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私立中高進学通信

2018年6月号

The Voice 校長インタビュー

足立学園中学校

徹底した「生徒第一主義」で生徒の夢を教師一丸となってサポート

井上 実 (いのうえ・みのる)

井上 実 (いのうえ・みのる)校長先生
1958年生まれ。東京都出身。東邦大学付属東邦中学校高等学校を経て、日本大学理工学部数学科を卒業後、
1982年に同校の数学科教員として着任。学年主任、生徒指導部長、教務部長、校長補佐を経て2018年4月、校長に就任。
昨年までは野球部顧問として、生徒たちの指導に当たっていた。

教育の根幹にあるのは武道の教え「守破離しゅはり

 1982年に着任してから、私は野球部の顧問を続けてきました。高校野球の監督は往々にして生徒に練習を押し付けます。ひたすらグラウンドを走らせ、ノックを何本もやらせる監督も多いでしょう。でも、それだけで生徒は強くなりません。試合で物事を判断するのは選手自身です。大切なのは、自分自身で考え、創造性を発揮すること。これはスポーツに限らず、学習にも言えることだと思います。

 そのため、私は「守破離」をモットーに教育を実践しています。「守破離」は、武道や茶道の教えです。まず型を「守る」ことから始まり、型が身についたら、それを「破る」。そして最後は、型から「離れる」ことで自分の型を作り出すという意味です。

 これを勉学に置き換えると、まず基礎知識を身につけ、そのうえで生徒自身が考え、創意工夫を取り入れ、問題解決力を養うということになります。ただ知識を詰め込むだけでは、それを活かすことができません。逆に、基礎知識が不充分な状態でアクティブラーニングを行っても、効果は薄いでしょう。基礎ができたうえで生きる力を身につける。それが教育の根幹だと考えています。

幅広い教養を身につける「探究コース」を新設
前校長のもとで進めてきた改革により、教室に電子黒板やタブレット端末を導入。井上校長先生も、教務部長時代から改革を牽引してきました。前校長のもとで進めてきた改革により、教室に電子黒板やタブレット端末を導入。井上校長先生も、教務部長時代から改革を牽引してきました。

 こうした考えに基づき、高等学校では今年度から3コース制を導入します。昨年度まで文理科、普通科の2科でしたが、今後は基礎学力をつける「総合コース」、自主的に学び、難関大学をめざす「文理コース」、幅広い教養と国際的視野を培う「探究コース」の3コースで、一人ひとりのニーズに応える授業を実践していきます。「総合コース」は「守破離」の「守」から始めますが、すでに基礎力のある生徒は「文理コース・探究コース」で「破」「離」の段階へと進めるようになっています。

「探究コース」では、「課題探究」の授業を週2時間設けます。これは、答えのない課題に対し、どのように答えを導き出すかという授業です。例えば「エッグドロップ」の実験がそうです。これは、紙だけを使って卵を高所から割らずに落とすにはどうしたらいいかを考えるグループワークです。物理や数学の知識に基づいて生徒たちで議論し、答えを導き出す授業にしたいと考えています。大切なのは、どのような根拠で、どのような結果となるのか、筋道を立てて考えることです。行く行くは、課題自体を生徒自身で見つけられるように指導していきたいと考えています。「文理コース」と「総合コース」では、週1時間「進路探究」を行います。企業で働く方を招いた講演、OBによる進学指導を通じ、自分が進むべき道を見つけてほしいと願っています。

 全コース共通の取り組みとして、「eポートフォリオ」の活用も進めていきます。「eポートフォリオ」は、学校行事や課外活動、日々の授業などに関する記録です。例えば学校行事であれば、自分がどのような役割を担い、クラスにおいてどういった貢献をしたいか事前に記録します。そして行事を終えたらその成果を振り返り、経歴として書き残していきます。これらを積み重ねることで、高校3年間の履歴書ができていくのです。出願時に「eポートフォリオ」を提出するように求める大学が増えるとされていますので、大学入試対策としても役立ちます。本校では1人に1台のタブレット端末を導入していますので、日々の記録にも活用していきます。

 グローバル教育もさらに推し進め、放課後に2時間の英会話講座を開講します。「探究コース」は全員参加、ほかの2コースは自由参加です。高1の3学期には、1カ月または3カ月のカナダ留学に参加することもできます。語学力の向上、視野の拡大をめざすとともに、親元を離れることで自立した人間に成長してほしいと願っています。

学校の主役は生徒 掲げるのは「生徒第一主義」
足立学園が掲げる教育モットー
  1. 学校は生徒が作る!『生徒第一主義』
  2. 学んだ知識をもとに、自ら考え、問題解決力を身につける
  3. グローバル社会を見据え、国際的な視野を養う

 前校長の指揮のもと、本校ではアクティブラーニングの導入、ICTの活用など大規模な授業改革を推進してきました。私も、これまでに手掛けた改革をさらに練りあげ、この路線を引き継いでいきます。

 これからは改革を推し進めながらも、生徒の満足度をさらに高めていかなければならないと考えています。「本校に入学して良かった」と思ってもらうには、第一志望に合格することが一番なのではないでしょうか。授業改革は、決して本校の知名度を高めるためのものではありません。現在進めているさまざまな改革は、すべて生徒の実力を第一志望へと押し上げ、将来への希望がかなうように後押しするためのものなのです。

 吉田松陰は「山は樹を以て茂り、国は人を以て盛なり」という言葉を残しています。山に樹が茂るように国は人で栄えるという意味です。これを学校に置き換えると、学校は生徒が作るものであり、主役は生徒だということになります。そこで今年掲げるモットーが、 “生徒第一主義”です。情熱あふれる教員が束になって、生徒の夢を全力でバックアップしていきます。

沿革

[沿革]
「足立の地に中等教育の場を」という地域の熱意に応え、1929年、堀内亮一先生により南足立中学校、南足立商業学校として創立。1948年の学制改革に伴い、両校を統合して足立高等学校となる。1991年に中学校募集を再開し、1993年に現在の校名に変更。教育目標は「自ら学び 心ゆたかに たくましく」。北千住駅から徒歩1分という好立地、都内最大規模の自習室も特徴だ。

(この記事は『私立中高進学通信2018年6月号』に掲載しました。)

足立学園中学校  

〒120-0026 東京都足立区千住旭町40-24
TEL:03-3888-5331

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