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私立中高進学通信

2018年2・3月合併号

私学だからできるオリジナル教育

女子美術大学付属中学校

美術教育で個性を見い出し人生の目標を育てる

学習面を重視しながら、美術授業にも多くの時間を充てている同校。「知性」を支える「感性」と「個性」が自然に育つ環境を作ります。
高1の絵画、デッサンの授業風景。同校では高校から本格的な基礎実技がスタートします。鉛筆と木炭のどちらかから好きな画材を選び、モチーフをさまざまな角度から細かに観察して画面の構成力、描写力、空間表現を学んでいきます。

高1の絵画、デッサンの授業風景。同校では高校から本格的な基礎実技がスタートします。
鉛5筆と木炭のどちらかから好きな画材を選び、モチーフをさまざまな角度から細かに観察して画面の構成力、
描写力、空間表現を学んでいきます。

技術の習得に陥らず心を育てる美術教育

 2015年に創立100周年を迎えた同校は、広く教養を深めて美術を中心に感性を磨き、創造性豊かな人間育成をめざす教育を続けています。

 中学では週4時間、美術の授業があり、高校では高1が週7時間(1時間は美術史)、絵画コースとデザインコースに選択が分かれる高2では週8時間、高3では週10時間を使います。学年が上がるにつれ、生徒は自らテーマを持って制作に臨むようになり、豊かな個性と創造性を育んでいきます。

「美大の付属校というと、美大進学に備えた技術の習得に特化した場と思われるでしょうが、本校がめざすのは技術ではありません。ものづくりを通じて自然に学ぶことができる創造力と表現力。これを生徒自身が自ら見い出し、同じ思いを持つ仲間と切磋琢磨しながら、自分自身で伸ばしていく。その力を養うことなのです」
(広報部主任/小島礼備先生)

己の個性を見い出し他者の個性を認める
ロビーでは他校からも作品を募集し、海外の学校や養護学校など、多彩な展覧会を開催。常に芸術に触れる機会を設けています。ロビーでは他校からも作品を募集し、海外の学校や養護学校など、多彩な展覧会を開催。常に芸術に触れる機会を設けています。

 絵を描くこと、作品をつくることは自己表現力、プレゼンテーション力、課題解決力といった、現在、さまざまな学校が取り組んでいる21世紀型教育がめざす力と直結します。

「作品づくりによって、生徒は自身の心の奥深い部分と向き合い、誰とも違う個性を"教えられる"ことなく見い出します。本校の生徒は自由闊達でじつに個性的ですが、作品を完成させるために自分を律する厳しさも併せ持ちます。自分と深く向き合った経験があるからこそ、他者の個性を認めて大切にし、自分と他者を比べることなく支え合うことが当たり前に実践できるのです。
 さらに、作品をつくりあげる力は、他の教科でも課題を見つけて粘り強く取り組み、実現する力と結びつきます」(美術科主任/遠山香苗先生)

 同校の美術教育は、美術という教科だけでなく、すべての学びの入口となるものです。

「本校の卒業生の90%は美術系大学に進学しますが、10%は文系大学・理系大学へと進路を取り、多彩な分野で活躍しています。全員に共通するのは"絵が好き"で"ものづくりが好き"という強い気持ち。それが多感な時期を通して成熟し豊かな感性と豊かな人間性、人生の目標を育てるのです」(小島先生)

表現の基礎から専門技術まで
6年間の美術教育のプロセス
広報部主任/小島礼備先生広報部主任/小島礼備先生

 6年間の美術教育では、2学年ごとの3段階に分けた上で、各学年で学びのテーマを設けてステップアップを図ります。最も大切な時期である中1・中2は「美術入門」段階。中1では「描く楽しさ、美術で遊ぶ」、中2では「驚きや感動から発見へ」をテーマに楽しみながら情操と制作意欲を育てます。

「いきなり絵を描かせるのではなく、まずモチーフと触れ合い、イメージを膨らませるところから始めます。中学ではとくに文章を書くことも重視しています。
 モチーフを深く見つめて感じた主題を物語として書き、他の生徒にプレゼンテーションをするなど、リベラルアーツ的なアプローチを大切にしています」
(小島先生)

