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私立中高進学通信

2018年8月号

私学の校外学習・学外交流

狭山ヶ丘高等学校付属中学校

現場での体験を大切にし「実物に触れる」ことで真の知識を

中2理科実習~京急油壺マリンパークにて~
大きなサメをはじめ、さまざまな魚たちの特徴や泳ぎ方の違いなどを詳しく観察します。

大きなサメをはじめ、さまざまな魚たちの特徴や泳ぎ方の違いなどを詳しく観察します。

中学開校6年目を迎えた同校のモットーは自学自習。今回は理科実習に同行し、その取り組みを紹介します。

「魚たちの水槽はどうやって掃除していますか?」「サメなどのえさは何ですか?」「水族館の飼育員になるには、どんなことが必要ですか」……。生徒たちから、案内役の飼育員の方に活発な質問が投げかけられます。

 このように理科の学習は「なぜ」「どうして」という疑問を持つことから始まります。そのため同校では、「実際に実物を自分の目で見て、手で触れて、やってみる」ことを重視しており、理科の授業の一環として理科実習を意欲的に展開しています。今回の中2のテーマは海の生物と地層です。

 この日は、神奈川県三浦市の京急油壺マリンパークなどを訪れました。当初は、近隣の城ヶ島で地層観察もする予定でしたが、あいにくの雨のため、水族館での生物観察と近くの海岸での地層観察に変更されました。

 水族館では、相模湾に生息する海の生物を観察したほか、普段は見ることのできないバックヤードに入り、水をろ過するための設備や、飼育員の方々による作業の様子も見学。こうした見学の中から、興味を持った生物について詳しく調べてまとめるのが今回の理科実習の課題です。そのためには、ただ見るだけではなく、飼育員の方々への詳細な取材が欠かせません。

 実物に触れ、掘り下げて話を聞くという主体的な体験により、知識に確かな裏づけを得ることができるのです。

バックヤードでのろ過水槽の見学。バックヤードでのろ過水槽の見学。
実物大のマンボウ。その大きさにびっくり。実物大のマンボウ。その大きさにびっくり。
初体験となるサメとの接触。体表の質感を感じます。初体験となるサメとの接触。体表の質感を感じます。
生徒にインタビュー
見る、触れる、聞く……五感のすべてを使い新しい発見を!
理科実習に参加した生徒に話を聞きました。

――水族館を見学して、いちばん興味をひかれたのは、どんなことですか。

「サメの顔がそれぞれ違い、なかにはやさしい顔をしたサメもいたことが面白かったです」

「外から見ている水槽の裏にも、水を浄化する水槽がありました。水をきれいにするために、バクテリアの働きを利用していることは知らなかったので、とても勉強になりました」

「サメとエイを見分けるには、エラの位置に目をつけるとよいという話がありました。違いがわかりやすかったので、自分でも確かめてみました」

――見学の前にどんな準備をしましたか。

「地層のでき方や岩石の種類などについて話を聞いたり、自分たちで調べたりしました。今日は雨で地層の見学があまりできなかったので、ちょっと残念です」

――どんなことをテーマにしようと思いましたか。

「サメには、それぞれに特徴を表す名前がついているようなので、その由来について詳しく調べたいです」

――理科は好きですか。

「はい。とくに生物と化学が好きです。今日の水族館見学を通して、たくさんの魚の特徴を知りたいと思いました」

「生物に興味があります。授業も、先生の話が面白くてわかりやすいので大好きです」

各自が見学して疑問に思ったことや、より詳しく知りたいと思ったことについて、飼育員の方に鋭い質問をします。

フィールド学習では、見たり、触れたり、聞いたりしたことの的確な記録が求められます。どの生徒も、真剣にメモをとっていました。上手にメモをとれる生徒が多いのは、同校の伝統です。フィールド学習では、見たり、触れたり、聞いたりしたことの的確な記録が求められます。どの生徒も、真剣にメモをとっていました。上手にメモをとれる生徒が多いのは、同校の伝統です。
雨の中にもかかわらず、熱心に地層を観察しました。この地層がどのようにできたかを考え、当時の環境を推測します。雨の中にもかかわらず、熱心に地層を観察しました。この地層がどのようにできたかを考え、当時の環境を推測します。
深い知識を蓄え利用できる“実践的な体験”を

 理科教育では、観察や実験を通して実物に触れ、自然現象のしくみを理解することが重要です。「深い理解を伴う知識を身につけ、それを利用する」ために、本校では“実践的な体験”を積極的に取り入れています。

 中2生は、中1の終わりに地層について学び、それを踏まえて現場を見るという継続性を重視しています。また、海の生物については、単に表面的に生物の名前を覚えるというだけではなく、例えば生物の生命を維持するための飼育にも関心を持つように、事前に観察するうえでのさまざまな視点を生徒たちに伝えています。今回の実習では、印象に残ったり、気になった生物の特徴や生態について、詳細にレポートしてもらいます。

 また、実習だけでなく普段の授業でも、できるだけ多くの実物に触れさせるようにしています。日々生徒の興味・関心を広げているため、生徒が疑問に感じる事柄も多く、生徒自身が調べ分析し、発表することに力を入れています。その結果、校外の科学分野の研究大会で活躍する生徒も出てきています。

川久保 卓 先生理科主任
川久保 卓 先生
理科実習で使用する教材は、先生の手作り。観察のポイントやレポート欄がコンパクトにまとめられています。理科実習で使用する教材は、先生の手作り。観察のポイントやレポート欄がコンパクトにまとめられています。

(この記事は『私立中高進学通信2018年8月号』に掲載しました。)

狭山ヶ丘高等学校付属中学校  

〒358-0011 埼玉県入間市下藤沢981
TEL:04-2962-3844

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