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私立中高進学通信

2018年特別号

座談会

市川中学校

市川の職員室座談会
Vol.1「部活動と勉強の両立が、希望進路を実現する」

山本康江先生山本康江先生
国語科・中2担任・吹奏楽部顧問

藤野賢治先生藤野賢治先生
英語科・中1担任・ラグビー部顧問

夏休み前の7月、中学1年~3年の担任を務める4人の先生方にお集まりいただきました。 校舎のどこからか、吹奏楽部の練習する音が聞こえてきます。

山本先生
 そろそろコンクールが近いので、吹奏楽部が熱心に練習しています。吹奏楽部やオーケストラ部など、音楽系の部活動は、大きな発表の場となるなずな祭(文化祭)に向けて、本格的に練習を始めています。

藤野先生
 部活動は、中1生が入部してまだ日が浅いところです。彼らが活躍するのは中2からかな。

井岡先生
 夏休みに入って、本格的に部活動が始まるところですね。

藤野先生
 この時期、中1の保護者の方との面談でよく話題になるのが、中学に入ったとたんに成績が芳しくないので、「部活動をやめたほうがいいのではないか」とか「夏合宿には行かせないほうがいいのではないか」という相談です。

井岡先生
 そうですね。実際のところ、部活動と勉強の成績はまったく関係ないのですが。

藤野先生
 ラグビー部の顧問としては、今、部活動をやめさせても、成績が上がるとは限りませんという話をします。保護者の方としては、成績を上げるために、何かを変えたいというお気持ちなのでしょう。

山本先生
 部活動はどうしても時間を取られますから、保護者の方にしてみれば、成績が下がった原因を部活動に求めがちなのも理解できます。ただ、そこで部活動をやめさせたところで、子どもたちの気持ちが勉強に向かうかというと疑問です。過去に「部活をやめて勉強に集中します」と言った生徒の例を見ても、急激に成績が上がったわけではないですね。部活動と勉強にかける時間のバランスを取ることも、ひとつの学びだと思うんです。限られた時間の中で、自分の勉強スタイルを見つけていく生徒のほうが、最終的には希望した進路をかなえているような気がします。

藤野先生
 ラグビー部の引退時期は、全国の舞台となる花園大会まで行けば高3の1月ですし、地方大会で敗退しても高3の9月が最も早い引退です。他の3年生の間でも、ラグビー部が最後までがんばっている姿を励みにして、応援に来てくれることもあります。ラグビー部としては、引退から受験勉強への切り替えが毎年のテーマですが、みんな先輩たちの姿を模範にして集中するのが伝統になっています。

井岡先生
 私が顧問をしている硬式テニス部の引退は、高3の6月に最後の大会があるので、そこまでがんばります。中学生は時間の使い方を身につけることが大事なので、部活動をやめたからといって勉強に集中できるわけではないですね。高校生になると、自分なりの目的意識をもって部活動をやめる生徒もいるので、そういう場合はやめたことが吉と出るケースもあります。

山本先生
 吹奏楽部は高2で引退です。

吉田先生
 本校には音楽系の部活動は3つありますよね。

山本先生
 オーケストラ部、吹奏楽部、音楽部。音楽部はほぼ合唱部ですね。

吉田先生
 あと軽音楽部もありましたね。高校生だけですが。

山本先生
 音楽系の部活動を3つ合わせると、250人くらいになって、全校生徒の1割くらいの比率となります。楽器に親しむ家庭環境で育った生徒が多いのかもしれません。

吉田先生
 ヴァイオリン経験者も結構多いですね。音楽系の部活動が協力し市川学園フィルハーモニーとして演奏会をやりますが、その演奏を聴いて入学してくる生徒もいます。僕は音楽部の顧問を務めたこともあるのですが、今、男子生徒は少ないですね。

山本先生
 中1の男子生徒が入部してくれましたよ。
 先日、吹奏楽部は野球部の試合応援に行きました。吹奏楽部150人と応援部、チア部員、総勢200人くらいの大応援団を組んで駆けつけたのですが、試合には負けてしまいました。

藤野先生
 ラグビー部の応援には来てくれないですよね(笑)。

自主的に学ぶ力を引き出すために

中学1年生にとって、1学期は家庭学習の習慣を身につける大事な時期でもありました。中学の担任をされている先生方は、生徒たちに自主的な学習姿勢を身につけてもらおうと努力されているようです。

吉田康彦先生吉田康彦先生
数学科・中1学年主任・同校卒業生

井岡真之介先生井岡真之介先生
社会科・中3担任・硬式テニス部顧問

藤野先生
 家庭学習の習慣は、普段の教科指導の中で、必要性を感じて身につくようです。中1では毎日、英語と数学で提出物があるので、それを見ていると家庭学習の習慣がついたかどうかが見えてきます。

吉田先生
 面談の時に1日の勉強時間を尋ねると、「毎日2時間くらいやらないと間に合わない」という答えが返ってきます。中1の1学期を終えた今、自然と勉強する必要性を感じているのだと思います。毎日の提出物ももちろんですが、各教科の先生方が工夫して授業をされていることも大きいと思います。そこで学ぶ姿勢が身について、「勉強しなきゃ」という気持ちになるようです。

山本先生
 授業の充実は、ICT環境の整備も大きな要因だと思います。ICTに関して、私はそれほど得意ではないですが、教員に対してしっかりとした講習もありますし、得意な先生方に教わりながらやっています。

吉田先生
 ICTをはじめ、授業のスキルアップは先生方がそれぞれにされていますよね。教科指導についてはいろいろな形の研修もありますし、先生方は本当に研究されています。授業の進め方や内容が劇的に変わっていると思います。

藤野先生
 ICTを導入して、英語はようやくテレビ番組のようになってきたなと感じます。電子黒板に瞬時に映った英文を見ながら、すぐに授業を開始できるなど、板書する時間や生徒がただ座っている時間は短縮されました。イラストや音声がすぐに出て、英文を映画のクレジットロールのように流すこともできます。

井岡先生
 私は日本史担当なのですが、教科書だけではイメージしにくい部分を映像や動画ですぐに見せることができたり、資料集にないものを即座に映し出すことができたりするところが便利です。
 高校生の論述指導では、生徒が書いたものをプロジェクターに映して、その場で採点することもあります。教員からのリアクションがすぐに返ってくれば、生徒のモチベーションがあがりやすいですし、自分の考えがすぐに評価されて学習も深まります。双方向の授業がやりやすくなりましたね。

藤野先生
 生徒、教員、生徒同士でお互いの考えを共有できるようになりました。人前で発言することが不得意な生徒でも、ICTでツイートのようにして自分の意見を表現できるのはいいところです。ただ、ネットの書き込みだけが得意になるのは困るな、という気持ちもあります。自分の意見を人前でも発信できるようになってもらいたいですね。

山本先生
 人前で意見が言えない、言ったら笑われるのではないか、などの不得意意識は、教育ツールがどのようなものになっても変わらないでしょうね。そこは教員の対応力も求められると思います。常に自分の意見を言えるようなクラスの雰囲気作りは大事です。日々のクラス運営では、人の意見をちゃんと聞こう、笑ったりせずに受け止めようという雰囲気作りを心がけています。特に中2になると、生徒同士の人間関係が複雑になります。夏休み中に生活リズムが乱れると人間関係にも影響するので、気をつけて見守りたいですね。

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