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私立中高進学通信

2018年10月号

私学の英語最前線

八雲学園中学校

中1で英語の表現力を磨くレシテーションコンテスト

英語の『レシテーションコンテスト』は、20年以上の歴史を持つ同校の伝統行事です。
見本を真似て繰り返し練習することが、英語力アップの入り口になります。
発音・アクセントを意識した音読

『高い英語力を持ち、他国の文化を理解し、多角的にものごとを捉えることができる人物』をグローバルリーダーとし、その育成をめざす同校。授業のほかにも英語に関するさまざまな行事を実施し、英語力の強化を図っています。

 中1の6月に行われるのが、20年以上続く『レシテーションコンテスト』です。ピーターパンやトイ・ストーリー、カーズなど、7つの課題文から生徒が一つを選び舞台で暗唱するもので、発音やイントネーション、間の取り方、さらには内容に合わせて身振り、手振りを交えて、聞いている人にわかりやすく伝える“英語の表現力”が求められます。

 暗唱のお手本とするために、ネイティブ教員による課題文の読み上げ音声のCDが配られ、生徒たちはそれを繰り返し聞いて、真似るところから始めます。生徒同士で聞き合ったり、昼休みや放課後にネイティブ教員に発音や表現をチェックしてもらったりする熱心な生徒も少なくありません。5月にはアメリカのイェール大学の学生が来校するので、直接アドバイスをもらうなど、さまざまな機会を活かして表現力を磨きます。

 このように練習を重ね、全員が舞台に立って暗唱することに意味があると、英語部長の榑松史人くれまつふみと先生は言います。

「英語を学ぶうえで、音読は最も大切な学習方法の一つです。音読をしないのは、ピアノを弾けるようになりたいのに、楽器に触らず楽譜だけ眺めているようなものです。実際に英語を口に出さなければ、話せるようにはなりません。『レシテーションコンテスト』を通して、英語の文章を繰り返し何度も音読し、覚えることは、生徒の英語力アップに大いに役立ちます」

中学3年間で行事を通して基礎力を徹底

 英語の行事は毎年実施されます。『レシテーションコンテスト』に続いて、中1では12月に行われる『英語祭』で『朗読劇』を披露します。中2になるとこれに加えて3月に『スピーチコンテスト』が行われ、さらに中3では中2で演じた『英語劇』を、文化祭で多くの来場者に向けて披露します。このように中学3年間で『レシテーションコンテスト』『朗読劇』『英語劇』『スピーチコンテスト』と取り組む行事の難易度を上げながら、英語による表現力を身につけていきます。

「本校の生徒が英検のヒアリング問題で、高得点をあげる傾向にあるのは、こうした取り組みで、お手本を聞いて真似る力がついているからだと考えています。ヒアリング力が高くなれば、相乗効果でスピーキング力も伸びていきます。
 高校では英語のレベルが急激に難しくなりますので、中学の段階で授業や行事を通してヒアリング力とスピーキング力を高め、しっかりとした基礎を固めることに意義があると考えています」

豊富な海外研修や交流で生きた英語力を身につける

 授業や行事で培った英語力を実際に使うことで、さらに英語力が磨かれ、モチベーションも高まります。同校ではアメリカ西海岸のサンタバーバラにある海外研修施設「八雲レジデンス」を拠点に、1999年から中3生全員が参加するアメリカ海外研修を行っています。生徒の英語力のレベルに合わせて現地で英語の授業を受け、姉妹校であるアメリカの名門校ケイトスクールや地元の小学校と交流を行います。

 高校では、希望者を対象にした3週間の海外研修やターム留学、1年間の留学などの海外研修プログラムが用意されています。

 2017年4月には、全世界50カ国の私立学校180校が加盟する国際私立学校連盟『ラウンドスクエア』に加盟しました。年1回の国際会議のほか、同校が所属するオーストラリア・アジア地域会議などが行われます。『ラウンドスクエア』の加盟校同士の交換留学も行われ、本年度はヨルダン、アメリカ、オーストラリアから留学生が訪れました。

