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私立中高進学通信

2018年特別号

未来を切り拓くグローバル教育

自修館中等教育学校

『探究』の学びで世界へ羽ばたく

国連本部で堂々プレゼンテーション
フランスでの「グローバルユース国連大使育成事業」の活動では、各国の同世代と親しくなりました。

フランスでの「グローバルユース国連大使育成事業」の活動では、各国の同世代と親しくなりました。

海外に出て感じた英語の大切さ

 中等教育学校として、中学から高校までの6年間を完全一貫制で学ぶ同校。柔軟なカリキュラムと主体性を尊重した学習活動で、生徒はのびのびと過ごしています。生徒が「やってみたい」と思ったことは否定せず、まずトライさせる。そこから何を得て、どう伸ばしていくかを長い目で見守る校風です。

 高2の齊藤美瑛さんは、同校の環境を活かして、個性と実力を伸ばしている生徒の1人です。2年前の中3の夏、日本青年会議所が主催する民間外交プログラム「少年少女国連大使」に応募し、神奈川県代表としてニューヨークの国連本部での研修に参加。それ以来、国際交流に深く関わるようになりました。

 このプログラムでは、「教育」をテーマに国連本部やユニセフを取材。国連の議場でまとめのプレゼンテーションを行い、帰国してからは、近隣の小学校や企業を訪問し、体験談と啓発活動に取り組みました。

「世界の課題を国際的な視野で学んだ充実感はありましたが、英語力不足を改めて感じて、帰国後は、より真剣に授業に臨むようになりました」

 と齊藤さんは言います。

 昨年度は国連大使の発展版「グローバルユース国連大使育成事業」にも挑戦。難関審査を通過して、国連が取り組む「持続可能な開発目標(UN SDGs)」を2030年までに達成するための、具体的な解決策を提案する活動を行いました。齊藤さんは1週間フランスに滞在し、現地の高校生と2人で、途上国の教育問題の現状と解決策を研究。フランスのユネスコで研修を受け、国際的な視野で教育支援を学び、自分たちが考え出した提案を英語でプレゼンテーションしました。

 帰国後は、さまざまな場所で国連の活動報告を行う機会があり、この2年間で46回のプレゼンテーションを経験できたそうです。

『探究』で培った力が思考力と行動力を導き出す

 齊藤さんは、中1から取り組んできた同校の『探究』が非常に役立ったと話します。『探究』とは関心のあるテーマに沿って4年間、自分で学習を進める同校のアクティブラーニングの一つです。

「『探究』のフィールドワークでは、相手先に自分で連絡して、目的やこれまで調べてきたことを説明してきたので、その経験が活かされました」

 と齊藤さんは振り返ります。

『探究』では、生徒の興味や関心を中心に、調べ学習や取材などを進めるため、自主性や思考力、判断力、さらに行動力が育まれます。あきらめずに説明すること、話す相手によって方法を変えることなど、実践的なプレゼンテーション能力も身につけることができました。

 同校で培ったこうした“グローバルな力”は、生徒たちの将来を明るく照らす道しるべとなることでしょう。

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世界を知り、日本を知る体験
国連大使としてニューヨークやパリを訪問

「国連大使」としてアメリカ、フランスに行き、発展途上国の教育問題について学んだ齊藤さん。

 フランスでの研修はオールイングリッシュで、“頭は常にフル回転”の状態だったそうですが、事前に日本ユネスコを取材するなどの準備をしていたおかげで、内容の濃い討論をすることができたといいます。また、フランス人のバディから「今、解決すべき課題だと思うことに対して、私たちに何ができるかを考えよう」とアドバイスを受け「教育課題を解説するウェブサイトを作成して世界中から寄付を募り、そのお金で先進国から途上国へ教員を派遣し、現地の教員の質を高める」という自分たちで考え出した提案をプレゼンテーションすることができました。

「多くの人に支えられて、いろいろな経験ができて感謝しています」

 と話す齊藤さん。2年間の自分の成長・変化を確実に感じています。

帰国後に海外での学びをプレゼンテーション帰国後に海外での学びをプレゼンテーション
齊藤美瑛さん(高2)齊藤美瑛さん(高2)
人見知りの殻を破って国際社会に飛び込みました
パリでの研修の様子。フランスの高校生とバディを組んで、英語で話し合いを重ね、提案をまとめました。パリでの研修の様子。フランスの高校生とバディを組んで、英語で話し合いを重ね、提案をまとめました。

 海外の高校生と仲良くなるコツについて、齊藤さんは「共通の話題を持っておくことと、積極性」と教えてくれました。フランスでは『ハリー・ポッター』シリーズの話題を自分から切り出して、そこから打ち解けたそうです。フランス語を少し覚える、扇子など和のアイテムを持っていくなどの工夫もしました。もともと人見知りだという齊藤さんが体験から得た、グローバルなコミュニケーション術です。

 交流したフランスの高校生は英語のほかドイツ語など複数の言語を操れる生徒がほとんどで、びっくりしたといいます。

「皆、自分の国の歴史にもとても詳しくて、ベルサイユ宮殿の見学では『この場所ではこの時代、こんなことがあって……』と詳しく説明してくれました。自分なら、そこまで日本のことを説明できたかな、と恥ずかしくなりました」

 世界の高校生から大きな刺激を受けて、英語以外の勉強にも熱心に取り組んでいます。

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学校独自のアクティブラーニング
グローバルな力を培う『探究』の授業
段階的な『探究』の学びで着実に表現力が進歩段階的な『探究』の学びで着実に表現力が進歩

 同校オリジナルの『探究』は、生徒全員が取り組む、テーマ追究型の学習活動です。中1では学校のある伊勢原市について調査、まとめ、発表を行い、基礎を学びます。中2以降は「ゼミ」形式で担任以外の先生につき、自分でテーマを探して調べ学習や調査を掘り下げます。高1までに論文を書きあげるのが最終目標で、年度ごとに「探究文化発表会」に参加し、その年の成果を全校生徒の前で発表します。こうした力が世界に出て、積極的にチャレンジできる力の源になります。

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世界へと視野を広げる試み
高2全員が参加する海外フィールドワーク
カナダの地で自主的に取材するフィールドワークを敢行カナダの地で自主的に取材するフィールドワークを敢行

『探究』で培った、知りたいことを自分で調べる力を海外で発揮するチャンスが、海外フィールドワークです。カナダを1週間訪問し、現地の博物館や美術館、名所などをグループで巡る取り組みですが、何を調べ、どのように行動するのかは生徒に任されています。グループで考え、行動するなかで、英語力と積極性が身につき、将来を考える契機にもなります。

 このほか、希望制のオーストラリア語学研修(中3・高1)、ニュージーランドの姉妹校「アオレレ・カレッジ」との提携による交換留学や学期留学(高1・高2)など、世界を目にするチャンスが中学・高校の橋渡しとなる時期に豊富に用意されています。

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