私立中高進学通信
2017年11月号
グローバル時代の学び方
神田女学園中学校
主体的な英語の学びを後押しする新拠点
新しい学びを生む『K-SALC』完成

新たな施設『K-SALC』。ネイティブの先生と生徒たちは、親しげに英語で会話をしています。
同校では英語を話すことが ”普通のこと”なのです。
新施設が完成、英語の自立学習を支援
生徒の英語学習を後押しする新施設『K―SALC』が9月1日、同校に完成しました。「Kanda Self Access Learning Center」の頭文字をとり、「ケーサルク」と読みます。同校と高大連携協定を締結した神田外語大学が研究する自立学習支援のノウハウを活かした設計がされています。ネイティブの先生が常駐し、生徒たちは昼休みや放課後に自由に使え、学ぶことができる新しい学びの場です。
明るい施設の中には、英会話の授業で使う開放的なスペースのほか、1対1でレッスンができるスペース、ディスカッションやグループ学習に便利なテーブルのスペース、ネイティブの先生と気軽におしゃべりできるソファなどが備えられており、用途に合わせて多彩な使い方ができるように工夫されています。
「入学当初の生徒たちは、英語で話すことに慣れていません。本校はネイティブの教員と日本人の教員のペア担任制で、ホームルームも英語で行っています。ですからすぐに慣れて一生懸命、英語で話してくるようになります。ネイティブ教員と日常的に英語でコミュニケーションを取ることが、生徒の英語力向上に大いに役立っているのだと思います。『K―SALC』を利用することで、より英語を使う環境を強化していきたいですね」
(英語科/淺見ローナ幸恵先生)
生徒それぞれに必要なレッスンを
昼休みに予約制の英語レッスンを実施しているほか、普段の英語学習について生徒が気軽に相談に訪れたり、英検の二次試験対策のスピーキングのレッスンを行ったり、生徒一人ひとりにとって必要な学びを得られるのが『K―SALC』の良さです。
中3になると、全員がニュージーランドへの短期留学に参加しますが、留学準備のためのレッスンも、『K―SALC』で行います。
「留学前には、ホームステイなど現地でのシチュエーションを想定したレッスンなども行います。生徒それぞれの語学力に合ったレッスンができるので、より高いコミュニケーション力を身につけられると思います」
(英語科/ミシェル・ジェレムス先生)
本棚には、英語の原書がずらりと並んでいます。
「英語の4技能を育むには、“読む”ことも積極的に行う必要があります。英語の原書はレベル別に揃えていますので、生徒の英語力に合わせて選び、読むように促していきます。
また、『K―SALC』には自習できる個別学習スペースもあります。レッスンなど決まったプログラムを学ぶ場所としてだけでなく、自由に訪れて、自学自習をする場として活かしてほしいと考えています」
(英語科/ベンジャミン・メイナールド先生)
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多彩な英語の学びを実践
神田外語大学のノウハウが詰まった『K-SALC』
新完成した『K-SALC』は、生徒が気軽に立ち寄ったり、自習したり、必要な英語のレッスンを受講できる場所です。スクリーンとプロジェクターも設置されているため、英語の映画DVDを鑑賞するなど楽しい催しも行います。また、ハロウィーンやクリスマスなど季節に合ったイベントやワークショップなどの行事を、月1~2回のペースで企画していく予定です。
「本校はペア担任制で生徒と深く関わるため、教員も一人ひとりの個性を理解しています。『K-SALC』では、個性に合わせたきめ細かい学びが行えると自負しています」(メイナールド先生)
「これからの日本では、国内で働くとしても英語が必要になると生徒自身が理解しています。熱心に英語を学ぶ環境に『K-SALC』が加わって、英語を使ったコミュニケーションを今まで以上に楽しみながら学んでいけると思います」(ジェレムス先生)



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4技能を養い、第2外国語も習得
英語に多く触れる中高の『グローバルクラス』
中学の『グローバルクラス』は、週8時間の英語の授業のほか、オールイングリッシュによる英会話の授業も実施。さまざまな行事にネイティブの先生も出席するため、英語を使う場面を多く持つことができます。1対1のオンライン英会話レッスンも実施し、英語を「話す」力と「聞く」力を伸ばしています。
英語の4技能を着実に高めるため、英語の原書の多読や英作文の発表会も行っています。
「その年に最も良く書けた英作文を全校生徒の前でスピーチする『プレゼンテーションショーケース』という発表会を行っています。中1では短いスピーチしか話せなくても、中3になると豊かなスピーチを行う様子を見るのは、本当に感動します」(淺見ローナ先生)
英語のほかに、第2外国語を学ぶのも同校の特徴です。フランス語、中国語、韓国語のいずれかを選択して学び、その国の文化を知ることで、世界に対してより広い視野を持つことへとつなげています。
2017年から高校でも『グローバルコース』がスタート。このコースでは、全員が海外留学に参加し、本人の希望で目的地や期間を選ぶことができます。それぞれ必要な留学準備も異なるため、個々に合わせた対応ができる『K-SALC』の存在は、非常に大きなものになるでしょう。


(この記事は『私立中高進学通信2017年11月号』に掲載しました。)
神田女学園中学校
〒101-0064 東京都千代田区神田猿楽町2-3-6
TEL:03-6383-3751
進学通信掲載情報

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