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私立中高進学通信

2017年11月号

注目のPick up TOPIC!

佼成学園女子中学校

国際的素養を身につけた真のグローバルリーダーを育てる

SGクラスの研修はロンドン大学で
「自由時間は、大学の図書館に行って論文の準備をするなど有意義に過ごせました」「自分の学びの足りなさを実感することもありました」

「自由時間は、大学の図書館に行って論文の準備をするなど有意義に過ごせました」(K.Aさん)
「自分の学びの足りなさを実感することもありました」(S.Sさん)

世界を視野に入れた課題解決型の授業を展開

 国際社会の平和に貢献する人材育成に取り組む同校。年に2回、全校をあげて開催される「英検まつり」や、外国人教師が常駐する「グローバルセンター」の開設など、早期から現代型の国際教育を進めてきました。

 2014年度からは文部科学省が実施するSGH(スーパーグローバルハイスクール)の指定校となり、一歩進んだグローバルリーダーの育成に向けて、特進文理コースに『SG(スーパーグローバル)クラス』を新設。タイやイギリスでの滞在学習を組み込んだカリキュラムなど、世界を視野に入れた課題解決型の授業を展開しています。

「SGクラスでは、英語力を身につけるだけでなく、より異文化への理解を深める教養やコミュニケーション能力を高める活動を行っています。まず、高1の特設授業『国際文化』を通し、幅広い国際文化の知識を身につけます。ここでは、教師からの一方通行の授業ではなく、アクティブラーニング方式を取り入れたグループワークやプレゼンテーションを中心に授業をしています。そうした準備を経たうえで、高2の7月にタイでフィールドワークを行います。前半はタイ北部で学校交流、NGO訪問、山岳地域でのホームステイを体験し、後半は国連のILO(国際労働機関)や大使館訪問などを行います」(国際部/秋田聡大先生)

ロンドン研修は大学生と同様の学生生活
ロンドン研修で使用したオリジナルのテキスト。章の書き方、グラフの読み取り方、フォーマルな単語とノンフォーマルな単語などについて学びます。ソアス校の教師陣が同校のために6週間の特別プログラムを組み、アカデミックライティングの実践型授業を行います。ロンドン研修で使用したオリジナルのテキスト。章の書き方、グラフの読み取り方、フォーマルな単語とノンフォーマルな単語などについて学びます。ソアス校の教師陣が同校のために6週間の特別プログラムを組み、アカデミックライティングの実践型授業を行います。

 高3になるとすぐに6週間のイギリス・ロンドン研修に出発します。研修先のロンドン大学は複数のカレッジの複合体になっており、生徒たちはその中でも世界有数のアジア・アフリカ研究の拠点SOAS(ソアス)校で学びます。本来なら世界各国から集まった大学生や研究者が知を深める場所で、高校生が学ぶ特権を持つのは同校だけだそうです。

 生徒たちは一般家庭にホームステイをしながら、午前9時から午後1時まで語学学校で英語を学びます。午後3時から5時まではソアス校で、アカデミックライティングと呼ばれる研究論文の書き方を勉強。高2の夏にタイで調査した自らのテーマに基づき、英語論文を書き上げます。さらに、毎週異なるテーマ、例えば「中国の経済発展の光と影」「タイの伝統織物産業の現状と課題」などの講義を英語で受け、議論を重ねます。

「英語論文を書くことがロンドン研修の最大の目的です。短期留学で英語を身につけることが第一目的ではなく、各自の研究テーマをいかに英語でまとめ上げるかを主眼としています。大学生以上でないと学ぶことができないアカデミックな環境に身を置くことで、生徒たちは試行錯誤しながらも多くを吸収し、また刺激を受けて課題に取り組みます」

具体的な進路選びでキャリアプランを構築

 帰国後は大学受験を視野に入れて学ぶ日々が始まりますが、異文化体験を経て課題解決に取り組んできた生徒たちは、進路への目的意識が高まり、キャリアプランニングにも変化が起こるといいます。

