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私立中高進学通信

2018年特別号

私学の英語最前線

城北埼玉中学校

「確かなディベート力を身につける」ためのALT

生徒の可能性を引き出す教科指導に定評のある同校。週に1回、ALTと日本人教員のTT(ティーム・ティーチング)で実施されている『英会話』もその一つです。
すでに信頼関係でつながっています

すでに信頼関係でつながっています

※ALT:Assistant Language Teacher(外国語指導助手)。
生きた英語を子どもたちに伝えることに適した「英語を母語とした外国人」。

活気みなぎる授業の演出は実力者ぞろいのALT
野澤茂雄先生野澤茂雄先生

 取材にうかがった先は、入学式から約一月半が経った5月中旬の中1のクラスでした。そこにはALTとの英語によるコミュニケーションを心の底から楽しむかのように、授業の中で躍動している元気な中1の姿がありました。このような、活気みなぎる授業、一人ひとりが参加して楽しい授業の源は、いったいどこにあるのでしょうか。英語科主任の野澤茂雄先生にお話をうかがいました。

「入学してまだ2ヵ月も経たないのですが、すでに生徒とALTの間には信頼関係ができています。実は本校のALTは全員、フルタイムで勤務しています。つまり、触れ合いは授業だけでなく、昼休みも放課後も含めて、いつも生徒と一緒に学校生活を過ごす絶好の英語環境が身近にあるということです。しかも、ALT一人ひとりの指導レベルも非常に高く、特に本校のALT導入の最大の目的である『確かなディベート力を身につける』という点において、生徒も保護者も抜群の期待と信頼を寄せています。ちなみに、本日紹介するネイティブスピーカーは皆、ディベートや英語による演技指導の専門家でもあります。」

 それではさっそく、同校が誇る自慢のALTの先生方にお話をうかがっていきます。

エンパワーメントを与えられて伸びる生徒たち

 まず初めは、今回の中1の英会話を担当したスコット・エイキン先生です。

「私は日本人の英語教育に問題があるという大きな要因の一つとして、学校の中に “積極的に英語を使う環境がない” “英会話を使うべきシチュエーションがない” という環境の不備があることと見ています。そこで私たちALTが力を入れているのは、学校の日常の中に、英語を話す環境とエンパワーメント(権限)をたくさん用意することです。学校から一歩外に出た瞬間から、英語を使わなくても過ごせる世界になってしまいますので、せめて学校にいる間は、教室はもちろん、職員室や廊下でもクラブ活動でも、常に英語を使ってコミュニケーションを取ることができる環境づくりに努めています。」

 スコット先生がいうとおり、週に1回の日本語禁止の英会話の授業があり、生徒一人ひとりが会話の主体者として権限を与えられる時間が豊富にあることは、成長著しい中1の生徒にとって最良の語学習得環境であるようです。

「大多数の生徒が英語を始めたばかりのビギナーですので、例えば、『文法』の時間など、普段から日本人の先生方が担当する英語の授業と連携しながら、今どんなところに生徒が苦労しているか、どんなところにつまずいているかを把握したうえで授業に臨むようにしています。」

 スコット先生と共に、中1を担当しているアニル・ダース先生にもお話をうかがいました。

「入学してから約一月半程度で、どうしてこれだけの活気ある授業ができるのかといいますと、そのポイントはアイスブレイキングにあります。入学直後は緊張感でいっぱいの生徒たちを、ゆっくりと氷を溶かすかのようにほぐしながら、少しずつペアワークで自己紹介し合えるように持っていったのです。特に低学年の男子は隣の子と仲良くなるスピードが速いですから、どんどんエンパワーメントを与えていくうちにお互いの親密度が増し、積極的に自分のことを話せる一人ひとりに急成長していきます。こうなったらもう英語力修得のチャンス到来です(笑)。彼らが単語を口にするたびに見せる楽しそうな笑顔を見ると私も楽しいですし、次の授業ではこれをやろう、あれをやろうと、次々と新しいプランが湧いてきます。」

「発表したい人」といえばこのとおり「発表したい人」といえばこのとおり
発表者を決めるジャンケンもヒートアップ!発表者を決めるジャンケンもヒートアップ!
正解してガッツポーズも出ました!正解してガッツポーズも出ました!
先生方も楽しそうな授業です先生方も楽しそうな授業です
ディベート&ドラフト論文に自信を持って取り組もう!
(左から)スコット先生、ティモシー先生、アニル先生(左から)スコット先生、ティモシー先生、アニル先生

 主に中1の英会話を担当するスコット先生とアニル先生の話を聞きながら、中2以降の生徒を受け持つティモシー・グラス先生が話を続けます。

「中2からは、自分のまわりの世界に論点を広げて、プレゼンテーションなどを通して、さらに英語力を上げていきます。具体的には、メディアの中から自分が注目したトピックスや事象を取り上げ、『これどう思う?』などと周囲に問いかけていくのです。つまり、『英語によるプレゼン能力を身につける』ことが、中2の英会話の核となります。このように、中1から中2にかけて築かれた発信力やプレゼン能力を土台にして、中3からはいよいよ英語によるディベートの訓練が本格化していきます。また、確かなディベートをするために欠かせないドラフト論文の執筆指導にも力を入れていますし、高3からは大学入試に不可欠な英作文の添削指導にもALTとして深く関わっています。」

 最後に、同校の英語教育の魅力について、野澤先生にまとめていただきました。

「確かなディベートの領域に到達するためには、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの英語の4技能が確実に身についていなければなりません。さらに、ドラフト論文を執筆する際の下地となる日本語の力を磨くことも併せて重要になります。そこで本校では、ALTの先生方と日本人教員の緻密な連携を第一に、『確かなディベート力を身につける』という目的に向かってチームプレーによるサポートを続けています。このような努力の結果は、必ずや2020年度から始まる大学共通テストからその先の未来で大いに役立つものと確信しています。」

確かなディベート力を身につけるための “さらなるサポート” も充実!
中1『English Camp in Johokusaitama』

大手英会話スクールとのコラボレーションによる4日間の学校での国内ミニ留学。日本語禁止の毎日で語学力を鍛えます。

中2『English Camp in Yamanashi』

山梨県の西湖にあるホテルで過ごす2泊3日の語学研修。中1の国内ミニ留学からさらにレベルアップした語学力を競い合います。

中3『English Camp in British Hills』

福島県にある英語研修施設『British Hills』で過ごす2泊3日の語学研修。中世英国の“街”で英語漬けの日々を送ります。

高1『English Camp for Debate in Yamanashi』

中2以来の西湖へ! いよいよ「ディベートの完成」をめざして、自己表現やディベートを中心とした英語レッスンを行います。

(この記事は2018年7月に掲載しました。)

城北埼玉中学校  

〒350-0014 埼玉県川越市古市場585-1
TEL:049-235-3222

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