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私立中高進学通信

2018年2・3月合併号

The Voice 校長インタビュー

聖徳学園中学校

感性を磨いて、挑戦を忘れず
世界のために力を尽くそう

伊藤 正徳校長先生

伊藤 正徳 (いとう・まさのり)校長先生
1960年生まれ。北海道出身。函館ラ・サール高校卒業後、上智大学文学部史学科卒業、上智大学文学研究科史学専攻博士前期課程修了。専門は日本近・現代史。1986年に社会科教諭として着任後、学年主任、副校長を経て校長。一般財団法人東京私立中学高等学校協会総務部副部長・公益財団法人東京私学財団評議員。趣味は旅行。

緒方貞子先生の教えがグローバル教育の原点
先進的な学びを積極的に取り入れ、未来を切り開く力を育てることに注力する伊藤校長先生。先進的な学びを積極的に取り入れ、未来を切り開く力を育てることに注力する伊藤校長先生。

 私は大学の文学部史学科で日本の近代史を専攻しましたが、他学部の授業も自由に受講することができました。その中で、最も印象に残っているのは後に国連難民高等弁務官になられた緒方貞子先生の講義です。

 緒方先生からは、日本という1つの国の視点だけではなく、世界に広く目を向けて物事を考え、みんなで助け合わなければいけないということを強く教えていただきました。

 本校の教師となってからも、緒方先生の教えを忘れず、常に世界を意識した教育に取り組んできました。生徒たちと共に、スイス・ジュネーブの国連事務局を訪問させていただいたこともあります。緒方先生がJICA(国際協力機構)の理事長になられた後には、本校でもいちはやくJICAとつながりを持った教育を行ってきました。

 本校のグローバル教育で、欧米重視でなく、発展途上国の問題に目を向ける重要性を訴えてきた背景には、緒方先生の教えがあることは間違いありません。生徒たちが社会人になったときには、アジアや発展途上国を舞台に仕事をするのが当たり前になるでしょう。そのときに喜んで現地に赴き、世界のために力を尽くす人になってほしいと思います。

正解のない問いに挑むための本質的な学びを重視
聖徳学園が実践している
21世紀型教育のポイント
  1. グローバルスタンダードの視点で課題解決に挑む
  2. 常に未来志向で物事を捉える
  3. 「心の授業」×ICTで生徒の人生を豊かにする

 人工知能やロボットの活用が急速に進んでいます。未来は、想像を遥かに超えた社会になっているかもしれません。それなのに、ただ知識を問う試験を生徒たちに課すだけで良いのかと、常に自問自答してきました。

 生徒たちには今後、予測不能な社会で、正解のない問いに挑む局面が多々、訪れるでしょう。だからこそ、どのような社会になっても、活躍できる生徒を育てなければなりません。そのためには知識偏重ではなく、本質的な学びが必要です。

 そこで本校では、OECD(経済協力開発機構)が策定した『キー・コンピテンシー(主要能力)』の3つの柱を基に、カリキュラムを作り上げました。

 1つ目の柱は「異質な集団で交流する」です。世界の人との交流も大切ですが、今の子どもたちは、家庭や学校以外の大人と交流する機会が減りました。そこで、入学して間もないスプリングキャンプでの農家民泊体験を皮切りに、企業と連携した授業などで、積極的に外部の大人と関わる機会を設けています。近年は、年齢の近い大学生との交わりを強める高大接続事業にも力を入れてきたところです。

 2つ目の柱「自律的に活動する」を強化するために、アクティブラーニングにも力を入れています。意味のあるアクティブラーニングにするために、ゴールをきちんと設定し、授業の冒頭で目標とポイントを明示して、最後で振り返りをさせるという流れを大事にしてきました。

 さらに、ただディスカッションして終わりではなく、生徒たちには、外部に向けてプレゼンテーションする機会を存分に与え、意見を発表できる力を養っています。そのためには土台となる知識が必要ですから、日々の学習の積み重ねも決しておろそかにしてはならないと考えています。

 3つ目の柱は「相互作用的に道具を用いる」です。本校ではICT機器を生徒たちの生活を豊かにする武器と考え、表現とコミュニケーションの道具として活用してきました。

 一方、ICT機器の利用でトラブルが起きないよう、ネットリテラシーをしっかりと教えるのはもちろん、スクールカウンセラーの指導で「心の授業」も並行して行っています。これからも、テクノロジーと人間の心の両輪でICT機器を活用し、ものづくりに生かすところまで内容を発展させていきたいです。

他者との違いを恐れないクリエイティブな人間に

 いま本校で力を入れているのが「STEM教育」※に、Art(芸術)のAを加えた「STEAM教育」です。多くの仕事がAIやロボットに取って代わられる未来では、アートの感覚が重視されると思うからです。感性を磨くことが、これからの教育における一番の課題だと考え、今年、落成した13号館には芸術や文化を意識した設備を設けています。

 本校に教師として着任した当時は高校だけの単独校でした。その後、中高一貫校となり、東京大学をはじめ、国公立大や難関私大への進学実績を上げてきたことで学校の体質や雰囲気は大きく変わりました。

 最近の生徒は多彩な才能を持ち、自己表現力も優れていて非常に優秀ですが、自分で将来を切り開き、社会に挑戦するようなハングリー精神が足りていません。

 若さの特権ともいえるエネルギーを持って、ほかの人と違うことを恐れず、クリエイティブな人になってほしい――。そのきっかけとなる何かを、本校で見つけてもらいたいと考えています。

※STEM教育=Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)を統合的に学ぶことを重視した教育方針。

[沿革]
昭和2年設立。平成4年より中高一貫教育を開始し、少人数で個性を尊重する教育を実施。平成26年、日本教育工学協会(JAET)より「学校情報化優良校」認定、翌27年には東京私立中学高等学校協会「タブレット端末を利用したアクティブラーニングの実践研究」研究指定を受けるなど、先進的な教育に取り組んでいることで知られている。上記写真は、2017年2月に創立90周年記念事業の一環として建てられた新校舎“13号館”です。同校ならではの授業が行いやすいように、アクティブラーニングのフロアも備えている。

(この記事は『私立中高進学通信2018年2・3月合併号』に掲載しました。)

聖徳学園中学校  

〒180-8601 東京都武蔵野市境南町2-11-8
TEL:0422-31-5121

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