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私立中高進学通信

2017年12月号

The Voice 校長インタビュー

狭山ヶ丘高等学校付属中学校

豊かな書き言葉の世界から「思考力」は広がります

小川 義男 (おがわ・よしお)昭和7(1932)年北海道生まれ。中学校の代用教員ののち、北海道学芸大学札幌分校卒業。北海道および東京都の公立小学校の教諭、教頭、校長を歴任。その間、亜細亜大学大学院修士課程修了(憲法学)、早稲田大学大学院修士課程修了(経営学)、早稲田大学大学院博士課程満期退学(歴史学)。平成8(1996)年より現職。埼玉県私立中学高等学校協会会長。

小川 義男 (おがわ・よしお)校長先生
昭和7(1932)年北海道生まれ。中学校の代用教員ののち、北海道学芸大学札幌分校卒業。北海道および東京都の公立小学校の教諭、教頭、校長を歴任。その間、亜細亜大学大学院修士課程修了(憲法学)、早稲田大学大学院修士課程修了(経営学)、早稲田大学大学院博士課程満期退学(歴史学)。平成8(1996)年より現職。埼玉県私立中学高等学校協会会長。

バイタリティーのある生徒が本校の宝
「愛情をもって生徒に接することが何よりも大切」と語る小川校長先生。「愛情をもって生徒に接することが何よりも大切」と語る小川校長先生。

 教員が話し、生徒はそれを黙って聞く。そんな授業スタイルは劇的に変わり、自学自習や議論を中心に据えた授業、生徒と教員が対話型で演習をする学び方が主流になると思います。本校ではすでにこれらの学び方が教育の柱となっています。なぜそのような変化が起きたかといいますと、学問をする主体は生徒です。いくら教員がすばらしくても、生徒を主体とせず、一方的な授業を行っていたのでは自立性、自発性は養われないからです。

 もう一つ、私立学校の踏まえるべき原則として「競争原理」があると思います。健全な競争は豊かな社会の源泉だということを忘れてはなりません。

 私は学生時代にシベリア鉄道に乗って共産圏のロシアを見て回りました。ソ連の国営農場は麦畑に雑草がそのままにされているのに、副業のための畑は見事に手入れされており、高い生産性がありました。それを見て「この国はいずれ立ち行かなくなるだろう」と感じたものです。

 私立学校も同じです。選ばれる立場にあってこそ、教育をよりよいものにしようという気概が生まれます。しかし競争ばかりでは学校らしさが失われてしまいますから、バランス感覚を大事にしながらバイタリティーあふれる生徒を育てたいと、いつも思っています。

 中学から本校に入学する生徒たちは、バイタリティーの「ばね」のような存在です。プリントを配付しようと係の生徒に渡すと、他の生徒も「手伝う」と駆け寄ってきます。みんなで手分けして配るその雰囲気がとてもいいのです。授業では質問をするとぱっと手が挙がり、反応がいい。「将来、東大に進みたい」と考えている生徒も多いようで、将来が楽しみです。

子どもたちの素直な笑顔に触発された代用教員時代
狭山ヶ丘高等学校付属が大切にしている教育の姿勢
  1. 私立は「選ばれる」存在。学校によりよい教育を行おうという気概がある
  2. 英語など個に応じた教育が可能
  3. 豊かな蔵書で生徒の興味に応え「自学自習」の姿勢を育てる

 教員生活の始まりは北海道でした。昔のことですから、今の人にはわからないかもしれませんが、高校を卒業して4年間、代用教員を務めながら大学をめざしたんです。

 熊が出るような田舎の学校だったけれど、つらくはなかったな。そのころの経験は楽しい思い出ばかりです。なぜかといえば子どもたちが本当によかったから。いたずらっ子もいたし、勉強ができない子もいたけれど、みんな素直でやさしかった。よそ見をしている子も、教員がしっかり視線を送れば話を聞くものだという洞察も、その時に得たのです。

 その後、大学を卒業して北海道で教員となり、のちに東京都の公立小学校に転勤しました。じつは弁護士になろうと教員生活のかたわら司法試験の勉強を続けたものの、30代半ばからのスタートは遅きに失した感があり、あきらめた苦い経験もあります。

 紆余曲折、教員としての人生を続けてこられたのは、やはりその時その時に出会った生徒の一言一言に心動かされることが多かったからだと思います。

豊かな文学の世界に触れ思考力を培う

 本校では、中学生向けに日本文学や論語素読、英語の原書講読をする放課後講座を行っています。私が直接教えています。中学で英検2級を取得している生徒もいますから、英語力を維持するためにも授業外で個に応じた講座が必要です。

 文学の素養というものは未来を担う世代に必須です。芥川龍之介の『蜘蛛の糸』は大正期の児童雑誌「赤い鳥」の創刊号に掲載されました。本校には「赤い鳥」が全巻そろっていますから、当時の文体のまま読むことができます。

 夏目漱石、森鷗外の作品にも親しんでほしいですね。漱石が熊本の英語教員として赴任したのは30代前半のころです。当時詠んだ句「秋はふみ 吾に天下の志」が第五高等学校、今の熊本大学に石碑として残っています。小説家だけでない漱石の「俗でしたたか」な一面を見た思いでした。

 ロンドンのベイカー・ストリートの駅の近くには漱石が下宿した建物があります。そこを訪ねた時、英語もよくわからず悩んだ漱石の姿を想像したりもしました。要は私が漱石が大好きだということなのですが、今でも『草枕』を手に取ると時を忘れて読みふけってしまいます。

 日本にはかつて豊かな文学の世界がありました。言語や思考力は読書により育まれます。わからないところがあっても、電子辞書を引かずにそのまま読むといいのです。言語とはそもそもそうやって身につくものなのですから。ぜひ生徒たちに活字を味方につけて文学を味わう力、教員や友人と対話できる時間を持つ喜びを味わってほしいと願っています。

 中学校の開校から5年の月日が流れました。来年度は1期生が高校3年になり、いよいよ大学受験を迎えます。中学から伸ばしてきた力を、高校から入学してきた生徒と切磋琢磨しながら大きく花開かせたい、そう考えて今後も「自学自習の姿勢の確立」に邁進していきます。

沿革

[沿革]
 1950(昭和25)年、近藤ちよ氏により設立された飯能高等家政女学校を前身とする。校訓は「事にあたって意義を感ぜよ」。1960(昭和35)年に男女共学化し、狭山ヶ丘高等学校として現在の入間市へ移転。2013(平成25)年、付属中学校が開校。朝ゼミや長期休暇中の講習、補習などの学習指導、進路指導に加え、中1から行う農作業体験、メットライフドームで行う体育祭など行事も充実。部活動も非常に盛んに行われている。

(この記事は『私立中高進学通信2017年12月号』に掲載しました。)

狭山ヶ丘高等学校付属中学校  

〒358-0011 埼玉県入間市下藤沢981
TEL:04-2962-3844

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