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私立中高進学通信

2017年12月号

授業見聞録

トキワ松学園中学校

保健体育
『PA』が伸ばす本質的思考

「クモの巣」に挑戦する高2チーム。PAの取り組みで最も大切なのは、生徒が自らの提案で課題解決の方法を見出すこと。チャレンジ前にチームで攻略方法を話し合い、失敗を学びながら、全員でのクリアをめざします。

「クモの巣」に挑戦する高2チーム。PAの取り組みで最も大切なのは、生徒が自らの提案で課題解決の方法を見出すこと。チャレンジ前にチームで攻略方法を話し合い、失敗を学びながら、全員でのクリアをめざします。

 思考力教育・国際力教育・美の教育を3つの柱に、自立し未来を切り拓く『探究女子』の育成をめざす同校は、思考力教育の一環として、1997年から保健体育科の授業を中心に『PA(プロジェクトアドベンチャー)』と呼ばれる冒険型アクティビティーをいち早く導入してきました。

「PAは、身体を使うゲームにチームを組んで取り組む体験型学習です。教師は安全面のサポート役であり、ヒントを出す立場に徹します。大切なのはメンバーが自分たちで話し合って作戦を立て、失敗してもなぜ失敗したかを話し合いながら、協力しあって課題解決の方法を見出して達成していくこと。生徒の“心の成長”を促し、今までとは違う自分に出会ってもらうことにあります」

 と自らも保健体育科の教員であり、PA導入に尽力した校長の中山正秀先生は言います。

 PAのプログラムには、ゲーム形式のものから、先生が命綱で支えてボルダリングのように壁をよじ登る「クライミング・ウォール」といった難易度の高いものまで、約100種類を用意しています。中1から高3までの6年間、継続してトライすることで、さまざまな良い効果が生まれているそうです。

「チームの全員が、同じ達成感を得るのがPAの目的です。運動が得意な生徒も苦手な生徒も一緒になり、お互いをサポートしながら共に課題をクリアする喜びを知る。それぞれの得手不得手を理解し補うことで、クラスの結束やコミュニケーション力、人を思いやる心、創意工夫する力も育っていきます。
 なにより生徒たちがPAを心から楽しんでいます。大学受験を控えた高3生も、いい切り替えができると、PAの時間を心待ちにしています。PAは、学校生活や学習に反映する“気づき”を仲間とともに得られる大切な場となっています。
 今後は、専門の研修を受けた保健体育科の先生が授業で行うだけでなく、ほかの教科の先生にもPAの講習を広げて、より積極的に活用していきたいです」

 PAは授業での知識教育だけに留まらず、創造性を育てる同校の教育をしっかりと支えます。

授業レポート積極的な試行錯誤から課題の解決を導く

 この日のPAは、中2と高2の合同授業。各学年が2グループに分かれ、中2は天井まで続く壁登りを行う「クライミング・ウォール」と、天井から下がっている木の棒を登る「ジャックと豆の木」。高2はロープを使って、数メートル離れたマットに全員が渡りきる「スウィングロープ」と、網の目状に張られたゴムの隙間を、体が触れないように協力して全員が越える「クモの巣」(スパイダーウェブ)に挑戦しました。

 各グループとも、作戦会議は和やかながらも真剣そのもの。高2のアクティビティーはどちらも戦略性が高いため、

「最初に、真ん中にあるロープを手前に引き寄せるから、みんなの靴を繋げて引っ掛けてみよう」
「高いところの隙間は、みんなで持ち上げて通そう」

 など、多くの案が飛び交い、トライ&エラーで試していきます。

 中2の課題は、教師が命綱を担当して一人ひとりが行うのですが、順番を待っている生徒は、仲間が登りやすいように指示を出しながら応援します。1人が成功すると「やったね! すごいね」と拍手が起こります。

 全員がクリアすると、最後はチームで教師を交え、振り返りのミーティングを行います。お互いにがんばったことを讃え、共同作業の良かったところ、今日のアクティビティーをクリアした方法は、どのようにすれば日々の生活に活かせるかを話し合って授業は終了しました。体育館に響き渡る生徒たちの元気な声と楽しそうな様子がとても印象的です。

アクティビティーに取り組む前の、ウォーミングアップ。中2と高2が混合でゲーム「ゆでたまご」に挑戦します。アクティビティーに取り組む前の、ウォーミングアップ。中2と高2が混合でゲーム「ゆでたまご」に挑戦します。
中2が挑戦した「クライミング・ウォール」。下の生徒は「右手を斜め上に」と声でサポート。中2が挑戦した「クライミング・ウォール」。下の生徒は「右手を斜め上に」と声でサポート。
順番待ちの生徒は横にある「トラバースウォール」で、壁を登る練習をしていました。順番待ちの生徒は横にある「トラバースウォール」で、壁を登る練習をしていました。
中2のもう1チームは「ジャックと豆の木」に挑戦。登り切るには仲間のサポートが重要です。中2のもう1チームは「ジャックと豆の木」に挑戦。登り切るには仲間のサポートが重要です。
高2の「スウィングロープ」は、狭いマットに全員が乗れるよう、受け入れ側の協力も大切。高2の「スウィングロープ」は、狭いマットに全員が乗れるよう、受け入れ側の協力も大切。
高2の「クモの巣」の攻略には、アイディアと協力が必要。何度も試行錯誤しました。高2の「クモの巣」の攻略には、アイディアと協力が必要。何度も試行錯誤しました。
column
達成感と成功体験を自信につなげたい
校長の中山先生は自らPAに参加し、授業をバックアップしています。校長の中山先生は自らPAに参加し、授業をバックアップしています。

「女子教育で最も大切なのは、達成感と成功体験を身をもって経験し、学習意欲と自分への自信、社会への適応力を同時に高めることです。その意味でPAは、この20年間、目覚ましい効果を生んでいます。本校の体育館はPA用の本格的な設備も充実しており、担当教員も専門的な研修を受けて安全面もサポートしています。生徒にも保護者のみなさんにもPAは大変好評です」
(校長/中山正秀先生)

(この記事は『私立中高進学通信2017年12月号』に掲載しました。)

トキワ松学園中学校  

〒152-0003 東京都目黒区碑文谷4-17-16
TEL:03-3713-8161

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