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私立中高進学通信

2018年2・3月合併号

アクティブラーニングで伸ばす新しい学力

日本学園中学校

職業人との対話が将来の自分を描くきっかけに

『創発学』の一環 キャリア教育『あつき恵み教室』
CGデザイナーの山岸純さん。「いろいろなものを見て目を養ってください。普段、自分が嫌いなものや見たくないものにもヒントはたくさん隠されています」との言葉に生徒たちは刺激を受けた様子でした。

CGデザイナーの山岸純さん。「いろいろなものを見て目を養ってください。
普段、自分が嫌いなものや見たくないものにもヒントはたくさん隠されています」との言葉に生徒たちは刺激を受けた様子でした。

多彩な4人の講師からリアルな仕事の体験談を聞く

 例年、中2生が取り組む『あつき恵み教室』は、第一線で活躍する講師から直接話を聞くことで職業意識を高める、キャリア教育のプログラムの一つです。

「仕事をするうえでの心構えと、身近な製品やサービスがどのように作られているかを直接取材して、『職業』についての意義や知識を知る貴重な機会です」(中学部長/谷口哲郎先生)

 この機会を有意義なものにするために重要なのが、事前学習です。仕事の内容や、やりがいなどを保護者などにインタビューして、「職業意識」 への理解を深め、『あつき恵み教室』 に臨みます。2017年はCGデザイナーの山岸純さん、オーストラリア大使館職員の西村香さん、文具デザイナーの一戸淳さん、航空宇宙科学エンジニアの益川文典さんが講師です。生徒たちは小グループに分かれ、それぞれ50分間ずつ話を聞く機会を持ちました。

仕事の現実を知る貴重な体験

 CGデザイナーの山岸さんは、自身が制作に関わったCMの代表作を披露。一目ではC Gだと気づかない作品も多く、生徒たちは「いろいろなCMにC Gが使われていてびっくり!」と驚いていました。憧れや楽しさだけでは立ち行かない仕事の現実や難しさ、引き受けた仕事はとにかくやり遂げるという強い責任感や情熱を肌で感じたようです。

 オーストラリア大使館職員の西村さんからは、これからの時代は英語に加えて第2外国語の習得がポイントになることや、パソコンのブラインドタッチを早くマスターすることも大切といった具体的なアドバイスなど、さまざまなお話がありました。

「第2外国語は、何語を勉強すればいいですか?」

 と生徒からの質問もありました。

「英語のほかに多く話されているのは、スペイン語や中国語。話せる言語は多いほど強みになります」

 と西村さん。現実的な助言・提言を受けられるのも、『あつき恵み教室』 の良さなのです。

未知の世界を知り夢へとつなげる

 文具デザイナーの一戸淳さんは、新製品の開発について講義。市場調査で一般の人の声を反映することをはじめとし、さまざまなプロセスを経て製品化されることを知った生徒たち。ものづくりのスピリットに触れ、積極的に話に聞き入っていました。

 航空宇宙科学エンジニアの益川さんは、人工衛星が小惑星を探査する仕組みを、詳細なレジュメとスライドで解説。生徒たちには、自分の未来を思い描いて、目標を達成するための道筋を考えることの大切さを話してくれました。

 生徒たちは後日、まとめのレポートを作成し、貴重な体験を自分の考えで整理。中3で取り組む研究論文『15年後の自分』の制作・発表へとつなげていきます。

オーストラリア大使館職員 の西村香さん「出会いに恵まれ、信頼関係を築いていたら、その後、困ったことが起きた時に助けが得られました」と西村さん。人間関係がいかに大切か、大いに参考になったようです。オーストラリア大使館職員 の西村香さん「出会いに恵まれ、信頼関係を築いていたら、その後、困ったことが起きた時に助けが得られました」と西村さん。人間関係がいかに大切か、大いに参考になったようです。
文具デザイナーの一戸淳さん商品開発に市場調査が欠かせないことを知って、興味津々の生徒たち。「普段、何気なく使っている文具でもたくさんのリサーチや検討が繰り返されて開発されているんですね」と目を輝かせました。文具デザイナーの一戸淳さん商品開発に市場調査が欠かせないことを知って、興味津々の生徒たち。「普段、何気なく使っている文具でもたくさんのリサーチや検討が繰り返されて開発されているんですね」と目を輝かせました。
航空宇宙科学エンジニアの益川文典さん「航空宇宙関係の仕事に就きたいときは、どういう学部へ行けば近道ですか?」との生徒からの質問に「いろいろな分野から就職できます。自分の専門も化学です」と益川さん。仕事に就く道筋を具体的に知ることで夢が膨らみます。航空宇宙科学エンジニアの益川文典さん「航空宇宙関係の仕事に就きたいときは、どういう学部へ行けば近道ですか?」との生徒からの質問に「いろいろな分野から就職できます。自分の専門も化学です」と益川さん。仕事に就く道筋を具体的に知ることで夢が膨らみます。
ココも注目!
適性検査型で実施『創発学入試』を新規導入

 2018年度の入試から新しく、2月4日の試験に、「2科4科選択」に加え、適性検査型Ⅰ・Ⅱで選考する『創発学入試』を追加します。これは同校が力を入れる『創発学』の素養を確認する試験で、思考力や判断力、表現力の発露を評価します。公立中高一貫校の適性検査型入試に相似し、当日出願も可能であることから、広く門戸を開き、多くの受験生を受け入れる予定です。

創設者の想いを凝縮!
『創発学』が注目される理由とは?
谷口哲郎先生(中学部長)谷口哲郎先生(中学部長)

『あつき恵み教室』は、同校独自の『創発学』の一環として行われているプログラムです。『創発学』とは、豊かな体験を通して感性や知的好奇心を育むことを目的に、林業や農業、漁業といった第1次産業の現場で体験・取材する『調査研究プログラム』と、自分の得意なことを将来へつなげ、自己創造していく『キャリア教育プログラム』の2つを主軸とする、同校オリジナルの学習です。

『調査教育プログラム』では、中1のオリエンテーション合宿で林業体験をすることに始まり、夏の校外学習では農業や漁業を体験するなど第1次産業にフォーカスしています。

「土や潮、木の香りなど、感性に響く要素が多く、生徒の反応がとても良いのです。第1次産業で働く人々にインタビューすれば、日々、私たちが生活で使ったり、食べたりしているものがどのように作られているのか、流れが想像できるようになります」(中学部長/谷口哲郎先生)

『キャリア教育プログラム』では、中3で「15年後の自分」をテーマに研究論文を制作します。2つのプログラムを通して課題設定・情報収集・整理分析・プレゼンテーションの流れを何度も繰り返すことで知的好奇心や感性を刺激し、将来のなりたい自分につなげていくのが『創発学』なのです。

(この記事は『私立中高進学通信2018年2・3月合併号』に掲載しました。)

日本学園中学校  

〒156-0043 東京都世田谷区松原2-7-34
TEL:03-3322-6331

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