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私立中高進学通信

2018年8月号

未来を切り拓くグローバル教育

佼成学園女子中学校

SGクラスが育むグローバルな課題解決力

ロンドン大学で英語論文作成に取り組む
ロンドン大学での研修を終えて修了証を手にするSGクラスの生徒たち。昨年度のSGH全国高校生フォーラムで最優秀の文部科学大臣賞を受賞するなど、その取り組みには大いに注目が集まっています。

ロンドン大学での研修を終えて修了証を手にするSGクラスの生徒たち。
昨年度のSGH全国高校生フォーラムで最優秀の文部科学大臣賞を受賞するなど、
その取り組みには大いに注目が集まっています。

「英語の佼成」から「グローバルの佼成」へ

 2014年に文部科学省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)に認定された同校。高校は3つのコースから選択でき、いずれも異文化理解を深める学びや海外研修プログラムが用意されています。

 なかでも『特進文理コース』の『スーパーグローバル(SG)クラス』は課題研究を重視。タイでのフィールドワークを論文にまとめ、さらにイギリス・ロンドン大学で研修を行い、英語で論文に仕上げるというアカデミックな学びに取り組みます。

 英語力は情報収集や情報発信に不可欠ですが、SGクラスはただ語学力を強化するのではなく、世界を舞台にさまざまな社会課題を解決できる人材の育成をめざしています。

海外を舞台に本格的な課題研究に挑戦

 SGクラスのグローバル教育は、英語力のスキルアップと同時に、各界の専門家による特別授業を受講したり、モスクやNPOを訪問したりして視野を広げることから始まります。参考文献や情報の調べ方、論理的な文章の執筆、発表の方法など、課題研究の基礎も身につけていきます。

 高2になると、タイでのフィールドワークに向けて、研究テーマを絞り込みます。タイでは、現地のNGO組織を訪問するほか、少数民族の村でホームステイをしながら調査を行い、自分で立てた仮説を検証して帰国後に論文をまとめます。

 高3では、ロンドン大学東洋アフリカ研究学院に赴いて、教授の指導の下、英語で論文を完成させます。ロンドンではホームステイをして、2週間、現地の語学学校に通学して、英語力を鍛え上げます。その後、ロンドン大学で同校のために作られたオリジナルのカリキュラムを学ぶ、段階的なスケジュールが組まれています。

 同大学では、講義やディベートを通じて社会課題に向き合うほか、英語での論文作成に向けたレクチャーを受けます。個別指導の機会も多く、教授からフィードバックをもらいながら完成に近づけていくそうです。

「英語の論文の構成は、日本語の論文とはまったく違います。ロンドン大学での研修は、大学生を指導している教授から直接、学べる貴重な機会です。生徒たちは自主的に図書館へ通うなど、前向きに楽しみながら取り組んでいました」(国際理解科/秋田聡大先生)

 SGクラスで課題研究を体系的に学んだ経験は、大学入学後にこそ、大きなアドバンテージになるのではないかと秋田先生は言います。

 生徒たちが社会課題に対して明確に自分の意見を語り、将来のビジョンを持っているのは、しっかりとした体験を伴っているから。大学入試改革を控え、評価の物差しが劇的に変わろうとする現在、同校の取り組みは今後ますます注目されていくことでしょう。

Interview
明確な目的意識を持って学ぶ3年間
SGクラスの特徴とは何か?

 ロンドンで6週間の研修を終えた高3のY.KさんとA.Tさんに、現地での様子やSGクラスの学びについて聞きました。

――SGクラスを選んだ理由について教えてください。

Y.Kさん
さまざまな社会の課題について、自分の目で見て考えることがとても大事だと思っていたので、フィールドワークなどで視野を広げられるSGクラスを選びました。

A.Tさん
中学生の時から、将来は国際的に活躍できる人になりたいと考えていました。SGクラスならさまざまな経験ができ、より深い学びができると思いました。

――タイでのフィールドワークを通してまとめた論文の研究テーマは、どのようなものですか?

A.Tさん
多民族国家のタイで、少数民族の言語がどのような問題に直面しているのかについてです。

Y.Kさん
児童虐待を受けた子どもたちに、タイではどのような心理療法で支援活動が行われているのかを調べました。

――どのような準備をしてロンドンに向かいましたか?

