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私立中高進学通信

2018年4・5月合併号

アクティブラーニングで伸ばす新しい学力

川村中学校

自由な発想と課題解決力を育むクエストエデュケーション

「クエストカップ」全国大会にも連続出場
プレゼンテーションの資料作りは、企画途中の段階では模造紙を使うチームも多いですが、最終プレゼンではほとんどのグループがパワーポイントで作成した資料を使い、それぞれ工夫を凝らした発表を行います。

プレゼンテーションの資料作りは、企画途中の段階では模造紙を使うチームも多いですが、
最終プレゼンではほとんどのグループがパワーポイントで作成した資料を使い、それぞれ工夫を凝らした発表を行います。

「共生」の総合学習と進路指導を兼ね備える

 現代社会において「生き抜く力」を育成するため、2012年から進路指導の一環として、職業探究プログラム「クエストエデュケーション」に取り組んでいます。高1を対象に、総合的な学習の時間の週1~2時間を使って1年間、企業のインターンシップ体験を行います。

「実在する企業から与えられる“ミッション”を、グループワークによって生徒自身が考え、考えたことを発信するというプログラムです。このプログラムを通して社会とのつながりを自覚することで、職業意識を育んでいきます」(教頭/舘野由紀江先生)

 生徒はまず、協賛企業6社から関心のある企業を選んで“入社”し、新人研修やアンケート調査を行って企業理解を深めます。そして各企業が出題するミッションを解決するために企画を練り、グループディスカッションを重ね、毎年開催される「クエストカップ」にエントリーして、全国大会出場をめざします。

「難解なミッションが多いですが、生徒たちは自由な発想で斬新なアイデアを出しています。調べものが得意、企画が得意、発表が得意といった一人ひとりの得意分野を活かして役割分担をし、互いの力を認め合いながら、責任を果たす力も自然に身につきます」(高1学年主任/海老原慶江先生)

答えのない問いに挑む失敗も大きな糧に

「同じ志を持って選んだ企業のミッションに対して“仲間と共に”、意見を出し合いながら進めていきます。多角的に物事を見て、幅広い視野のもと、さまざまな可能性に挑戦していく姿には、頼もしさを感じます。自己発信力も高まり、プレゼンテーションをやり遂げた自信もついて一回り大きく成長したようです」(海老原先生)

「学校行事や定期試験とも実施時期が重なるため、時間を効率よく使う意識も高まります。創意工夫を繰り返して進めていく力は、将来の社会においても必要とされる力です。本校の建学の精神でもある女性の自覚=自立を促すためにも、本授業が果たす役割は大きいと感じています」(舘野教頭先生)

 今年も、同校は2月末に行われた「クエストカップ 2018 全国大会」への7年連続出場を果たしました。

「答えのないミッションへの取り組みは失敗の連続です。しかし、小さな失敗を怖れない先には成功への道標があります。本プログラムの経験からそれを学び取ってほしいと思います」(舘野教頭先生)

仲間との協働で実在する企業のミッションに挑戦!
「クエストエデュケーション」(職業探究プログラム)1年間の流れ
Step 1アンケートを採り企業理解を深める
パソコンを駆使して情報収集。アンケート入力も自分たちで行います。パソコンを駆使して情報収集。アンケート入力も自分たちで行います。

 企業理解を深めるところからが本格的なスタート。情報収集し、周囲の各年代の人々に企業イメージや事業内容についてのアンケートを実施し、ミッションに向けて準備を進めていきます。


Step 2企業調べについて集計・発表
「テレビ東京」担当チームのアンケート例。調査結果を資料化して発表。「テレビ東京」担当チームのアンケート例。調査結果を資料化して発表。

 2017年度の協賛企業はNTTドコモ、クレディセゾン、大和ハウス、テレビ東京、パナソニック、富士通の6社。アンケートの結果からその企業のカラーを把握し、新企画のアイデアの種を見つけていきます。


Step 3企業からのミッションを受け取り企画を練る

 企業調査が終わると、いよいよ企業からのミッションを受け取ります。「一人ひとりを見つめ“本物のつながり”をカタチにした社会課題解決プロジェクトを提案せよ!」(NTTドコモ)、「人々の勇気を掘り起こす、テレビとネットの枠を越えたありえへん∞メディアを提案せよ!」(テレビ東京)など、難問ばかり。生徒たちは大胆な発想力を駆使して企画会議を何度も行い、内容をブラッシュアップしていきます。

キーワードを付箋に書いてブレインストーミング。キーワードを付箋に書いてブレインストーミング。
協賛企業を招いて助言をもらい企画をレベルアップ。協賛企業を招いて助言をもらい企画をレベルアップ。

Step 4プレゼンテーションを行う

 企画案の中間報告、校内プレゼンテーションを行い、仲間からのアドバイスでブラッシュアップし、最終プレゼンテーションへ。パナソニック新商品開発プロジェクトのミッションでは、まばたきでシャッターを押すカメラを企画したチームが身近な品物で模型を作ってイメージを実演するなど、各自の創意工夫が光りました。発表の模様を「クエストカップ」にエントリー。「クエストカップ2018」予選ではNTTドコモ担当チームが優秀賞、テレビ東京担当チームが佳作を受賞し、全国大会連続進出を果たしました。

Active Learning Point
多彩なミッションが豊かな発想と伝達力を養う

 中3生に「クエストカップ」代表チームの発表を見せることで、プログラム参加に向けた準備を促します。

「先輩の発表を見ることで中学生も社会意識を高め、豊かな発想力や伝える楽しさを学べる機会になります」(海老原先生)

「クエストカップ代表チームも全国大会で他の優秀な発表を見て、またやりたいという生徒がほとんど。その気持ちは、将来の社会生活に必ず役立つことでしょう」(舘野教頭先生)

「クエストカップ2016」代表チーム。先輩の活躍は、後輩たちの学習意欲向にも働きかけます。「クエストカップ2016」代表チーム。先輩の活躍は、後輩たちの学習意欲向上にも働きかけます。
舘野由紀江 教頭先生 高1学年主任/海老原慶江先生舘野由紀江 教頭先生(左)
高1学年主任/海老原慶江先生(右)

(この記事は『私立中高進学通信2018年4・5月合併号』に掲載しました。)

川村中学校  

〒171-0031 東京都豊島区目白2-22-3
TEL:03-3984-8321

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