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私立中高進学通信

2017年11月号

私たち、僕たちが大好きな先生

高輪中学校

身近な話題や楽しい舞台劇にして
作品に対する興味を引き出す

国語科 内山  航先生

国語科
内山 航(うちやま わたる)先生

自由でのびのびとした男子校という環境で、楽しく、わかりやすい授業を心がける内山先生。でも時には厳しく指導することもあるとか。メリハリを大切にしながら、生徒の個性を引き出す、先生の素顔に迫ります。

より思考力を高めるためにできるだけ書く機会を増やす

――教師をめざしたきっかけを教えてください。

 高1の頃、放課後、先生のところに質問をしに行きました。職員室に入りにくかったこともあって、友人と交互に行き、聞いてきた内容を教え合っていたのです。その時、友人から説明がわかりやすいと言われ、教えることが好きになったように思います。

――実際に国語の先生になられていかがですか?

 教壇に立ってみて、現代文を教えることは思っていたより難しいと感じました。現代文は問題に対する答えが一つとは限りません。教師になる前は、問題集の解答欄の答えが正しいと信じていました。でも、教師の目線で見てみると、必ずしもそれが最善の答えではありません。生徒に教える際は、いろいろな角度から考えることの大切さに気づかせるよう努めています。

――授業でのこだわりはありますか?

 今は書く機会が減っているように思います。物事を理解するためには、書くことが大切なのですが、スマホの画面を眺めてわかったつもりになってしまう。これからはますます思考力が求められるようになります。そこで、定期試験などでも考えて書かせるために記述式問題を増やしたりして、できるだけ書く機会を設けるようにしています。

内山先生の愛読書。内山先生の愛読書。
授業の『走れメロス』をベースに内山先生が現代風にアレンジして執筆した台本『走れメぐロだいスけ』と授業ノート。授業の『走れメロス』をベースに内山先生が現代風にアレンジして執筆した台本『走れメぐロだいスけ』と授業ノート。
文化祭のクラスの出し物で現代版『走れメロス』に挑戦
課外活動ではダブルダッチ・サークルと卓球部の顧問を務める。課外活動ではダブルダッチ・サークルと卓球部の顧問を務める。

――高輪の国語科教育の特徴を教えてください。

 中1生は、週に1コマ作文の時間を設けています。最初は商品のキャッチコピーなど、短い文章から始めて、最後にお世話になった方に手紙を書いてもらいます。考えて書く力の下地づくりをしようということで取り組んでいます。

 また、本校の国語の教員は、歌舞伎に詳しかったり、漢文が得意であったり、それぞれいろいろな分野の引き出しを持っています。生徒が少しでも興味や関心の幅を広げられるように、できるだけ知識を提供する機会を設けています。将来、何かに役立ててもらえればと思い、私も美術や音楽など好きな分野の話をしています。

――最近、取り組まれているのはどのようなことですか?

 クラスの文化祭の出し物で、太宰治の『走れメロス』を舞台に劇をします。ギリシアが舞台の物語というのがとっつきにくい理由の一つと思い、現代の中学生にもわかるようなエピソードに置き換えて説明したら、みんな「よくわかった」と言ってくれました。そこで、そのエピソードも加えながら私がシナリオを書いて劇をすることになりました。メインのキャストや群衆、裏方など、クラスの生徒全員が役割を担当して、みんな一生懸命取り組んでくれています。

――先生は何か面白いサークルの顧問をしているそうですね。

 はい。ロープを使ってアクロバティックに縄跳びをするダブルダッチという競技のサークルの顧問をしています。このサークルは、本校に赴任して1年目に授業を持った中3の生徒が立ち上げて、その時、顧問を依頼されました。生徒たちの技術レベルは目に見えて上がっています。競技自体はマイナーですが、競技人口が少ない分、全国大会に出場するチャンスがあるので、上位をめざしてがんばっています。

――どんな先生でありたいと思っていますか?

 教師は、家族以外ではいちばん身近な大人です。中学生から高校生へと成長していく年頃の子どもたちは、大人のことをよく見ていますから、よい手本でありたいと思っています。真面目すぎず、メリハリのついた大学生や社会人になって、成長した姿を見せに学校に来てくるのを楽しみにしています。

先生のこと、教えて!
内山先生が担任をしている3人の中2生に聞きました。
藤本晃大くん、仲田琉馬くん、谷口航大くん(写真左から)藤本晃大くん、仲田琉馬くん、谷口航大くん(写真左から)

仲田くん
毎週、予定や出来事を書いた手帳を提出していて、いつも先生のコメントを読むのを楽しみにしています。以前、数学がわからないところがあったと書いたら、わざわざ図を描いて説明をしてくれてとてもうれしかったです。

谷口くん
僕も手帳は楽しみの一つです。勉強の欄に何も書いていなかったとき、先生のコメント欄に、「毎日少しでもいいからがんばれ」と書いてあって、やらなきゃという気になりました。

藤本くん
中1のとき、よく怒られました。でも、コミュニケーションをとる機会が多く、よく知っているので、内山先生が担任でよかったと思いました。

仲田くん
ホームルームで音楽を流して、タイトル当てクイズをしたことがありました。とても面白かったです。

谷口くん
クイズは全然当たらなかったけれど、僕もあの時間は楽しかった。

藤本くん
『走れメロス』の授業のとき、現代に置き換えて説明してくれたのが楽しくて、文化祭でやる劇の台本もとても面白いです。

(この記事は『私立中高進学通信2017年11月号』に掲載しました。)

高輪中学校  

〒108-0074 東京都港区高輪2-1-32
TEL:03-3441-7201

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