「生徒たちを見ていると、志望校を選ぶときも単に偏差値や適性を意識するのではなく、この大学にはこういう教授がいる、こういう研究ができる、などを考えながら、具体的に志望校を設定するようになりました。意識が主体的に変わってきたのでしょう」

 異文化を学び、視野を広げた生徒たちは、それぞれの将来の可能性も広げています。

ロンドン大学では輪になって学び、議論を重ねながら授業を進めました。ロンドン大学では輪になって学び、議論を重ねながら授業を進めました。
“英語を学ぶ”のではなく、“英語で学ぶ”授業。“英語を学ぶ”のではなく、“英語で学ぶ”授業。
アジア経済、貧困、難民などをテーマに本格的な講義が行われました。アジア経済、貧困、難民などをテーマに本格的な講義が行われました。
SGクラス第1期生(14名)のロンドン研修が、4月16日~5月27日まで行われました。研修を終えたK.AさんとS.Sさんに話を聞きました。

K.Aさん
 幼い頃から習い事で書道、そろばんに触れ、中学では和太鼓部に入部。将来は海外に日本文化を伝えたいと思いSGクラスに決めました。タイ、イギリスの2カ国を訪問できるし、他クラスと違って『国際文化』の授業もあるので、英語力とともに異文化を学べることが魅力です。
 フィールドワークのテーマは『アジアにおける学力と環境の関係性を踏まえた教育改革』です。タイの貧困が教育にどのように関わっているのかを調べました。ロンドン研修では、授業後に先生に質問し、自分なりの仮説を話してアドバイスをいただきました。自分の意見も明確になりますし、英語で議論できたことで自信もつきました。

S.Sさん
 中学の時は英語がとても苦手でしたが、将来は英語を活かした仕事をしたいとSGクラスを志望しました。きっかけは、母の友人の外国人との会話。英語で話すうちに英語を学ぶことも楽しくなったからです。高2のフィールドワークでは、タイが抱えている教育やストリートチルドレン問題の解決に尽力している、さまざまなNGO団体を訪問したことで興味を持った『タイにおけるNGOと政府の関係』を調べました。
 ロンドン研修は、驚きの連続。「イギリス人はクール」「イギリス料理はおいしくない」などの固定観念や思い込みがことごとく覆され、先入観を持たずに異なる文化や考え方、 ライフスタイルを受け入れ、実際に人と触れ合うことの大切さを実感しました。

SGクラスのK.Aさん(左)とS.Sさん(右)。SGクラスのK.Aさん(左)とS.Sさん(右)。
タイのフィールドワークでは、少数民族のカレン族の村に滞在し、自給自足の生活を体験しました。「生徒たちは、異なる民族がいかに平和的に共生していくかを大きなテーマとしながら、自身で設定した問題提起と仮説を検証するための研究活動を行います」(秋田先生)タイのフィールドワークでは、少数民族のカレン族の村に滞在し、自給自足の生活を体験しました。
「生徒たちは、異なる民族がいかに平和的に共生していくかを大きなテーマとしながら、自身で設定した問題提起と仮説を検証するための研究活動を行います」(秋田先生)
外国人教師と気軽に交流できる「グローバルセンター」

「英語の佼成」として、世界で活躍する女性に必須の英語力と、自ら考え行動する力を兼ね備えた人材育成をめざす同校には、5名の外国人教師が在校し、「校内留学」ともいえる環境を整えています。

 グローバルセンターは、SGクラスや留学クラスなどの生徒が授業に利用したり、昼休みや放課後に外国人教師と話したりする場として利用されています。洋書や英字新聞・雑誌なども数多く置いてあり、さまざまな媒体を使って知識を深めることができます。また壁には、「留学クラス」のニュージーランド留学の写真や、「SGクラス」のタイのフィールドワークの資料などがたくさん掲示されています。

進学通信2017年11月号
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