くコミュニケーションを取る必要があります。つたない英語で意思を伝えるのは難しいことですが、ここにこそ『英語ワークショップ』の狙いがあり、生徒の英語力を伸ばすためには必要なことなのだと、ワークショップを担当した英語科のデヴィッド・ブラウン先生は言います。意思疎通に難しさを感じていた生徒も、繰り返しコミュニケーションを取っていくうちに、自信が芽生えていくのが見てとれたそうです。

「生徒は皆、実は英語で話す力があるにも関わらず、間違えることを恐れて消極的になり、"話せない"と思いこんでいます。大切なのはチャレンジすることです。この3日間で、完璧な英語が話せなくてもコミュニケーションを取れたことが、生徒の自信につながったようです」

 こうした成功体験でモチベーションを持続させ、中2の修学旅行でアイルランドを訪れ、海外での英語によるコミュニケーションにチャレンジします。『アクティブイングリッシュ』で育てた生徒たちの英語力は、グローバルな体験を経て、また大きく成長していくことでしょう。

POINT1
英語で挑むアイルランド修学旅行

 中2の秋に全員参加で行われるアイルランド修学旅行。2~3名で1家庭にホームステイしながら、現地の学校に通い、さまざまな交流を図ります。現地校では日本について発表する機会を設け、昨年度は中1の『英語ワークショップ』で取り組んだ落語の英語劇や遠足で訪れた鎌倉について、英語で紹介しました。日本の落語を劇にすることで、アイルランドの生徒たちにも興味を持って見てもらうことができました。観客から笑いが起こる場面も!

POINT2
ニュージーランド3カ月留学

 高1・高2の希望者を対象とするニュージーランド3カ月留学を実施しています。1人1家庭にホームステイをして、授業も自分で選択。自らが決めたテーマに沿ってリサーチを行い、帰国後、プレゼンテーション発表も行います。

「テーマは日本とニュージーランドのスーパーにおける価格の違いといった身近なものです。身の回りのことから興味を持って、世界を見る目を養ってほしいですね」(須賀先生)

担当の先生より
自立した学習者をめざして

「『アクティブイングリッシュ』で徹底した音声教育を行うことで、生徒の英語に関する感覚や感性が磨かれているのを感じます。英語の4技能育成とともに、『英語ワークショップ』や海外での経験などグローバルプログラムを通して自分を成長させ、自分で興味・関心を持って調べていくことができる自立した学習者になってほしいと考えています」(英語科/須賀幸恵先生)

「中2の副担任も務めています。副担任として、昨日よりも今日、今日よりも明日と、生徒の日々の成長をフォローするよう心がけています。些細なことでも構わないので、日々自分を成長させ、自分で考え、自分で行動できる自立した女性に育ってほしいと思います」(英語科/デヴィッド・ブラウン先生)

(この記事は『私立中高進学通信2018年11月号』に掲載しました。)

麴町学園女子(麹町学園女子)中学校  

〒102-0083 東京都千代田区麹町3-8
TEL:03-3263-3011

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