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私立中高進学通信

2018年特別号

未来を切り拓くグローバル教育

東海大学付属相模高等学校中等部

異文化を受け入れる心と自分を発信する力を育成

東海大学のスケールメリットを活かしたグローバル教育
「ハワイ研修」では日本軍が奇襲した真珠湾を訪れます。生徒は2月に修学旅行で広島の平和記念公園を訪問したばかり。中3という多感な時期に、被害を受けた国の国民として広島を、攻撃した国の国民として真珠湾を見ることになります。

「ハワイ研修」では日本軍が奇襲した真珠湾を訪れます。
生徒は2月に修学旅行で広島の平和記念公園を訪問したばかり。中3という多感な時期に、
被害を受けた国の国民として広島を、攻撃した国の国民として真珠湾を見ることになります。

どんな国でも生きられる力をつけてほしい

「グローバルという考え方は『心が通い合う』という意味を含んでいると私は考えています。たとえば、英語が通じない国でも、水が飲みたい時に、その意思を相手に伝えて、最終的に水を手に入れる力をつけさせることがグローバル教育ではないでしょうか。

 英語の成績が優秀でも、間違えることを恐れたり、遠慮したりして、海外で相手に自分の気持を伝えることが苦手な人もいます。英語の力だけに目を奪われていては、グローバル教育はできないと思います。

 そこで、併設校である東海大学のスケールメリットを活かしたさまざまなプログラムを用意しています。どの国でもたくましく生きる力を生徒につけさせることが目的のひとつです」と語るのは、副校長の江崎雅治先生です。江崎先生は英語科の教員として同校のグローバル教育と英語教員を牽引しています。

 東海大学は18学部77学科専攻・課程の総合大学です。中学からは、ほぼ全員が付属高校に進み、90%近くが東海大学の各学部に進学します。大学受験がないため、他校とは一線を画す教育が展開できるのです。

 そのひとつが「異文化交流会」。東海大学で学ぶ各国の留学生たちが来校して、生徒と交流します。この時に来校してもらう留学生たちは、あえて英語圏でない国の出身者にしてあるそうです。英語が通じる国だけが海外ではないことを生徒に知ってほしいからです。

海外の人たちと心を通わせるために

「日本人は異文化を受け入れることが苦手な傾向にあります。日本人の尺度でしかものを見られないようでは、海外の人たちと心を通わせることはできません。本校は異文化を受け入れた上で、自分から意見を積極的に発信できる力をつけたいと考えています」(江崎先生)

「ハワイ研修」は、併設校のハワイ東海インターナショナルカレッジ(HTIC)のキャンパスで毎年3月に行われる英語研修です。対象は中3の希望者で、期間は約2週間。ハワイの文化などを学びます。

「ハワイは移民の島です。日本人だけでなく、中国や韓国やフィリピンからも多くの移民を受け入れてきました。日系移民の子孫の方が生徒に『なぜ、いろいろな国の移民が力を合わせて生活できたのか? それは共存しなければ生きていけなかったからだよ。だからハワイの人たちは誰にでも優しいんだ』と語ってくれます」(同)

「ハワイ研修」から帰国した生徒はこう記しているそうです。

「私たちはこのハワイ研修によって、異文化を受け入れることに対して、少し変わった感覚を持てた気がする。これは、おそらく高校生活いや大学生活、社会人になっても大きな差になってくるはずだ」

Action Report File001
世界各国の留学生と触れ合う
グローバル教育の第一歩異文化交流会

「異文化交流会」には毎年20~30名くらいの留学生が来校。中1の生徒と交流します。出身国はアジアやアフリカ、中東、ヨーロッパなどさまざまです。留学生たちは各クラスに入って、自分の国についてプレゼンテーション。そのお返しに生徒は日本の文化を紹介します。折り紙やあやとり、けん玉、鯉のぼり、五月人形などです。

「グローバル教育は異文化を認めることから始まると思っています。そこで、中学1年生という柔軟な時期に異文化に触れさせる機会を与えています」(江崎副校長先生)

 コミュニケーションには、日本語や英語を使います。生徒は留学生の国の簡単な言葉を事前に学んでおくそうです。

「この交流会で出会った国の人を人間的に好きになって、将来、その国の言語や社会について学びたいと思うようなきっかけになってほしいと思います」(同)

留学生が自分の国についてプレゼンテーション留学生が自分の国についてプレゼンテーション
中学生たちはあやとりや折り紙など日本の文化を紹介中学生たちはあやとりや折り紙など日本の文化を紹介
Action Report File002
25年の歴史を持つプログラム
異文化が共存することの大切さを学ぶハワイ研修

 ハワイ東海インターナショナルカレッジのネイティブの教員が生徒に「スピーチ」などの授業を行います。江崎先生も午後や夜の授業を担当。この授業では、研修の仕上げとして生徒がペアを組んで、英語でみんなの前でスピーチします。

「ある男子生徒は、英語が得意ではなかったのですが、ペアを組んだ女子生徒が人前に出ると緊張することに胸を痛め、こう作文に書いていました。『がんばって自分のパートを覚えて、パートナーを守れるような自分になるんだ』。また、いいわけばかりしていた生徒がパーフェクトなスピーチを披露して「今日、自分が変わったことに気づけた」と振り返っていました。こうした成長を目の当たりにできるのがハワイ研修です」(江崎先生)

 また、この研修に参加したことをきっかけにして、ハワイ東海インターナショナルカレッジに進学した卒業生3人が「私の4年前と今の私の夢」という題で生徒に話しました。

サンゴ礁の海で泳いだりダイヤモンドヘッドを訪れたりサンゴ礁の海で泳いだりダイヤモンドヘッドを訪れたり
自分の思いを伝える喜びを知り大きな自信を得る自分の思いを伝える喜びを知り大きな自信を得る
人と自然との出会いが生徒を大きく成長させる2週間人と自然との出会いが生徒を大きく成長させる2週間
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海外から生徒が来校
校内で異文化を体験できる機会を数多く用意
イギリスの高校生たちと英語で楽しく交流イギリスの高校生たちと英語で楽しく交流

 昨年の12月にはイギリスにあるライダル・ペンロス高校のラグビー部員が来校。授業に参加したり、ラグビーの練習や試合をしたりしました。この生徒たちはラグビー部員の家庭にホームステイしたそうです。

 今年の2月にはフィンランドにあるヨウツェノ国民高等学校の生徒も来校。中等部の生徒たちが日本文化についてプレゼンテーションしました。同校では異文化交流会の他にも校内でグローバル感覚を養う機会がたくさん用意されています。

(この記事は2018年8月に掲載しました。)

東海大学付属相模高等学校中等部  

〒252-0395 神奈川県相模原市南区相南3-33-1
TEL:042-742-1251

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