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私立中高進学通信

2018年特別号

校長が語る自立へのプロセス

北鎌倉女子学園中学校

のびやかな自立した女性の育成をめざし、学校改革!

高2の生徒と図書館で出会った今泉先生。「ゴールを決めて、どう動くかを考えることが大事」と進路についてアドバイスします。

高2の生徒と図書館で出会った今泉先生。
「ゴールを決めて、どう動くかを考えることが大事」と進路についてアドバイスします。

「のびやかな自立した女性の育成」を教育目標に、大きな学校改革を進める北鎌倉女子学園。「ジエシカ」というキーワードの下、4つの新しい取り組みにチャレンジしています。

改革から半年で、早くもGMARCH合格者が21名増加
今泉 仁(いまいずみ・ひとし)今泉 仁(いまいずみ・ひとし)

福島県出身。早稲田大学第一文学部卒業。東京学芸大学大学院修士課程修了後、成城大学大学院ヨーロッパ文化専攻博士課程前期後期を経て、1990年、社会科教員として北鎌倉女子学園に着任。2018年3月より現職。

 北鎌倉女子学園の学校改革「ジエシカ」を牽引するのは、今年度、新校長に着任された今泉仁先生です。

「『ジエシカ』の『ジ』は、 “自主性の尊重”と “受験に強い授業”の『ジ』です。AIの台頭とともに見通しのつきにくい時代に突入し、その時々に判断する力が必要となっています。自分で考え、行動できる自主性を育てるため、重点目標の一つに、基本的な生活習慣の確立を掲げました。家族に朝起こしてもらっている生徒は、まず自分で起きて、その日の目標を立てる。それができるようになると、いろいろなことにチャレンジする精神も生まれてくるだろうと思います。

 生徒たちの目標が非常に大きなものであっても絶対に否定せず、励まし、それが少しでも良い方向に動き始めたら褒めてほしい、そう教員には伝えています。至るところにチャレンジ精神があふれている、そんな学園を作っていきたいと思っています」

 自主性を育てるために、同校では学校行事の際、行動力・問題解決能力など6つの社会人基礎力を自己評価させる試みを行っています。

「この実践で大きく変わったのは大学入試への考え方です。それまでは模擬試験の偏差値で大学を選択してきた生徒たちが、どの大学だったら希望の進路を叶えてくれるのかという観点で大学を選択するようになりました」

 2018年のGMARCHへの合格者は、前年度より21名増加しました。早くも学校改革の成果が表れているようです。

「放課後や夏休みに行われる特別講座では、以前よりテーマを細分化して、生徒それぞれが必要な講座を選択できるようにしています。AO入試や公募入試では、知識の習得だけでなく、生徒自身が問題設定をし、それを解決していく能力が重視されます。そのような試験にも対応できるように、生徒が主役となるアクティブラーニング型の授業を増やしています」

「ジエシカ」の「エ」は、英語教育の強化です。今年からネイティブの英語専任教員が4名常勤し、授業の大部分は英語で行われています。わからないところは、チームティーチングで日本人教員がフォローします。

「6月には、生徒たちがコミュニケーションツールとしての英語を身につけるための施設として、ネイティブ教員が常駐するイングリッシュルームが完成します。英語でおしゃべりやゲームをしたり、カラオケで歌ったり、ドラマを見て感想を言い合ったりと、いろいろ活用してほしいですね。イングリッシュルームの公用語はもちろん英語ですから、学校にいながらミニ留学ができるというわけです」

 英語への関心がさらに深まり、自主的な学びにつながる新空間の完成が待たれます。英語4技能の一つ、スピーキング力を楽しみながら強化することができそうです。

鎌倉・円覚寺境内では英語でボランティアガイドも
北鎌倉女子学園が行う学校改革
  1. 自ら考え、自ら動く自主性あふれる生徒の育成
  2. 受験に役立つ授業と英語教育の抜本的強化
  3. 施設・備品の一新
  4. 地域に密着した体験学習

 創立80年を迎える2020年をめざして、学園のさまざまな施設と備品を一新します。「ジエシカ」の「シ」は、「施設」の頭文字からとりました。

「本校では、一日を通して職員室を訪れる生徒が多く、廊下や進路指導室でも質問を受けていました。それを見た理事長の提案で、職員室の中で教員と生徒が話をできる空間を設けることになり、別の場所に現在の2倍以上の大きさとなる職員室を作ることになりました」

 このほか食事以外にも利用できるオープンカフェ、自習スペースを拡大した図書室、音楽校舎の整備、茶道・華道で使用する日本文化センターなど、自然環境を十分に生かしつつ、開かれた明るい空間に生まれ変わります。

「ジエシカ」の「カ」は、鎌倉に密着した体験学習です。新入生を対象とする円覚寺の横田管長による法話聴講、円覚寺境内での英語ボランティアガイド、地元NPOの北鎌倉つるし飾り、書き損じはがき収集への協力など、地元鎌倉で多数の活動を行っています。

「保護者の方々には、思春期の子どもとの関係がうまくいかないと感じたとき、あえて距離をとり、子どもの中の生きる力を信じて、見守っていてほしいのです。ふだんから料理や買い物などを一緒にすると、自然な会話の中に気づきがあり、子どもたちは少しずつ気持ちの整理ができるようになります。また、親ではなく一人の大人として子どもと向き合うと、アドバイスできることも多いと思います」

 国際社会で活躍できる生徒たちの学園づくりに励む北鎌倉女子学園。今後の改革の成果にも期待大です。

高2の英語の授業風景。自分の考えを英語で発信する力を磨きます。高2の英語の授業風景。自分の考えを英語で発信する力を磨きます。
円覚寺境内での英語ボランティアガイド。「多いグループだと5組くらい案内します。生徒たちは、もっとたくさんの人と触れ合うために、次は観光客の多い日曜日にチャレンジしたいと言っています」(今泉先生)。円覚寺境内での英語ボランティアガイド。「多いグループだと5組くらい案内します。生徒たちは、もっとたくさんの人と触れ合うために、次は観光客の多い日曜日にチャレンジしたいと言っています」(今泉先生)。

(この記事は2018年8月に掲載しました。)

北鎌倉女子学園中学校  

〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内913
TEL:0467-22-6900

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