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私立中高進学通信

2018年8月号

私学の校外学習・学外交流

和洋九段女子中学校

SDGsエスディージーズに関する取り組みを取材してプレゼンする

Global Experience Project
取材先のJICA(ジャイカ)の方に、SDGsの観点から、世界で起きているさまざまな問題を取材しています。

取材先のJICA(ジャイカ)の方に、SDGsの観点から、世界で起きているさまざまな問題を取材しています。

国際的な問題を知り、掘り下げることで、社会に関心をもち、自主的に学ぶ姿勢を育みます。

 SDGsとは、2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発のためのアジェンダ」のことで、「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」など17の目標を、2030年までに達成しようという取り組みです。同校では、SDGsを中学2年生全体の研究目標として、それに取り組む企業や団体を取材し、取り組み内容などを発表する「Global Experience Project」を行っています。通称は「グローバル遠足」。ワクワクするような名前がついています。

 生徒たちは6~7名のグループを作り、まずテーマごとに調査をします。次に、それにふさわしい活動をしている企業や団体を選定し、自分たちで取材交渉をします。訪問先では疑問に思うことなどを中心に話を聞き、詳しい取材を敢行します。そしてこの取材をもとに、ほかの人にわかりやすく伝えるための方法を話し合います。プレゼンテーションの持ち時間は3分間で、効率よく伝える工夫が必要です。

 プロジェクトでは、先生方は脇役に徹し、生徒自身が主体的に進めます。それまで社会問題に関心が薄かった生徒も、プロジェクトを通じてニュースなど、社会の動きに興味を持つようになります。うまくいかないこともありますが、この年齢なりに、社会や大人との接点を持つことが、得難い経験になるのです。

同じ問題を共有する地球市民として自分たちの世界をつくってほしい
ほかでは経験できないことを経験させたい!
水野 修 先生 中2 学年主任水野 修 先生 中2 学年主任

 Global Experience Projectは、現在の中学2年生が初めて取り組むプロジェクトです。1年生の秋から準備を重ね、取材先との交渉などを生徒自身で進めてきました。

 中学2年生の学年主任の水野修先生は、「生徒による企業などへの取材は、学校の取り組みだからこそ実現できる側面があります。試行錯誤することも、断られることも生徒たちの経験値を上げることにつながるはずです」と話します。さらに「生徒たちが大人になる頃、自分たちで自分たちの世界を作っていけるようなきっかけになってほしいものです」と期待を寄せます。

プレゼンテーションの様子。視覚的にもわかりやすく編集された資料を映しながら説明します。プレゼンテーションの様子。視覚的にもわかりやすく編集された資料を映しながら説明します。
プレゼンテーションの様子。視覚的にもわかりやすく編集された資料を映しながら説明します。プロジェクトの工程や成果をまとめたノート。一つひとつの経験が生徒の血となり肉となります。
JICAへ突撃取材!
単に物資を送るだけでなく文化や考え方の紹介もまた援助となる
体験コーナーで、開発途上国の子どもたちが運ぶ水の重さを体験します。体験コーナーで、開発途上国の子どもたちが運ぶ水の重さを体験します。

 JICA(国際協力機構)・地球ひろばへ取材に行ったグループを追ってみました。

 まずは、バングラデシュに滞在していた職員の方から、同国で起こっている問題について教えてもらいます。ゴミが山のように積み上げられた映像を見てびっくり。

 職員の方から「なぜこんなにゴミが多いのでしょう?」と問われた生徒たちは「人が多いから」と答えます。すると、職員の方から「ゴミを自分たちで片付けるという意識が希薄なのです」と言われ、教育にも問題があることに気づきます。

「では、どうしたらいいでしょう?」との質問に、生徒たちはしばらく考え込みます。「日本の掃除の仕方を教えてあげる」という意見に、「私たちもまさにそのやり方で、掃除をすると気持ちが良くなることを伝えました」と職員の方からほめられました。

 単にモノを援助するだけでなく、文化や考え方を紹介することが、本当の意味で開発途上国のためになることを学んだようです。

 さらに、私たちがTシャツを安く買えるのは、作っている人たちの人件費が安いからという話や、現地の工場で働く人たちが、劣悪な環境に置かれがちであるという話に、「SDGsの一つの『つくる責任 つかう責任』が、洋服という身近なものとつながっている問題であることがわかりました」と納得した様子。

 レクチャーの後は、展示を見たり、いろいろな体験をしたりと、アクションの多い取材になりました。生徒たちの世代ではもはや見ることもない蚊帳やポンプなどが開発途上国で役立っている事実にも驚きが隠せません。同世代の子どもたちが置かれている状況を実感し、「自分たちには何ができるだろう?」と自問、これからもさらにこの問題を掘り下げたいとの思いを強くしたそうです。

バングラデシュ製のTシャツはなぜ安いかを考えます。バングラデシュ製のTシャツはなぜ安いかを考えます。
さまざまな展示を見学します。さまざまな展示を見学します。
SDGsの17の目標が達成されると持続可能な開発が実現することを理解します。SDGsの17の目標が達成されると持続可能な開発が実現することを理解します。

(この記事は『私立中高進学通信2018年8月号』に掲載しました。)

和洋九段女子中学校  

〒102-0073 東京都千代田区九段北1-12-12
TEL:03-3262-4161

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