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私立中高進学通信

2018年8月号

校長が語る自立へのプロセス

立正大学付属立正中学校

生徒一人ひとりと向き合い多様性を認めることが自立へと導く

玉川聖学院の講堂で。左:安藤学院長先生(玉川聖学院) 右:大場校長先生(立正大学付属立正)

玉川聖学院の講堂で。
左:安藤学院長先生(玉川聖学院)
右:大場校長先生(立正大学付属立正)

キリスト教の「信仰・希望・愛」をモットーに女子教育を実践している玉川聖学院。そして、日蓮宗の教えから「親切・勇気・感謝」の心を持ち、行学二道の実践を教育目標としている立正大学付属立正。この異なる宗教を母体とした学校の学院長と校長先生に、生徒の自立についてお話しいただきました。

人と人との出会いが生徒を成長させる
自立するために必要な2つのポイント
  • 自分のことのみを考えず、皆で一緒に生きていく 大切さに気づくこと
    ――――玉川聖学院 安藤学院長先生
  • 自分の考えの基本となる軸を持つこと
    ――――立正大学付属立正 大場校長先生

安藤先生
今回のテーマは「自立へのプロセス」ということですが、大場先生は生徒の自立についてどのようにお考えですか?

大場先生
本校は日蓮宗の学校ですから心の教育という部分では、仏教の道徳的な教えが中心になります。その中でいちばん大切にしているのは、人と人との出会い。これは自立へのプロセスとしても必要なことだと思っています。

安藤先生
それは本校でも大切にしていることの一つですね。

大場先生
それから、「Rープログラム」という授業で「ディベート」や「プレゼンテーション」「サマライズ」を行っており、生徒に人前で話すという経験をさせています。そういうことを積み重ねることも、自立心を芽生えさせていくことにつながると考えています。

安藤先生
本校の教育方針ではひとつ目に「かけがえのない私の発見」を掲げています。神に愛されている安心感と神に造られた自分の可能性への期待や信頼が、自尊感情として安定していくことが、自立への土台だと思います。それが「がんばろう」という向上心にもつながります。

大場先生
そうですね。自立のベースとして、本校の入試説明会で保護者の方にお話しするのは、とにかく趣味、勉強、スポーツ、どれでもいいので得意なものを伸ばしてもらいたいということ。得意なことで評価されると自信が出てきて、今まで苦手だと思っていたことにもチャレンジできるようになります。

安藤先生
自信を持つためには、生徒自身が持っている何かを、ほかの人から見つけてもらうことも必要です。生徒同士の関係のほかに、教員が生徒一人ひとりと人間として向き合うことが自分の発見につながると思います。とくに女子は、人との関わりによって視野が広がったりモチベーションがあがったりする傾向にありますから。

大場先生
本校は共学ですが、男子というのは女子と比べると夢を追いかけていて幼い。女子のほうが現実的です。その分、素直なところがあります。

安藤先生
そういうのが男子の良さですよね。ちょっと刺激すると、グンと伸びますから。

自分のことだけでなく他者を認めることの大切さ

安藤先生
自立というと「人に迷惑をかけないで一人で生きる」というイメージがあるような気がします。でも、人を助けるとともに、人からも助けてもらうことができるのが、本当の自立だと思うのです。ですから、自分の持っている力は自分のためだけではなく、人と一緒に生きるためのものだという体験を若い時にしてもらいたいと思います。

大場先生
共生ですね。

安藤先生
はい。自国の利益だけを考えて、国同士が争うということが、歴史上で何度も繰り返されてきました。生徒たちには他者を認め、ともに生きていくことの大切さを学んでほしいと思っています。中学、高校でさまざまな異文化と出会って自分と違う人と生きる豊かさに気づくことが、多様性を尊重し共存できる心を育てるのだと思います。ボランティア体験や外国の方との交流などは、自分の使命の発見にもつながりますね。

大場先生
それは、本校でも大切なことだと考えています。宗教を母体とした学校のいいところは、神様や仏様といった第三者的な存在に、俯瞰で見られているような感覚を持てるところだと思います。

安藤先生
先生とも親とも違う、創造主である神様という、自分を大切にしてくれる存在との出会いによって、人生のとらえ方、希望の持ち方が変わります。

大場先生
たとえ信仰していなくても、その教えを学ぶだけで、自分の考え方の軸を持つことになります。それが社会に出てから支えになったという卒業生の話もよく聞きます。

安藤先生
卒業生には人生のいろいろな岐路に立つ時、聖書の言葉を思い出しながら、自立した女性へと成熟していってもらいたいと思っています。

大場 一人 (おおば・かずひと)
校長先生

立正大学付属立正中学・高等学校校長。同中学・高校を卒業後、桜美林大学文学部英語英米文学科に入学。大学卒業後、英語教員として母校に入職し、2002年から2014年まで教頭を務める。2015年より現職。趣味は旅行と水泳。
安藤 理恵子(あんどう・りえこ)安藤 理恵子(あんどう・りえこ)
校長先生

玉川聖学院中等部・高等部学院長。宮城県仙台市生まれ。宮城県第一女子高等学校、東京大学文学部倫理学科卒業。キリスト者学生会で主事、総主事として20年間勤務の後、スコットランドのInternational Christian Collegeにてアバディーン大学神学修士修了。2013年より現職。
母体となる宗教は違っても生徒への思いは同じ。終始和やかな雰囲気の対談でした。

母体となる宗教は違っても生徒への思いは同じ。終始和やかな雰囲気の対談でした。

(この記事は『私立中高進学通信2018年8月号』に掲載しました。)

立正大学付属立正中学校  

〒143-8557 東京都大田区西馬込1-5-1
TEL:03-6303-7683

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