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私立中高進学通信

2018年7月号

私学の英語最前線

明治大学付属中野八王子中学校

大学に向けて力をつけるオンライン英会話

高3生全員が取り組むオンライン英会話は、大学入学後を見据えての取り組み。
大学付属校だからこそできる、同校の英語教育について取材しました。
定期的に受講することで、英語を聞き取る力や話す力、身ぶり手ぶりを交えたコミュニケーションスキルが総合的に身についていきます。

定期的に受講することで、英語を聞き取る力や話す力、
身ぶり手ぶりを交えたコミュニケーションスキルが総合的に身についていきます。

とにかく自力で話す!集中して取り組む30分
クラス全員で受講するので抵抗感が少なく、レッスンを進めるうちに自ずと英語でのコミュニケーションに慣れていきます。クラス全員で受講するので抵抗感が少なく、レッスンを進めるうちに自ずと英語でのコミュニケーションに慣れていきます。

 2017年度から高3生を対象に、週1回、英会話のオンラインレッスンを導入している同校。本年度、2回目となる授業を取材しました。

 オンライン英会話はコンピュータ室で1人1台ずつ、パソコンを使って行われています。オンラインレッスンの講師は、フィリピンで専門的な教育を受けた先生方。インターネット電話で現地とつなぎ、1回30分のレッスンを受講します。

 最初は「緊張する!」「大丈夫かな?」とそわそわしている生徒たちでしたが、時間になるとレッスンへ集中。40台以上のパソコンの画面に、それぞれの先生が映し出されている様子は圧巻です。有線LANを使っているので通信トラブルもなく、全員のレッスンがスムーズに進んでいきます。

 レッスンでは雑談もはさみながら、専用のテキストに沿って音読や発音練習、質疑応答などを行います。毎回、1分間ほどのスピーチをする課題もあり、この日は「好きな本」について講師の先生に英語で紹介。英語の辞書や電子辞書を駆使しながら、感動した理由などを自分の言葉で伝えていました。

 フィリピンの先生方は、生徒たちが言葉に詰まっても上手にリードして、会話を楽しむ工夫をしてくれます。授業の後半では身ぶり手ぶりを加えながら楽しそうに話す生徒や、堂々と自分の意見を述べている生徒たちがいました。

 生徒たちはヘッドホンをして、画面越しの先生とマンツーマンで受講しているので、周囲の様子は気にならないようです。通常の英会話の授業では恥ずかしい気持ちがあったり、わからないときは周りの友達に助けを求めたりしがちですが、オンライン英会話では目の前の相手と自力で話すしかありません。

「レッスン後はぐったりするほど疲れていますが、達成感や充実感があるようです。各自がそこまで集中して英語に取り組む時間というのは、とても貴重ではないでしょうか」(英語科/小西真理先生)

付属校のメリットを活かして大学・社会で役立つ英語を

 同校では中1から高2まで、ネイティブ教員による少人数制の英会話授業を実施しています。英語科の先生方は高3でも実践的な英語力を伸ばしたいと考え、週1回の「総合」の時間を有意義に活かす形で、高3でのオンライン英会話が導入されることになりました。

 付属校である同校は、明治大学への推薦入学者数が8割を超えます。そのため、高3になっても勉強のペースに余裕があり、この環境を活かして将来に役立つ資格検定にチャレンジする生徒も少なくありません。高3でのオンライン英会話も、大学付属校ならではのメリットを活かして、大学入学以降に必要とされる、英語でコミュニケーションする力、実践的な“生きた英語”を身につけることが狙いです。

 実際、昨年度に受講した生徒たちからは、「英語を話すこと、聞くことに不安がなくなった」という感想が多かったそうです。

「もちろん、オンライン英会話だけで英語が流ちょうに話せるようになるとは思っていません。とはいえ、やはりマンツーマンのレッスンは確実に英語に慣れることができます。口から自然に英語が出るようになれば、大学生や社会人になってからも大きな力になると思います」(小西先生)

TOEIC受検にも早くから取り組む

 一方、大学入試改革に向けて多くの学校が英語の外部検定対策を始めているなか、同校では10年以上も前から、英検やTOEIC受検に取り組んできました。

 同校には、中学3年間で必ず英検3級以上を取得する決まりがあります。通常の英語の授業は、中学では1クラスを2つに分け、少人数で実施。状況に応じて指名講習を行い、学習の遅れがないようフォローしているため、学校の学びだけで十分な英検対策になります。英検の上位級をめざすための講習なども随時、実施していることもあり、約半数の生徒が中学3年間で英検準2級を取得し、毎年10名前後が2級にも合格しています。

 また、明治大学には、年度初めに受けるTOEICの結果で英語の習熟度別クラスを決める学部があることから、同校でもTOEIC対策に力を入れています。高校では年1回、全員がTOEICを受検。希望者は複数回の受検も可能です。TOEICの集中講座も実施しており、より高いレベルをめざすこともできます。

 文部科学省のスーパーグローバル大学創成支援(※)により、明治大学では「世界へ!MEIJI8000」プロジェクトに取り組んでいます。世界で活躍できる「未来開拓力」に優れた生徒を育てたい、という大学の思いを共有する同校。オンライン英会話導入や検定への挑戦は、大学からの期待に応える結果であり、大学進学後、さらには社会に出てからの飛躍を見据えた取り組みでもあるのです。

※スーパーグローバル大学創成支援…世界トップレベルの大学との交流・連携を実現、加速するための新たな取り組みや、人事・教務システムの改革、学生のグローバル対応力育成のための体制強化など、国際化を徹底して進める大学を重点支援。

POINT1
オーストラリア海外研修

 高1・高2の希望者を対象に、オーストラリアの提携校で約2週間の語学研修を行っています。10年以上続いているプログラムなので、現地の学校とも信頼関係が構築されており、安心して参加できると好評です。滞在中は1人1家庭にホームステイをし、ホストファミリーと交流を深めます。


POINT2
TOEIC講習

 明治大学の推薦入学が決定した生徒と、希望者を対象に10日間のTOEIC講習を開いています。外部から専門の先生を招いて行うもので、1日3時間ずつ実施。最終日にはTOEICを受検し、結果に反映させる狙いがあります。実際、大半の生徒がスコアの大幅アップを達成しています。

担当の先生より
英語科の先生たちの強い熱意で導入したオンライン英会話
教務部長/保田智先生(右)、英語科/小西真理先生(中央)、英語科/青島香織先生(左)教務部長/保田智先生(右)、
英語科/小西真理先生(中央)、
英語科/青島香織先生(左)

「英語科では、日々、綿密に打ち合わせをしたうえで授業を展開しています。その熱意に応える形で、生徒たちの学力やモチベーションもアップしているのは間違いありません。英語科の教員の強い希望で導入したオンライン英会話が、今後も有効に活用されることを願っています」
(保田先生)

「普段から暗記や知識に頼るのではなく、“生きた英語”を身につけ、大学進学後を意識した取り組みに力を入れています。オンライン英会話や検定対策は、まさに将来を見据えた英語教育の一環として取り入れているものです」(小西先生)

「オンライン英会話は、英語でのコミュニケーションに慣れてもらうのが狙いです。生徒たちを見ていると、最初は緊張していても、慣れてくると物おじせず話せるようになっています」(青島先生)

(この記事は『私立中高進学通信2018年7月号』に掲載しました。)

明治大学付属中野八王子中学校  

〒192-0001 東京都八王子市戸吹町1100
TEL:042-691-0321

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