『ラウンドスクエア』の国際会議では、バラザミーティングといって、グループに分かれて参加者全員が自由に意見を言い合う場が設けられるほか、奉仕活動やアドベンチャープログラムなども行われます。2017年は4名、2018年は5名の生徒が参加しました。

「ラウンドスクエア加盟校は、母語が英語か、英語の授業を常に受講している生徒ばかりです。そのため、会議では日本の生徒は圧倒されがちですが、生徒たちには“失敗しなければ学べないので、間違えてもいいからどんどん発言しよう”と伝えています。
 英語を話せるようになるためには、間違えてもいいので、会話の1球目を自分で投じること。遅くとも2番目には発言して、会話に乗り遅れないようアドバイスしています」

 日々の学びで磨いた英語力を、海外留学や国際的な集いの場で活用し、さらに磨いていく。そのように切磋琢磨した経験が、生徒を未来の夢へと近づけていくことでしょう。

八雲学園 中学3年間 英語関連行事
八雲学園 中学3年間 英語関連行事

POINT1
英語の楽しさを知り英語を堪能する『英語祭』

『英語祭』は、クリスマスに行われる全校挙げてのイベントです。クラス一丸となって練習した『朗読劇』や『英語劇』が体育館で披露されます。英語劇では『サウンド・オブ・ミュージック』などミュージカルの上演に挑戦するクラスもあります。このほか生徒が英語で接客するカフェや、ネイティブ教員を交えてのゲームなども開催。生徒が楽しく英語を使う体験ができるように工夫されています。

POINT2
海外研修とさまざまな国との交流

 毎年11月に開催される『イングリッシュファンフェアー』には、中学生全員が参加し、さまざまな国から来た約60名の在留外国人と交流します。英語レッスンだけでなく、ゲームやフリートークを行う時間もあり、楽しみながら英語に親しみ、それぞれの国について知る機会にもなっています。このほか、高校では3カ月間のターム留学の前後3カ月ずつ、放課後などを使って英語の特別授業を行う『9カ月間プログラム』を実施して、多彩な海外研修プログラムにおける生徒の英語力育成の後押しをしています。

Interview
『レシテーションコンテスト』で優秀賞を獲得!

 中1の『レシテーションコンテスト』で優秀賞を獲得した喜多梓くん。コンテストへの取り組みについてお話をうかがいました。

「幼い頃から英語を習ってきました。『レシテーションコンテスト』では上位を狙おうと、繰り返しCDを聞いて、別のことをしながらでも課題文を口ずさめるようになるまで暗唱して、昼休みにはネイティブの先生に指導していただきました。身振り手振りなども工夫して練習していましたが、本番が近づいてから、間違えて覚えていた単語があることに気づき、とても焦ったことをよく覚えています。
 本番はゆっくり、大きい声で、ということだけを意識して発表しました。努力の結果、優秀賞を受賞できたことは本当にうれしかったです。英語を話すといっても、これまでは2~3人による会話しか経験していません。大勢の前で披露することは初めてでしたが、しっかりと準備をして良い結果を得たことで大きな自信になりました。
 これからも英語力を磨き、世界中の人とコミュニケーションを取ることが夢です。高校でさまざまな海外研修に参加するためにも、とくに英語で良い成績を収めたいですね」

レシテーションコンテストで身振り手振りを交えてピーターパンを暗唱する喜多梓くん。レシテーションコンテストで身振り手振りを交えてピーターパンを暗唱する喜多梓くん。
優秀賞を獲得した喜多梓くん(左)と、英語科の榑松史人先生(右)。優秀賞を獲得した喜多梓くん(左)と、英語科の榑松史人先生(右)。

(この記事は『私立中高進学通信2018年10月号』に掲載しました。)

八雲学園中学校  

〒152-0023 東京都目黒区八雲2-14-1
TEL:03-3717-1196

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