私立中高進学通信
2018年10月号
学校ってどんなところ?生徒の一日
聖徳学園中学校
未来を見据えた最先端の教育とアットホームな学生生活を送る
「21世紀型教育」を掲げ、生徒全員がiPadを持つなど、最先端の教育を進めている同校。そんな最先端でアットホームな学校の一日を、中3生の仲良しコンビが紹介してくれました。

私たちが紹介します!

R.Sさん
テニス部に所属。小学生の時、同校の体験入部に参加したことがきっかけで入学。「これまでたくさん試合に出ましたが、みんなで円陣を組んだりした団体戦が楽しかったです」

T.Kさん
ダンス部に所属し、ジャズ、ヒップホップなどいろいろなジャンルに挑戦。「クラブ活動は楽しくて、やりがいがあります。高校生になったら、さらに新しいダンスにも挑戦したいです」
8:00 登校
部活動の朝練習がある人は7:30頃に登校してきますが、ピークは8:00過ぎくらいです。


8:25 HR・朝学習

HRの後には8:40まで朝学習が行われます。内容はクラスによって異なりますが、例えば英語の課題に取り組んだり、短い時間で漢字などの小テストが行われたりすることも。
8:45 1時限目
英語 市川アリサ先生

「外国人に日本の伝統文化を紹介する」という課題の発表を翌日に控え、その原稿の制作と発表の練習が行われました。授業の中で発表をする機会は多く、生徒たちはiPadを駆使して取り組んでいました。
ちなみに、英語と数学については、習熟度別にクラス分けがされています。学期末のテストの成績によって、先生がクラス分けを決めるそうです。
9:45 2時限目
数学 高山 瞬先生

この日は「相似」の授業。最初は先生の解説を聞いて個々で問題を解き、答え合わせの後、グループになって教え合う……。ほぼ毎回、こうしたアクティブラーニングのスタイルがとられています。数学が得意なR.Sさんは、わからない人たちに教えてあげていました。
10:45 3時限目
体育 藤原優麻先生
通常は男女別々に授業が行われますが、この日は特別に、男女混合でクラス対抗のドッジボールが行われました。日頃の勉強の疲れを解消(?)するかのように、みんな大きな声を出して体育館の中をイキイキと動きます。


11:45 4時限目
家庭科 瀬戸川 紫先生

この日は調理実習。「アレルギーを考慮した安全なおやつ」として、米粉、豆乳、ベーキングパウダーを用いたサツマイモ入りの蒸しパンを作りました。男子も女子も協力し合い、ワイワイと楽しそうに取り組みます。

12:35 昼休み

クラスが違っても仲の良いT.KさんとR.Sさん。この日はT.KさんがR.Sさんのクラスにやってきて、一緒にお弁当を食べました。ほかのみんなも友達同士でお弁当を食べ、和気あいあいとお昼休みを過ごしていました。



13:30 5時限目
国語 久保圭司先生
生徒たちが一句ずつ俳句を作り、iPadを使って先生に送信。先生は生徒の個性あふれる作品を一句ずつ電子黒板で紹介し、解説を加えていきます。



14:30 6時限目
公民 竹内一樹先生
道路の渋滞を解消する方法としてバイパスの建設は有効なのか? もし建設しないとしたら、他にどんな解決策が考えられるか? という問題についてグループごとに話し合い、まとまった意見を班の代表が発表しました。班ごとに活発な議論が交わされ、ユニークなアイデアが飛び出しました。


15:20 HR

写真は中2のHRの様子。同校では、中1、中2の間は担任2人制で生徒をサポートします。
15:40 放課後 部活動
放課後になると、多くの生徒たちが部活動の練習に参加します。テニス部は、グラウンドに3面あるテニスコートを使って練習。とくに中学男子は全国レベルの強さを誇り、部で一緒に練習しているR.Sさんも良い刺激を受けているそうです。「男子はみんな上手くて、関東大会の応援に行った時も、すごいなと思いました。私も負けないようにがんばります。中学では都大会まで行けなかったけど、高校では都大会より上の全国大会をめざします」(R.Sさん)



