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私立中高進学通信

2018年8月号

その先に備える キャリア教育

目黒星美学園中学校

奉仕
ボランティア研修で養われる主体性・協働性・問題解決能力

21世紀を生きる女性に重要な資質・能力を身につけるために行われている、ボランティア・コミュニケーションプログラムについて紹介します。
同校は、世田谷区で災害が発生した際の乳幼児と妊産婦およびその家族を受け入れる福祉避難所に指定されています。現在、世田谷区とコラボして、マニュアルを作成中。写真は世田谷区の職員から災害に関する講義を受けているところ。

同校は、世田谷区で災害が発生した際の乳幼児と妊産婦およびその家族を受け入れる福祉避難所に指定されています。
現在、世田谷区とコラボして、マニュアルを作成中。写真は世田谷区の職員から災害に関する講義を受けているところ。

 同校が掲げるスローガンは、「Faccioファッチョ ioイオ(イタリア語で『私がやります』という意味)」。21世紀を生きる女性に重要な資質である、「主体性」と「協働性」「問題解決能力」を養う機会を生徒たちに提供しています。その柱の1つが「ボランティア・コミュニケーションプログラム」です。

 2012年3月、生徒からの発案で東日本大震災の被災者を手助けする「被災地ボランティア研修」がスタートしました。研修は2泊3日で宮城県を訪ね、仮設住宅で暮らす方々との交流や地域のイベントの手伝いなどをしています。

 このボランティアの大きな特徴は、可能な限り生徒に任せて責任を持たせること。そして、ボランティアの事前・事後を重視していることにあります。

 例えば、災害地域に支援物資を送る際の手続きは、生徒が担当します。イベントの企画・準備は生徒自身が行い、活動後に、その内容を生徒自身がeポートフォリオ形式で入力し、体験したことを生徒や保護者の前で発表するなどの振り返りをします。ときにはうまくいかないこともありますが、失敗から学ぼうとする姿勢も養われます。

 活動中、生徒たちは「自分たちだからこそできることは何か」という課題を常に探しています。その姿勢のおかげで、被災地でのボランティアの体験から、新しい活動につながったこともあります。災害時のトイレ問題の重要性を学び、生徒が企業と協力して安価で衛生的な携帯トイレを開発したのはその一例。2016年には熊本地震の発生5日後に、1万セットの携帯トイレを被災地の益城町に送り、大変感謝されたそうです。

 さらに、学校のある世田谷区でも、高齢化が問題になっている団地があることを知り、被災地ボランティア研修の経験を活かして定期的に住民の方々との交流会を開くようになりました。

 こうした活動を通じて、生徒たちは社会科で学ぶ貧困や高齢化、環境などさまざまな問題が身近にあることを知り、ものごとを多角的に考えるようになります。また、「自分にこんな力があると思わなかった」と自身の可能性に気づく生徒もいます。ボランティア研修は、自分の力や役割を知り、将来の進路を考える絶好の機会となっています。

Report被災地ボランティア研修
都内にある宮城県のアンテナショップでの復興支援イベントの様子。米粉を原料にしたパンなど、現地の商品の販売を企画し、実施しました。都内にある宮城県のアンテナショップでの復興支援イベントの様子。米粉を原料にしたパンなど、現地の商品の販売を企画し、実施しました。
宮城県を訪ねて、被災者から震災当時の話を聞き、将来の防災のために必要なことは何かを考えます。宮城県を訪ねて、被災者から震災当時の話を聞き、将来の防災のために必要なことは何かを考えます。
Report身近なボランティア活動
「自分たちだからこそできること」を考え、積極的に意見を出し合います。「自分たちだからこそできること」を考え、積極的に意見を出し合います。
学校の近隣の団地で開いている交流会の様子。生徒が企画のアイディアを出し、住民の方々に喜んでいただいています。学校の近隣の団地で開いている交流会の様子。生徒が企画のアイディアを出し、住民の方々に喜んでいただいています。
Report被災地向けの携帯トイレ
熊本地震直後、100人以上の生徒が自主的に集まり、益城町に向けて携帯トイレ1万セットを発送しました。熊本地震直後、100人以上の生徒が自主的に集まり、益城町に向けて携帯トイレ1万セットを発送しました。
約70人の区民を前に、女子校生ならではの視点から防災のプレゼンテーションをする生徒たち。約70人の区民を前に、女子校生ならではの視点から防災のプレゼンテーションをする生徒たち。

(この記事は『私立中高進学通信2018年8月号』に掲載しました。)

目黒星美学園中学校  

〒157-0074 東京都世田谷区大蔵2-8-1
TEL:03-3416-1150

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進学通信2018年8月号
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