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私立中高進学通信

2017年11月号

生徒の未来対応型学校へバージョンアップ

国学院大学久我山中学校

2018年度より女子部に開設
独自のグローバル教育を推進する『CCクラス』

青少年オリンピックセンターで3日間かけて行われる『Global Leadership Workshop』。留学生は写真や映像を使って自分の国を紹介。同校の生徒は、日本の「遊び」をテーマにお手玉やかるたなどを紹介します。

青少年オリンピックセンターで3日間かけて行われる『Global Leadership Workshop』。
留学生は写真や映像を使って自分の国を紹介。同校の生徒は、日本の「遊び」をテーマにお手玉やかるたなどを紹介します。

英語&国際理解教育を行う新コースがスタート

 國學院大學の付属校というメリットを活かし、日本の文化を軸に世界へ発信できる人材の育成をめざす同校。男女別学の同校女子部に、来年度より新しいグローバル教育をめざす『CCクラス』(Cultural Communication Class)が設置されます。同校は最難関の国公立・私立大学合格をめざす『STクラス』と難関大学をめざす『一般クラス』の2クラス制をとっていましたが、来年度からは女子の一般クラスが『CCクラス』に生まれ変わる形です。

 なぜ、今このタイミングで新クラスの設置なのでしょうか?

「以前から、日本文化を学ぶことを一つの目的とする『女子特別講座』の充実を図ってきています。また、ここ10数年来、キャリア教育、そして英語の重要性を意識して、国際理解教育に力を入れてきました。従来から取り組んできたこれらのプログラムが統合され、スタートするのが、『CCクラス』なのです。

 これからの社会は、どんな仕事に就いても英語でのコミュニケーションは不可欠です。日本のオフィスで働いていても、隣の机は外国人といった時代がすぐそこまできています。経済界からも『教育が職場のグローバリズムに対応してほしい』という声が年々高まっています」

 と同校女子部長の髙橋秀明教頭先生は話します。

日本から発信する力を持つグローバル人材の育成

『CCクラス』では中学卒業時の英語力の目標を英検準2級、GTECグレード4のレベルに設定しています。

「CCクラスは、英語とGlobal Studiesを基軸に展開していきます。英語については、4技能が効果的に伸長するような授業づくりを心掛けていきます。また、Global Studiesについては、土曜日の3、4時間目の2時間を充て、国際理解を深める授業を計画しています」

 と国際教育推進委員会の川本ゆり子先生は言います。

 そのほか、English Summer CampやGlobal Leadership Workshopなどの英語プログラム、國學院大學で留学生活を送っている学生たちと交流をもつ「英語で地域探訪」プログラムなど、さらに発展させていくことが企画されています。

 また、高2でのニュージーランド修学旅行においては、現地の学校で英語を学ぶとともに、『女子特別講座』で身につけた華道・茶道・着物の着付けなど、日本文化を海外の人々へ発信することができたらと考えているそうです。

『CCクラス』の入学希望者に対して、入試で英語が課せられることは現在のところありません。

「主要4教科の基礎学力をしっかりと身につけた生徒、Cultural Communicationに興味をもって取り組む気持ちがある生徒に入学してほしいと考えます。

 高2からは、従来通り、文系・理系に分かれ、多様な進路目標に合わせたカリキュラムで学習を深めてほしいと思います」(高橋先生)

 日本の文化を学び他国の文化を尊重できる人、互いの多様性を認め共に力を合わせて問題解決に取り組むことができる人を育てていくこと、これこそが『CCクラス』の目標です。

 同校の生徒たちが10年後、20年後、国内外で活躍している姿をイメージしながら、真のグローバル人材を育てるべく新しい教育が始まろうとしています。

ここがポイント
世界の多様な問題を考える『Global Studies』
英語を鍛え異文化理解を促す
中学での『Global Studies』の課題例
中 1 自分を紹介する・障がいのある人との出会い・久我山中学校を紹介する・世界の人の暮らしを知る
『Global Issue』のテーマ:学校に通えない子ども
中 2 日本を知る・自分が大切にしたい日本の文化・外国人にとっての日本とは・日本で暮らす外国人
『Global Issue』のテーマ:飢餓問題を考える
中 3 グローバルとは・日本を伝える・世界で働く日本人・多言語を学ぶ面白さ
『Global Issue』のテーマ:医療の問題を考える

『CCクラス』の中1~高2の間、一貫したプログラムで実施される『Global Studies』。「計画」「調査」「実行」の順に課題に対してアプローチするアクティブラーニング型の学習です。英語力とコミュニケーション力を磨く学びを軸に、教科の垣根を越えてグローバルな視点を養っていきます。英語で自己紹介をするところから始め、毎年、学年の最後には『Global Issue』として、世界の問題をみんなで考えます。

「一番大切なことは生徒たちのものの見方や考え方を豊かにすることです。多様性を理解することと、どんな人とでも一緒にやっていく力を身につけることがプログラムの目的です」(川本先生)

 教育、食料、飢餓、環境、災害などの問題について幅広く取り上げるこの授業は、生徒の見識を広げ、今後の社会で生き抜いていく素養を育むことでしょう。

ここがポイント
日本を知ることで世界に羽ばたく
女子部開設以来続く『女子特別講座』をベースに文化を発信

 同校の『女子特別講座』は、日本の文化への理解を深めるためのもので、茶道・華道に本格的に取り組みます。そのほか能の体験講座や、自身で反物から作った浴衣を着て学ぶ日本舞踊など、本物に触れ本物を体験する多彩な講座となっています。その経験をもとに、日本の文化を世界の人々に発信するのが『CCクラス』の目標の一つです。

 同校ではすでに中学で「留学生に日本文化を紹介する」「英語で周辺地域をガイドする」などの取り組みが行われています。2016年にインドネシアの中学生40名が来校した際には、茶道部の生徒たちが、お点前を披露しました。『CCクラス』ではこういった取り組みをさらに強化していく予定です。

インドネシアの中学生に茶道を披露。自国の文化を理解することは、海外の文化・伝統を重視する姿勢にもつながります。インドネシアの中学生に茶道を披露。自国の文化を理解することは、海外の文化・伝統を重視する姿勢にもつながります。
校内で行われた交流プログラムの一例。ケニアからの留学生が、英語で民族衣装を紹介、同校の生徒は日本文化を英語で伝えました。校内で行われた交流プログラムの一例。ケニアからの留学生が、英語で民族衣装を紹介、同校の生徒は日本文化を英語で伝えました。
ここがポイント
語学研修や留学生との交流プログラムを必修化
多彩なプログラムで語学と国際理解を深く学ぶ

 留学生との交流や英語学習行事が盛んな同校。現在、『English Summer Camp』『Global Leadership Workshop』といったプログラムがすでに実施されています。

『English Summer Camp』は、國學院大學蓼科寮で2泊3日をかけて実施しています。アメリカ人学生10人がグループリーダーとなり、英語の歌やスピーチやスキットに取り組みます。

 一方、『Global Leadership Workshop』は青少年オリンピックセンターでさまざまな国から来た留学生たちと交流するものです。

 高2の修学旅行はニュージーランド・クライストチャーチ近郊にホームステイ(8泊10日)をし、現地校に通いながら、異文化交流を深めます。

進学通信2017年11月号
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