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私立中高進学通信

2018年11月号

すべて見せます私学のテキスト

江戸川女子中学校

「わかったつもり」で終わらせない!
古文・漢文の確かな知識を身につける

「国語は得意だけど、古文・漢文は苦手」という生徒は少なくありません。そのため同校では、国語科教員が編集したオリジナルテキストを使用し、古文・漢文の文法や句形を学んでいます。生徒の理解を深めるための工夫について紹介します。
和歌に描かれた風景が目に浮ぶ

和歌に描かれた風景が目に浮ぶ

わかる喜びを味わい苦手意識を払拭してほしい
国語科/小笠原敦先生国語科/小笠原敦先生

 6年間を通して前後期2期制・週6日・65分授業を行い、無理のないゆとりある学習を実践する同校。各教科で効率的な学びを追求し、独自のカリキュラムを組み立てています。

 なかでも古文と漢文の授業では、独自のテキスト『古典必携 古文編』『漢文編』を使用し、文法の学習に役立てています。このテキストを採用したきっかけは、生徒の古典嫌いを払拭したいという思いからだそうです。

「一般的な国語の教科書には、中1から古文が掲載されています。でも古文と現代語訳を照らし合わせ、なんとなくわかったような気になるだけ。英語のように、中1から文法を詳しく学ぶことはありません。そのせいか、古文が嫌いな生徒は増える一方でした。そこで本校では中3から古文を学ぶことにし、現代語訳が併載されていないオリジナルテキストを作ることに。フィーリングで古文を読むのではなく、きちんと理解し、わかる喜びを味わってほしいという思いでテキストを編集しました」 (国語科/小笠原敦先生)

 小笠原先生が作成したテキストを、本格的な参考書として、新たに執筆したのが同じく国語科の阿部覚先生です。

「受験に役立つ知識をまとめつつ、生徒の興味を引くような豆知識も入れています。平安時代の恋愛や結婚制度は現代と大きく違いますし、生徒にとっても関心の高い分野です。テキストでも、ページを割いて解説しました」

 阿部先生は漢文のテキストも編纂し、市販の受験参考書にも引けをとらない、わかりやすい教材を作り上げました。

「漢文と英文は、語順がほぼ同じです。生徒たちがいちばん時間をかけて勉強するのは英語ですから、漢文も英語とリンクして学べるよう、今までにないテキストを作りました」(阿部先生)

当時の人々の生活や考え方を理解する課外授業
国語科/阿部覚先生国語科/阿部覚先生

 中3での京都・奈良への修学旅行で能楽堂を見学したり、文化教室で歌舞伎を観賞したりと、課外授業でも古典への理解を深めています。

「古文に描かれるのは、昔の日本です。『ここは同じ。ここは違う』と、同じ日本の文化でありながら、現代と比べれば異文化でもあるということをわかってもらうためにも、平安時代の生活、当時の人々の考え方を教えるようにしています。修学旅行で京都の地理を把握すれば、古文への理解もさらに深まるはずです。古文を身近に感じ、楽しみながら学んでほしいと願っています」(阿部先生)

現代との比較を交え理解を深める

 授業時間が65分あるため、文法の説明に加え、テキスト下段に書かれた豆知識まで学べるのが同校の特徴です。ちょうどこの日は、関東地方に台風が接近していた日。

「霞は春を表わす季語ですが、野分は秋です。どういう天気だかわかりますか?」

 そう言って小笠原先生が窓を開けると突風が!

「そうです、野分=台風です!」

 身をもって野分を体感することで、生徒たちも笑顔に。平安時代と現代では生活習慣も言葉も違いますが、このように比較し、実際に体験してもらうことで、生徒たちの記憶が定着するそうです。

「単調な説明を100回繰り返しても、生徒の記憶には残りません。1回で覚えてもらうためなら、雑談に時間を割くことにも意義があると思います」(小笠原先生)

 ほかにも、平安時代の名前と現代のキラキラネームを比較するなど、ユニークな授業を展開した小笠原先生。生徒たちも目を輝かせながら、授業に聞き入っていました。

電子書籍や副読本も活用電子書籍や副読本も活用
話を聞くだけではない参加型の授業話を聞くだけではない参加型の授業
苦手になりがちな漢文を英文法で攻略
漢文 英語とリンクさせて文型を学習

 高1生・高2生は、漢文のオリジナルテキストを使用して文型や句法を学びます。
漢文は英文と語順が似ているため、英文型になぞらえて解説しているのが最大の特徴です。

受験に必要な知識が凝縮! 
時代背景を知り、理解を深める

古文 古典を身近に感じさせる工夫が満載

 古文のオリジナルテキストは、中3から高2まで使用します。上段に文法の基礎知識、下段に豆知識という構成は、漢文のテキストと同じ。現代語訳も、自分で書き込むようになっています。

例文の予習で密度の濃い授業を実現
授業レポート 65分間、生徒の関心を引きつける高1・古文の授業

 この日は、オリジナルテキスト『古典必携 古文編』を使った推定の助動詞の授業が行われました。推量とは違い、決めつけるための根拠があるのが推定の助動詞の特徴です。「らし」は視覚・聴覚をも含めた根拠、「めり」は視覚的な根拠、「なり」は耳で聞いた根拠があります。それぞれの活用法、読み解き方について、小笠原先生が解説してくれました。

(この記事は『私立中高進学通信2018年11月号』に掲載しました。)

江戸川女子中学校  

〒133-8552 東京都江戸川区東小岩5-22-1
TEL:03-3659-1241

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