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私立中高進学通信

2018年2・3月合併号

こどもの自立を促す教育

自由学園(男子部・女子部)中等科

好きなテーマについて研究し
導き出した答えを共有していくことで学びが深まる『学業報告会』

ポスターセッションでは生徒がブースに立ち、来場者からの質問にていねいに答えます。

ポスターセッションでは生徒がブースに立ち、来場者からの質問にていねいに答えます。

屋外には「遠近法、錯視や射影空間を考える」をテーマとした展示がされていました。屋外には「遠近法、錯視や射影空間を考える」をテーマとした展示がされていました。

『学業報告会』は、自分が興味のあるテーマにそって研究し、その成果を発表する行事です。当日の様子をレポートするとともに、運営担当の生徒2名と先生方にお話をうかがいました。

時間を忘れて研究し探求心が養われる

 2017年11月に、同校男子部の『学業報告会』が開催されました。この会はさまざまな教科を融合したいくつかのテーマについて、個人または学年を越えてグループを組み、研究を進めた成果を他の生徒や一般参観の方々に報告する場です。学業報告会運営チーム高等科リーダー・別所寅楠くん(高1)は「生徒が研究したいテーマについて企画書をつくり、先生発信のテーマと合わせて一覧で貼り出します。その中から各自研究したいテーマを選びました。テーマ設定を含め、自由度が高いのが特徴です」と話します。

『スポーツから世界の文化を考える』というテーマに参加した高3生は、日本人と海外の人との体格の違いについて研究し、「日本人の体に合ったトレーニングをし、適切な栄養を取ることで優れた体づくりができます」と発表しました。発表準備後に新たな情報を見つけたことも言い添えます。

「報告会が終わっても生徒の探究は続きます。ギリギリまでインプットをしていたため、アウトプットの時間が足りなかったとこぼす生徒もいますが、この不十分さこそ『もっと研究したい』という動機につながるのです。『学業報告会は経過報告。学会で今後発表予定です』という生徒もいました」(学業報告会担当/山本太郎先生)

日々の生活の中に研究テーマがある

『多様性のある社会をデザインする』というテーマでは、LGBTやハンセン病差別などの研究発表が行われました。同校ではゲストを招いての講演会などが多く、生徒の視野を広げるきっかけとなっています。「LGBTのチームも講演がきっかけで、学業報告会以前から活動をしていました」と別所くん。このテーマに『ウルトラマンから考える多様性のある社会』を発表し注目を浴びた高1生がいました。「小さいころからウルトラマンが好きだったことを知っていた先生が、『学業報告会で発表できる内容になるように考えてみよう』と導いてくださいました」と感謝します。

「生徒発信の企画にもアドバイザーとして教員が加わっています」(山本先生)

 入学後1年間は全員が入寮するなど、同校では24時間のすべてをリアル・アクティブ・ラーニングと位置づけています。「体調が悪いときにお粥を食べたら、味がしなかった」ことから着想し、『人はおいしさをどのように感じるのか』をテーマに嗅覚と視覚と味覚の関係性を研究したチームや、寮へ向かう道が暗いことから『小水力発電装置づくり』をしたチームなど、テーマ設定にも「生活即教育」の方針が活かされています。

「本校では報告会前の2週間を発表前のまとめのための期間としています。この期間は、普段の学習よりも楽しそうに取り組んでいます」(学業報告会担当/鈴木裕大先生)

 見学に来ていた女子部の生徒は「実用的な研究が多く、面白いです」と感心していました。

「男子部では学年を越えたグループやプロジェクト学習の取り組みを、今後のカリキュラム改訂に落とし込んでいくという中長期的な狙いを持っています。試行錯誤しながら新たなソリューションを生み出し続け、学内全体での議論を引き起こし、好循環となることを期待しています」(山本先生)

チームを組み、発表するそこに新しい学びがある

 選ぶテーマによっては、学年を越えたチームも多く組まれました。「先輩は、いつも一緒に過ごしている同級生とは違う角度からアドバイスをくれ、自分の成長につながったと感じています」と、運営チームで、中等科のリーダーを務めた川嶋一くん(中3)が言うと、「いつもの生活では直接関わりのない下級生から、新しい視点や視野をもらいました」と別所くんも答えます。

「研究を通じ、学問の楽しさに没頭してもらうことが一つの狙いです。個人的には、自分の好きなものや得意なもので世界を良くしていける人に育ってほしいと思っています。この取り組みが、そのきっかけになるといいですね」(鈴木先生)

昼食は『調理』のチームが手がけて、そこから学んだことを発表しました。

学業報告会リーダーの別所くん(高1/左)と川嶋くん(中3/右)学業報告会リーダーの別所くん(高1/左)と川嶋くん(中3/右)
洗練されたプレゼンテーションは、普段の学校生活や学習で数多く用意された機会の成果です。洗練されたプレゼンテーションは、普段の学校生活や学習で数多く用意された機会の成果です。
美術を切り口に「表現」について研究したチームは、制作風景をステージ発表しました。美術を切り口に「表現」について研究したチームは、制作風景をステージ発表しました。

(この記事は『私立中高進学通信2018年2・3月合併号』に掲載しました。)

自由学園(男子部・女子部)中等科  

〒203-8521 東京都東久留米市学園町1-8-15
TEL:042-422-1079(女子部)/042-428-3636(男子部)

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