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私立中高進学通信

2017年12月号

その先に備えるキャリア教育

京華中学校

結実
さまざまな価値観や仕事観に触れ自分自身の「興味」を掘り起こす

「一人ひとりに秘められた才能を引き出すこと」を、教育の根本とする同校。
高い志をもって活動する社会人を招き、生徒と意見交換するキャリア教育を行っています。
心に残った講演者の言葉をシェアし、そこから「自分と他者の考え方の違い」を知ることも、このプログラムの狙いです。

心に残った講演者の言葉をシェアし、そこから「自分と他者の考え方の違い」を知ることも、このプログラムの狙いです。

講演者の「働く理由」が映し出されると、自分たちが持っていたイメージとの違いに驚きました。講演者の「働く理由」が映し出されると、自分たちが持っていたイメージとの違いに驚きました。

 自己を深く知り、将来の姿を具体的に描くために、高1生を対象にした『社会人特別プログラム』が、9月に2日間、実施されました。高2で文系・理系と選択する前に、自分の志向をより明確にするのが狙いです。

 1日目には、現在、生徒自身が持っている“仕事”についてのイメージをワークブックに落とし込みます。2日目には、さまざまな分野で活躍する社会人からの話を聞き、仕事や将来へのイメージを深めます。

「この年齢で具体的に“仕事”として夢や目標を描いている生徒は少ないと思います。このプログラムをきっかけに一つでも新しい興味が増えればいいと考えています」(英語科/西村正嗣先生)

 同校は学力と志望に応じた3コース制をとっています。当日はそれぞれのコースで3人の講演者を招き、パネルディスカッションや講演を実施。講演者は国家公務員、地方公務員、団体職員、起業家、会社員などさまざまで、ご自身の経験をもとに、「『働く理由』とは?」ということを生徒に問いかけていきます。

 生徒たちは自分自身が思う「働く理由」を書き記した円グラフと、黒板に映し出された講演者作成のグラフを見比べながら、働く理由について考えを巡らせていました。講演者は「高年齢者でも若い時と変わらずに生活できる場を提供したい」「地方創生のための事業戦略を練っている」「海外生活を経て、グローバルスタンダードについて考えるようになった」など、普段の学校生活ではあまり触れることのない世界の話をしてくれます。それらは生徒たちの好奇心を大いに刺激したようでした。

 後半は、講演で得た気づきを生徒同士でシェアする時間。同じ話を聞いてもクラスメートはそれぞれ違った感想を持っています。それを知ることで“自分の価値観”を見出すことができます。

「AIの進化で、多くの仕事がなくなると言われ、生徒たちが大人になる頃の社会がどうなっているのか私たちにもわかりません。ただ、江戸や明治の時代を振り返っても、飛脚や馬車の御者など、失われた仕事は幾らでもありました。自分は何が好きなのか?何をしたいと思っているのか?それを自覚できていれば、どんなに社会が変わっても必ず自分を活かせる生き方を見つけられると思っています」(西村先生)

Report
社会人から話を聞いて「働くこと」を深く想像する

 講演者との交流は、クラスの人数に合わせて、質疑応答スタイル・パネルディスカッション・グループディスカッションなどで行われました。

「僕は起業が目標です。起業するにはお金が必要だと思いますが、どのようにして資金を集めたのですか?」と質問した生徒を見て、担任の先生は「興味のある授業には、特に目を輝かせる生徒ですが、今日はその時の表情と一緒ですね」と成果を感じられているようでした。

社会人の話を聞いて得た「新しい気づき」を発表します。社会人の話を聞いて得た「新しい気づき」を発表します。
グループディスカッションの様子。質問しやすい雰囲気で、活発に意見が交わされました。グループディスカッションの様子。質問しやすい雰囲気で、活発に意見が交わされました。
「家事代行サービスという仕事を知っている人?」という問いかけに、挙手して回答します。「家事代行サービスという仕事を知っている人?」という問いかけに、挙手して回答します。
Report
書き込みながら未来の姿を探すオリジナルのワークブック

 同校のオリジナルのワークブックは、問いに答えていくと「自分の将来の夢」や「目標」が見つけられるように作られています。

 講演で心に留まった言葉も、このワークブックにメモします。

明日からの目標設定を宣言として最後のページに書き込みます。
明日からの目標設定を宣言として最後のページに書き込みます。

明日からの目標設定を宣言として最後のページに書き込みます。

Report
夢や目標を見つけるための突破点となる日に
「教育者として精いっぱい生徒を思いやる」と西村正嗣先生。「教育者として精いっぱい生徒を思いやる」と西村正嗣先生。

「なるべくさまざまな職種の講演者を招待しました。例えば今回、アベノミクス成長戦略の構築に関わった国家公務員の方と話ができた経験は、生徒にとって、政治を身近に感じられるきっかけになると思います。この体験は、自分の将来を今すぐに思い描くことに結びつかないかもしれません。しかし、後から生徒の心にジワリと効いてくると信じています。勉強への取り組み方が変わったという例も過去には多々あります。今日の経験がそれぞれの生徒の未来に良い影響を与えてくれる一つの突破点になればと考えています」

(この記事は『私立中高進学通信2017年12月号』に掲載しました。)

京華中学校  

〒112-8612 東京都文京区白山5-6-6
TEL:03-3946-4451

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