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私立中高進学通信

2018年8月号

私学の英語最前線

白梅学園清修中学校

オールイングリッシュの授業で英語を全身に吸収

中1からオールイングリッシュの授業を行うことで、すべての生徒が英語を体得。多感な時期にまずは英語に慣れ親しみ、将来の大学入試や実社会での活躍へと道をつなぎます。
“英語のシャワー”を浴びて慣れ親しむことからスタート

 少人数制での完全中高一貫教育を行っている同校。英語教育においては、大学入試や実社会に対応できる力を6年間でしっかり伸ばす体系的なカリキュラムが組まれています。

 特徴的なのは中1・中2の英語の授業で、週7時間のうち5時間をネイティブ教員が担当し、オールイングリッシュで行われること。これは中学生の早い時期に“英語のシャワー”を浴び、まずは英語に慣れ親しむことを重視しているからです。生徒たちは言葉のニュアンスなども理解しながら、英語でコミュニケーションが図れる力を吸収していきます。

 中1からオールイングリッシュを徹底することで、“英語の授業は英語で受けるのが当たり前”だと感じられることもメリットです。帰国生入試や英語入試を行っている同校。すでに英語の基礎を身につけた生徒も入学してきますが、全員が同じスタートラインから英語を学び始めます。

「英語が得意な生徒は、友達と教え合うことでスキルを伸ばします。逆に、小学校で英語をそれほど勉強してこなかった生徒でも、英語に慣れることを重視した授業で、入学後にしっかり力を伸ばしますのでまったく心配ありません」(英語科/道元香織先生)

 オールイングリッシュの授業では、ネイティブ教員2名が指導するチームティーチングで授業を実施。少人数のクラス編成のため、全員に発言機会があり、細かなフォローが行われています。英語の4技能のうち、授業ではリスニングとスピーキングを強化し、リーディングやライティングは宿題で力を伸ばすなど、メリハリのあるカリキュラムが展開されているのも特徴です。

 定期試験では、スピーキングの試験も実施しています。個別に行うネイティブ教員とのインタビュー形式と、クラスメートの前で行うプレゼンテーション形式の二通りのやり方で評価しています。

 また、ネイティブ教員によるオールイングリッシュの授業以外は、日本人の教員が担当し、生徒たちの理解をサポート。中学で英語に十分に慣れ親しんだ後、高校では大学入試に向けた習熟度別クラスでしっかりと英語力を養い、6年間で体系的な教育が行われているのも大きな強みです。

 ネイティブ教員とは、掃除やランチタイムなど授業以外でも日常的に交流しています。日頃からコミュニケーションが取れているので、放課後に、ネイティブ教員のもとで、物おじすることなく音読や会話練習を希望する生徒が多くいます。このような環境だからこそ、実社会で役立つ英語が自ずと身についていくのです。

自主的な学習を促し英検合格にも成果

 中高一貫教育の強みとして活用して成果を上げているのが、英語の外部検定です。英検では中2で準2級、高1で2級以上を英語学習の成果目標としていますが、あくまで生徒の自主性に任せて受検計画を立てさせています。道元先生は、「そうすることで、自ずと合格に向けてがんばろうという雰囲気がクラス内に生まれ、結果も伴ってくる」と指摘します。

 またGTEC(※1)やTEAP(※2)といった英検以外の検定にも挑戦し、多様な尺度から英語力を客観的に判定しています。とくに「Advanced」「Basic」「Core」の3つの難易度を設けているGTECは、中高6年間にわたって受検し、英語力の伸長を継続して確認することに役立てています。

※1 GTEC…英語4技能検定。「読む」「聞く」「書く」の3技能は筆記、「話す」はタブレットを使用して実施しています。
※2 TEAP…上智大学と日本英語検定協会が共同開発した、大学教育にふさわしい英語力(英語4技能)を測る検定試験。

海外留学生と共に過ごす新しい国内英語研修が始動

 英語力を伸ばす研修も、6年間の中にしっかり盛り込まれています。まず中1の5月にはオリエンテーションもかねて、1泊2日で英語漬けの宿泊研修を実施。クラスメートやネイティブ教員との距離を縮め、英語に親しむ機会としています。宿泊研修は中1から中3までのそれぞれの学年ごとに目的意識を持って毎年1月にも実施されています。

 来年度から新しいグローバルキャリア教育が実施されます。これに合わせ、中2では3泊程度の国内研修が始まります。これは外国人留学生と一緒にワークショップを行うプログラムで、西日本を研修地として検討中です。留学生たちと観光地を巡って、さまざまなテーマでディスカッションしたり、英語で日本文化を紹介したりする機会を多く設定する予定です。

「自国の歴史や文化を見つめ直しながら、海外から見た日本がどういうものなのかを、体験を通して考える機会にしたいと考えています」

 と話す道元先生は、国内だからこそ可能な英語のスキルアップと異文化理解に期待を込めます。これまで必須としていた中学での海外研修を国内に変更したことで、保護者の負担や不安も軽減されることでしょう。

 一方、高1では7月から8月にかけて、全員で2週間、海外研修に参加します。現地校で英語の授業を受けながら、歴史や異文化理解につながるアクティビティ、大学訪問なども体験し、グローバルな教養を深める予定です。希望者には延長して研修を続けられるプログラムも検討中です。

 毎年2月には、英語学習の成果を保護者や他学年の前で披露する「English Expo」も行われています。

 このような日々の学びや多様な体験を通し、卒業後も実社会で通用する力が確実に養われていくのです。

POINT1
オールイングリッシュの授業を徹底

 中1から中2は週5時間をネイティブ教員が担当し、授業をすべて英語で行っています。“英語のシャワー”を浴びて、コミュニケーションツールとしての英語を全身で吸収していきます。少人数のため全員に発言機会があり、定期テストではスピーキング力の判定も行われます。

POINT2
新しい研修が来年度から始動

 中2では、来年から外国人留学生とワークショップなどを行う国内宿泊研修がスタート。高1では全員が海外研修に参加。いずれも新しいグローバルキャリア教育の一環として行われるもので、単なる語学研修ではなく、グローバルな視野や異文化理解を深める機会となります。

POINT3
学校が英会話教室

 放課後は吹き抜けのアトリウムや各階にあるカウンターデスク周辺で、先生に質問したり、音読や会話練習をお願いしたりする生徒の姿が見られます。ネイティブ教員と交流する機会も多く、学校生活のなかで自ずと英語が身につく環境となっています。

担当の先生より
入学後の英語力アップを全力でサポート

「いろいろな場面で活躍できる生徒を育てたいと願い、その一環として英語教育にも力を入れてきました。英語を話せるようになりたい、もっと使いたいという生徒の気持ちを応援し、それぞれの力を伸ばしています。
 留学が必須の大学を選んだり、海外の大学院へ進学したりする卒業生がいるのも、中高6年間の学びや経験を通して、生徒それぞれがキャリアについて視野を広げられているからだと思います」(英語科/道元香織先生)

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