16:00 下校

部活動のない生徒は16:00頃に下校します。
学校全体がアットホームで、生徒たちも仲良し
“地球人”として全世界的にものごとを捉え、思考する力を育成するべく「21世紀型教育」を行っている同校。世界を舞台に活躍できるよう「探究する力」「適応する力」「実行する力」を養い、ICTを活用した主体的・対話的な授業やグローバル教育などの新しい学びを実践し、新時代にはばたく人材の育成に日々取り組んでいます。
また、とてもアットホームな校風で、生徒たちの仲が良いことも同校の特徴。今回キャンパスを紹介してくれた中3生のR.Sさんは「体育祭や文化祭などの行事の時はクラス全員で協力します。クラブ活動の先輩と後輩の仲も良いですよ」と学校生活について話します。同じく中3生のT.Kさんは「私の学年はとくに男女の仲が良いです。行事の時もそうだけど、日常会話もすごく多いですよ。学校全体がアットホームで、毎日楽しいです」と紹介してくれました。


close-up! 1
21世紀型教育について

「21世紀型教育」を打ち出し、ICTを駆使したアクティブラーニングで高い評価を受けている同校。そのコンセプトについて、岩崎喜和先生にうかがいました。

7年ほど前から21世紀型教育を打ち出した同校。最初に電子黒板を、5年前からはiPadを導入。現在中1から高1の全員がiPadを所有し、学習に活用しています。
「今はインターネットで多くの情報を得られるようになりましたが、今後は、さまざまな情報を精査して自分で考え、それらを他者と共有しながら考えを深め、そこから得られた自分の答えをいかに伝えていくかを意識させています。そのため、普段の授業でも、グループワークで発表をするなど、生徒同士で発言し合う機会が多くなっています」(岩崎先生)
日本人は“自分の考えを他者に伝えること”があまり得意ではありませんが、Global社会で活躍するためのスキルを育めるよう指導しているそうです。2017年にはSTEAM教育(Science、Technology、Engineering、Art、Mathematicsの略で、科学、数学、芸術の分野に注力する教育のこと)を実践するための新校舎が完成。そこでプログラミングや映画作りなど多彩な授業が行われています。
「プログラミングの一環として、Spheroという球体型ロボットを動かす授業もあります。これはプログラマーを育てようということではなく、プログラミングを通して論理的思考力やコミュニケーション力を養う目的で行っています。
中1の2学期には映画制作もありますが、これもSTEAM教育につながるものです。自分たちでシナリオを練ったり映像や音楽を考えたり、正解のないものを自分たちで作っていくところに、STEAM教育の要素が凝縮されていると考えています」
「情報リテラシーをしっかりと身につけ、創造力と発信力を持った人になってもらいたい」という教育方針は着実に浸透し、生徒たちの成長につながっているようです。
close-up! 2
iPadのある学校生活

自分のiPadを持ってきてくれたR.Sさん(左)とT.Kさん(右)。

T・Kさん
iPadを使った授業はわかりやすいです。授業で使われたデータなどを保存しておいて、テスト前に見直しもできるから便利だと思います。
R・Sさん
授業内での調べ学習も全部iPadで行います。中1のICTの授業では、いろいろなサイトの見方や調べ方を教えてもらいました。
T・Kさん
ICTの授業では、iPadで撮影して映画も作りました。面白かったね。
R・Sさん
休み時間に撮影すると余計な声が入ったりするから、放課後や早朝に撮りました。
T・Kさん
みんな上手で、優秀作品のレベルの高さに驚きました。
(この記事は『私立中高進学通信2018年10月号』に掲載しました。)
聖徳学園中学校
〒180-8601 東京都武蔵野市境南町2-11-8
TEL:0422-31-5121
進学通信掲載情報

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