 遠山先生も、まず美術の楽しさを体験することが大切だと言います。

美術科主任/遠山香苗先生美術科主任/遠山香苗先生

「花を水彩で描くにも、例えば大きな花瓶に活けた目の前の花の印象を大切にして、大きな画用紙に、のびのび描かせます。細部にこだわらず、絵画的な上手さを評価基準にはしません。
 バッグ作りの工作では、キャンディの包み紙を集め、並べて模様をつくるなど、身近な題材からこんなに素敵なものを生み出すことができるんだという感動を体験します。美術が好きだという気持ちを、しっかり育てることがいちばん大事だと考えます」(遠山先生)

 中3・高1の「基礎課程」では、中3で「表現の多様性を知る」をテーマに絵画とデザインの具体的な基礎を学びます。高1で絵画とデザイン技法の専門性を高め、生徒が自ら志向する「美術の可能性を考える」ことで、高2の絵画・デザインのコース選択に備え、将来の進路に向けて準備を始めます。

「作品制作と5教科の勉強を両立させるのは大変ですが、美術に打ち込む生徒は他の教科の成績も良好。自己表現への取り組みは、困難に打ち勝つたくましさも育てます。本校の生徒たちは皆、入学時と卒業時では表情も変わり、とても大人びていきます。美術が人を育てることを実感しますね」(小島先生)

中3のデザインの授業。アクリル絵の具で世界各国のポスターを制作します。中2からはCGによるデジタルデザインも経験できます。中3のデザインの授業。アクリル絵の具で世界各国のポスターを制作します。中2からはCGによるデジタルデザインも経験できます。
中2のデッサンの授業。中2の段階では上手に描くことよりも、モチーフをよく見て観察し、普段は気づかない発見をすることが重要。中2のデッサンの授業。中2の段階では上手に描くことよりも、モチーフをよく見て観察し、普段は気づかない発見をすることが重要。
“自分らしさ”を作品に込めて
多彩な個性が生む無二の表現

 同校には通常教室のほかに、多くのデザイン室、絵画室があり、Macを備えたCG教室やプレス機なども使える本格的な共通工房があり、制作に打ち込める環境が用意されています。美術の授業では実技の時間がたっぷりと設けられ、生徒たちは教員から熱心な指導を受け、仲間同士でも作品にアドバイスを送り合い、作品づくりに没頭しています。笑顔で楽しく工作をする中1生とは対照的に、卒業制作に取り組む高3生が集中力高く試作を重ねている様子には、ピリリと張り詰めた緊張感が漂っていました。卒業制作展は東京都立美術館にて、2018年3月1日から6日まで開催しています。

中1生のデザインの授業。架空の動物を「パンが好きなパンダ」のように特徴を表現しつつ、紙素材で手足が可動するように制作します。事前に上野動物園に動物スケッチに行き、自分のテーマを見つけました。中1生のデザインの授業。架空の動物を「パンが好きなパンダ」のように特徴を表現しつつ、紙素材で手足が可動するように制作します。事前に上野動物園に動物スケッチに行き、自分のテーマを見つけました。
高3絵画コース生の卒業制作は、背丈を超えるキャンバスでの制作に挑戦。油彩、ミクストメディアなど表現技法もさまざまです。高3絵画コース生の卒業制作は、背丈を超えるキャンバスでの制作に挑戦。油彩、ミクストメディアなど表現技法もさまざまです。
高3デザインコース生の卒業制作風景。自分で撮影した写真を加工した立体作品やグラフィックデザインなど作品も多種多様です。高3デザインコース生の卒業制作風景。自分で撮影した写真を加工した立体作品やグラフィックデザインなど作品も多種多様です。

(この記事は『私立中高進学通信2018年2・3月合併号』に掲載しました。)

女子美術大学付属中学校  

〒166-8538 東京都杉並区和田1-49-8
TEL:03-5340-4541

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