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私立中高進学通信

2018年特別号

座談会

市川中学校

市川の職員室座談会
Vol.2「さまざまな個性を評価し、生徒の活躍の場を広げたい」

藤野賢治先生藤野賢治先生
英語科・中1担任・ラグビー部顧問

山本康江先生山本康江先生
国語科・中2担任・吹奏楽部顧問

卒業生たちが多彩な分野で活躍する市川中学校・高等学校。一人ひとりの個性を認め、多様性を受け入れる校風です。
全国大会に出場実績のある模擬国連や、文部科学省の高校生海外派遣プロジェクトへの参加など、国際人を育てる取り組みも多彩です。

藤野先生
 英語科はネイティブの先生が7人。中学のスピーチコンテストから、英語部や模擬国連まで幅広く指導してくれます。

山本先生
 ネイティブの先生方は、実はみなさん日本語が上手なので、先生方とのコミュニケーションもスムーズですね。

井岡先生
 生徒の前では日本語がわからないフリをしてくれますが(笑)。

山本先生
 生徒一人ひとりを細かくケアしてくださるので、とても助かっています。

吉田先生
 模擬国連には、英語部員以外の生徒も参加していますね。

井岡先生
 社会科の教員も、模擬国連を応援しています。

藤野先生
 模擬国連はロビー活動なども必要なので、社会科のような教科が関わることも多いような気がします。学ぶことの多い取り組みです。

山本先生
 一昨年の帰国生で、模擬国連を経験して東大に進学した生徒がいました。彼女はオーケストラ部を途中でやめて受験に集中したのですが、そこには自分なりの葛藤があったと思います。チャレンジしたいことがたくさんあったのでしょうね。総合力のある生徒は、部活動以外にもいろいろなことにチャレンジして、充実した6年間を過ごして希望の進路に進んでいます。

藤野先生
 自分の名前が小惑星につけられた卒業生もいました。私は彼女が中学生の時に英語を教えたのですが、自力で英語を勉強して、途中から帰国生クラスに編入しました。そうとう努力したと思います。今思えば、私は小惑星を教えていたのかと(笑)。

山本先生
 個性豊かな生徒が多いのですが、ほとんどの生徒は一生懸命に受験勉強をして、この学校に入学したとたん、自分よりももっとすごい子がいる、という状況に直面します。

藤野先生
 そこで多くの保護者の方が「ウチの子は大丈夫だろうか?」と心配されるのですが、まずは楽しく学校に来られるなら大丈夫。中学の成績が心配だった生徒が、高3で難関大学に合格することも珍しくありません。大人ではなく、周囲の友達が進路を考え始めると、大人では動かせないスイッチが入るのだと思います。保護者や教員が働きかけるよりも、本人のスイッチが入った時のほうが本当の学力が身につくようです。

吉田先生
 定期考査の成績は、その子の一面でしかないんですよね。それ以外にも、いろいろな活躍の場があります。成績では中間層にいて、あまり目立たないような生徒でも、部活動でがんばっていたりと、さまざまな活躍を見せてくれます。それを評価できる場を設けていこうと思っています。

井岡先生
 つい目の前の成績だけで判断しがちですが、生徒の特性はそれだけではないと、常に意識していますね。

各教科が横断し、連携する学び

同校の卒業生でもある吉田先生。教員という立場になった今、各教科の先生方の授業力の向上と、それぞれの工夫がより明確に理解できるようになったと言います。
さらに英語、数学、国語、社会科それぞれの教科連携についても語っていただきました。

吉田康彦先生吉田康彦先生
数学科・中1学年主任・同校卒業生

井岡真之介先生井岡真之介先生
社会科・中3担任・硬式テニス部顧問

藤野先生
 吉田先生は本校の卒業生です。男子校時代ですね。

吉田先生
 当然ながら、今は男子校時代とはまったく雰囲気が違います。共学になって、いろいろな特性を持つ生徒たちが集まり、その能力を発揮できる校風になっていると思います。

井岡先生
 僕が中学を担当していて思うのは、女子のほうが精神的な成長が速いということです。いかに男子を伸ばして、女子に追いつかせていくのかが、今の私の課題です。高校生になったら男子は自然に伸びていくのでしょうが。

吉田先生
 共学化の際、女子校に見学や研修に行きました。そこでうかがったのは、共学校は基本的に男女を同じように見ても大丈夫だということでした。それぞれに特性がありますから、女子教育ばかりを意識すると、逆に女子が育たないということもあるようです。
 今は各先生方の力量や、多様性を受け入れる能力にすごいと思わされることが多いです。昔からスキルの高い授業が行われていたと思いますが、今はさらに高度になっています。

藤野先生
 授業に関しても、生徒たちは50分という時間が苦にならなくなっているのではないでしょうか。

吉田先生
 私は中学生を担当するのが10年ぶりくらいなのですが、授業が流れるように行われていると感じます。生徒たちはいろいろな事象のつながりがわかったところで、「勉強って面白いな」と思うはずなんです。そこをかなり意識して、授業が組み立てられていると思います。

藤野先生
 教員としては、生徒の50分を週4回拘束しているのだと意識して授業を行っています。ICTなど、いろいろなツールが使えるようになったので、無駄な時間をかけずに、内容の濃い授業にしようと心がけています。

山本先生
 国語はほぼオリジナルの教材で、縦のシラバスも設定されています。一つのテーマについてグループワークを行い、話し合いをするような授業は、かなり前から実施してきました。

井岡先生
 社会科のレポートを書く時に、国語科と直接連携することはありませんが、生徒は国語の授業で学んだことを意識しているようです。文章を書く時、何かを対比させるとか、因果を考えるとか、国語科の取り組みと同じような方法論が出てくることがあります。

山本先生
 本当はもっと直接的に連携できるといいですね。

井岡先生
 そうですね。

山本先生
 英語科とも連携できたら理想的です。

井岡先生
 先生方もそれぞれ専門的なスキルを持つ方が多く、いろいろな取り組みもされているからこそ、生徒の中の多様性が育つのだと思います。

山本先生
 部活動にしても、運動部の先生方が全員競技経験者とは限りません。先生方も個性が豊かです。

藤野先生
 大所帯の吹奏楽部を見ていると、楽器の指導だけでなく、学校生活全般の指導の大変さ、マネジメント力の大きさを感じます。部活動で生徒が成長するのは技術だけではないですね。だからこそ、中学時代は部活動と勉強、学校行事にも一生懸命取り組んでほしいと思います。

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