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私立中高進学通信

2018年7月号

6年間の指導メソッド

東京農業大学第三高等学校附属中学校

多彩な体験学習で論理的思考力を養う

『究理探新』の精神を、体験学習を土台とした実学教育により育み、
未来を生きる「学力」「進路選択力」「人間力」を高める同校。
机上の知識を本物の知恵へと能動的に昇華する、新たな取り組みも始まりました。
中2では、稲作と畜産の体験学習を実施。牛の飼育や搾乳、バター作りを通じ、生命の大切さを実体験として学んでいきます。

中2では、稲作と畜産の体験学習を実施。牛の飼育や搾乳、バター作りを通じ、
生命の大切さを実体験として学んでいきます。

実験・観察を土台とした論理的思考力の強化

 建学の精神の一つに『旺盛な科学的探究心と強烈な実証精神をもつ人物を畑に還す』を掲げる同校は、自然・社会、すべてに対して生徒自らが実験・体験を通じて課題と解決策を見出していく「実学」教育を、教育理念に据えています。

 実学教育の揺るがぬ土台は、理科の実験や観察、調査、分析に代表される「体験学習」です。同校は、学力向上の下地作りに大切な中学教育で体験学習を徹底。その学びを高校でのキャリア選択、大学受験に向けた応用学習へと確実に結びつけています。

 中学での体験学習は、例えば中1では、さまざまなデータを収集・発表しながら行うダイズ栽培。中2では、複数の品種の条件を変えて育成し、科学的な調査を行うバケツイネ栽培や畜産実習。中3では、北海道修学旅行での知床半島の自然体験や水産加工所で「荒巻鮭づくり」に挑戦。アイヌの歴史や文化についても学びの機会を得るなど、多彩な教科や学校行事を通じて、生徒は論理的思考力を身につけます。

「体験学習は、あらゆる情報が飛び交う現代社会でこそ必要な学びです。インターネットで簡単に入手できるような他人の考えをうのみにせず、実物に触れ、観察し、データを熟考し、論理的な物の見方を学ぶ。これこそが、社会へ出たときに本当に役立つ力へと結びついていきます。また、それぞれの体験学習には発表する場を設けています。論理的な思考力、判断力、さらに表現力を中学で身につけることは、大学受験に向けた、より効率的、効果的な学習方法の確立にもつながります」(中学教頭・国語科/西山明人先生)

小論文を徹底指導する『論理の時間』がスタート

 同校が推進する「体験学習」を活かした論理的思考力の育成を、さらにリベラルアーツ的に広げていく特設カリキュラムが、中学で今年度から始まりました。西山教頭先生が直接指導する『論理の時間』です。これは、2020年度から大学入試センター試験に代わって実施される「大学入学共通テスト」に対応するもので、「論理的文章を読む・書く」能力と英語ライティング力の向上、大学入試出願時に提出する「eポートフォリオ」の作成に役立てるのが目的です。授業は、各学年の国語5単位中、1単位を使って行います。

「『論理の時間』では、学年ごとに体育祭、博物館研修、稲作体験、ダイズ栽培などの体験学習を中心に、身近なテーマを年間5つ設け、400字の小論文を書きます。そのなかで、中2で4級、高1で3級を目標に『文章読解・作成能力検定』の取得をめざします。
 英語のネイティブ教員も参加し、小論文の書き方をもとにした英語のライティング指導にもつなげていきます。さらに理科とも連動し、高1で全員が取り組む科学論文作成にも役立てていきます。そのほかの教科もレポート作成を強化して『論理の時間』での学びを全方位で活用し、近い将来は、学習範囲をスピーチ指導にも広げていくつもりです」

 東京農業大学への推薦進学以外に、国公立大学、難関私立大学をめざす生徒も多数在校する同校は、英語教育にも新たな放課後サロン講習『スカイプ英会話』を秋から実施します。

「中学全学年の生徒から希望者を募り、フィリピンの英語学校と連携してインターネットを通じたマンツーマンの英会話体験を週1回行うプログラムです。英語教育に関しては、英検取得の必修化も図り、中3で準2級、高2までに1級取得を目標とし、GTEC取得も並行してサポートしています。今年度からは中学にタブレット端末を全面導入し、体験学習で培う6年間の学びの質をいっそう強化していきます」

中3の北海道修学旅行では、荒巻鮭の加工を体験します。サケをさばくだけでなく、新鮮な内臓をその場で焼いて食べる貴重な経験も。中3の北海道修学旅行では、荒巻鮭の加工を体験します。サケをさばくだけでなく、新鮮な内臓をその場で焼いて食べる貴重な経験も。
本年度よりスタートした中学の『論理の時間』。西山教頭先生の指導により、クラス全員が小論文のより良い書き方を発表形式で学びます。本年度よりスタートした中学の『論理の時間』。西山教頭先生の指導により、クラス全員が小論文のより良い書き方を発表形式で学びます。

国際教育にも活かされる実学

 グローバル社会を生き抜く力は、英語力を高める体験学習中心の国際教育でも培われます。中1からネイティブ教員による英会話授業が始まり、今年秋からスタートする『スカイプ英会話』によって、その力をさらに高めることができます。さらに、中2では多国籍の学生と交わる宿泊型グローバルイングリッシュキャンプ、中3のニュージーランドホームステイ(希望制)、高2のファームステイ体験を盛りこんだオーストラリア修学旅行などを通じて、生徒は国際的なコミュニケーション力を養い、将来をしっかりと見据えた進路選択に役立てています。

「国際教育でも大切なのは、生徒自身の実体験です。本校の実学教育に根ざした6年間のすべての学びから、生徒が自分の可能性を見出し、たくましい人間へと成長してくれるはずです」(西山教頭先生)

昨年は約40名が参加した中3のニュージーランド語学研修。現地校の生徒との交流や約2週間のホームステイを通じて生きた英語を身につけます。昨年は約40名が参加した中3のニュージーランド語学研修。現地校の生徒との交流や約2週間のホームステイを通じて生きた英語を身につけます。
高2のオーストラリア修学旅行は、前半に2日間のファームステイ、後半にシドニー研修を実施。他国を知ることで国際人としての自覚を持ちます。高2のオーストラリア修学旅行は、前半に2日間のファームステイ、後半にシドニー研修を実施。他国を知ることで国際人としての自覚を持ちます。
6年間で体験する実学フィールド
基礎力充実期 応用発展期 進路実現期
中1・中2 中3・高1・高2 高3
項目 実学的考え方のベースを創る 能動的にキャリアを選択する 大学進学を意識する
目的 ●自己を見つめる
●社会と自己の関係について考える
●生きることの意義を考える
●仕事を知る
●大学を知る
●適切な進路選択をする
●社会貢献意識を高める
●将来へのモチベーションを高める
主な体験 中1/宿泊オリエンテーション、醸造体験、遠足(理科見学)など
中2/職業体験、実習(稲作、畜産)、グローバルイングリッシュキャンプ
中3/学部・学科研究、北海道修学旅行
(自然観察・農業・水産業体験)、
ニュージーランドホームステイ
高1/文理選択、オープンキャンパス
高2/大学研究、大学模擬授業、オーストラリア修学旅行
進路研究、進路講演、教養講座

(この記事は『私立中高進学通信2018年7月号』に掲載しました。)

東京農業大学第三高等学校附属中学校  

〒355-0005 埼玉県東松山市松山1400-1
TEL:0493-24-4611

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