A.Tさん
日本語の論文を完成させ、ロンドンで探したい資料や、もう少し考察を深めたい部分はどこかを整理して、目的意識をしっかり持つようにしました。

――ロンドンでは最初に語学学校に通ったそうですね。

Y.Kさん
新聞記事を読んでディスカッションしたり、ペアになって話し合ったりと、アクティブラーニング型の授業が多かったので、大学に行く前の準備ができました。

A.Tさん
語学学校の授業を通して、イギリスの文化や歴史的な背景も学べたのが良かったです。

――ロンドン大学での学生生活はどうでしたか。

Y.Kさん
ディベートやディスカッションの授業も多かったので、かなりの英語力が身について、積極的に発言できるようになりました。

A.Tさん
大学には東南アジアとアフリカに関する蔵書数が世界一と言われる図書館があります。そこで私は少数民族カレン族独自のアルファベットで書かれた寓話の本を見つけました。この本との出会いによって、論文に新しい発見を盛り込むことができて、とてもうれしかったです。一人ひとりが教授から論文作成のアドバイスをもらえるので、大学での学びを肌で感じることができました。

――SGクラスではどのような勉強ができていますか。

A.Tさん
勉強は受験のためのものではないことがよくわかりました。英語力を高めるほど、さまざまな社会問題に関心が広がっていくのです。実際に経験することでリアリティをもって物事を考えられるようになり、将来の自分の夢も明確になりました。

Y.Kさん
高1の頃から、世界の問題にたくさん触れてきて、そこからもっと詳しく調べたり、自分なら何ができるかを考えたりしてきました。このクラスでなければできない学びだったと思います。

――将来の夢を教えてください。

A.Tさん
国際弁護士になって、マイノリティ(少数派)と呼ばれる人たちの権利を守る活動に取り組みたいです。

Y.Kさん
大学では経済と国際問題を絡めた専門的な勉強をしたいです。将来はアジア各国の諸問題を解決する仕事をしたいです。

ロンドン大学の図書館で参考文献を探すA.Tさん(右)とY.Kさん(左)。ロンドン大学の図書館で参考文献を探すA.Tさん(右)とY.Kさん(左)。
現地の新聞を比較、分析し、メディアリテラシーを鍛えるロンドン大学での講義の様子。現地の新聞を比較、分析し、メディアリテラシーを鍛えるロンドン大学での講義の様子。
大学生と一緒の環境で学ぶことで、海外での大学生活を肌で感じていきます。大学生と一緒の環境で学ぶことで、海外での大学生活を肌で感じていきます。
大学合格実績で示された実力
学びとは何かを問い直すSGクラス

 昨年度、SGクラスの1期生はAO入試や公募推薦入試で超難関大学に多数合格しています。一般受験においても大学入試センター試験後の二次試験で、英語面接や小論文で力を発揮し、難関国公立大学へ合格を果たした生徒もいたそうです。

「受験勉強の大事な時期にロンドン大学で研修を行うことに対して、保護者のご心配もあると思いますが、SGクラスはそもそも学びとは何かを問い直すクラスだと考えています。実際に、国が進める教育改革を先取りしているモデル的な存在として、多くの難関大学からも評価をいただいております」

 と秋田先生。

 進路について漠然と考えていた生徒たちも、SGクラスでのさまざまな経験を通し、自ずと解決したい将来の課題を見つけていくそうです。その過程で自主・自律の学びや、高校卒業後の進路を自分自身で見定め、目標に向かって努力する姿勢を身につけていくのです。

大学院留学生との交流授業も行います。留学生の祖国の課題について、日本人としてできることをディスカッション。大学院留学生との交流授業も行います。留学生の祖国の課題について、日本人としてできることをディスカッション。
高大連携授業も積極的に行います。恵泉女学園大学との授業では、国際協力とキャリアについての講義を受けました。高大連携授業も積極的に行います。恵泉女学園大学との授業では、国際協力とキャリアについての講義を受けました。

(この記事は『私立中高進学通信2018年8月号』に掲載しました。)

佼成学園女子中学校  

〒157-0064 東京都世田谷区給田2-1-1
TEL:03-3300-2351

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