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私立中高進学通信

2017年11月号

アクティブラーニングで伸ばす新しい学力

武蔵野大学中学校

興味・関心を主体性を持った学びにつなげる

留学先での日本文化の紹介がアクティブラーニングの契機に
生徒たちはタブレットにすぐに慣れ、自由自在に使いこなしています。ICTの活用も同校のアクティブラーニングに大きな役割を果たします。

生徒たちはタブレットにすぐに慣れ、自由自在に使いこなしています。
ICTの活用も同校のアクティブラーニングに大きな役割を果たします。

留学に向けた取り組みがアクティブラーニングの原点に

『自ら主体性を持って考え、正しく行動できる人格の完成』を重要な教育理念とする同校。アクティブラーニングによる学びこそが、同校がめざす教育に合致すると考え、力を入れてきました。そのきっかけになったのが、かねてより注力してきた留学でした。

『国際交流コース』の長期留学をはじめ、そのほかのコースの生徒も希望制で3週間のオーストラリア海外短期留学に参加できる同校には、留学を経験する生徒が多くいます。

 中3、高1を対象とするオーストラリア短期留学では、異文化交流型プログラムの一環として、生徒一人ひとりが現地で日本について発表する場が設けられています。そこで、事前学習として日本の歴史や文化などについて各自が調べ学習を行い、プレゼン資料を用意して留学に臨みました。

「興味を持って調べたからでしょう。日本の歴史や文化について、現地で自信を持って英語でプレゼンテーションできたと、どの生徒も喜んでいました。自発的な学習だからこそ、内容も深めていけたのだと思います。これこそが能動的な学びであると感じました」

 と教頭のK.H先生。この経験から、調査、研究、発表を中心とするアクティブラーニングを本格的にスタートさせたのです。

答えは一つではない重要なのは思考力

 生徒自身がテーマを決め、計画を立てて、調べ学習や制作物の作成を進めることにも重きを置いて指導しています。まずは中1で『自分新聞』づくりを通して、まとめる力や表現する力を養います。中2では、グループに分かれて学校紹介の動画を作成し、グループで計画し、作業を進める経験をしていきます。

 こうしてさまざまな取り組みを通して、スケジュールの立て方や進め方を体得し、同時にテーマ設定の方法やプレゼンテーションの方法など、研究発表に必要なスキルも学んでいきます。

 ICTの導入にも積極的です。2016年度からタブレットを1人に1台導入し、授業での調べ物や学習内容のまとめと共有、プレゼンテーションに使用できるようになりました。家庭学習や課題の提出、成績の管理にも活用していきます。

 中学で身につけた土台を、高校でより発展させていきます。「学校設定科目講座」を設置し、英語発信力養成講座や日本語・日本文化講座、文化比較講座など、多彩な学びを用意。ここでもアクティブラーニングを取り入れて深い学びにつなげていく予定です。

「社会的な問題解決の答えは一つではありません。社会で求められる考える力と、スピーディーにまとめていく力をアクティブラーニングで身につけさせていきたいです」

Active Learning 001
生徒の志望や夢に合わせた中高のコース

 中学では、基礎からしっかり学ぶ『総合進学コース』と難関大学をめざす『選抜進学コース』の2コースに分かれて学びます。高校では、推薦入試やAO入試に対応しつつ、志望大学の合格をめざす『総合進学コース』、1年間の留学経験を経て語学力や発信力を磨く『国際交流コース』、難関文系学部への進学をめざす『文系創造コース』、難関理系や医歯薬系学部への進学をめざす『理系医療コース』の4コースを設置しています。

 『国際交流コース』ではネイティブの先生が担任を務め、高2の夏から高3にかけて、1年間の海外留学が必修になっています。留学前の準備講座として「学校設定科目講座」を設置、『日本語・日本語文化講座』を開講しています。学校設定科目講座は、各コース毎に設けられていて、『理系医療コース』では、「ドローンの企業としての活用や飛行実験」をテーマとした研究などを予定しています。

Active Learning 002
『自分新聞』でプレゼンテーションの第一歩

 同校では、以前から中1の1学期に『自分新聞』づくりを行ってきました。名前の由来やあだ名、誕生日、家族、趣味、好きな食べ物、嫌いな食べ物、部活動などを新聞風にまとめ、自分を紹介するというものです。

 今年は、手書きで紙にまとめたものをプロジェクターで映し出して発表しました。クラスメートに入学当初の印象と今の違いをインタビューし、家族に自分がどんな性格かを聞いてまとめている生徒もいました。

 大勢の前での発表にはまだ慣れない生徒たちですが、自分とは違った構成や発表時の態度など、他の生徒の様子から多くのことを学びます。

中1の総合学習で行われる『自分新聞』づくり。自作の自分新聞を大きくスライドに映しながら、自分のことをプレゼンテーションします。中1の総合学習で行われる『自分新聞』づくり。自作の自分新聞を大きくスライドに映しながら、自分のことをプレゼンテーションします。
『自分新聞』の発表は、同校の雪頂講堂で行われました。皆、友達の発表に真剣に聞き入っています。『自分新聞』の発表は、同校の雪頂講堂で行われました。皆、友達の発表に真剣に聞き入っています。
Active Learning 003
学校紹介の動画づくり
タブレットのカメラで撮影して作った学校紹介の動画を、互いに披露して感想を述べ合いました。タブレットのカメラで撮影して作った学校紹介の動画を、互いに披露して感想を述べ合いました。

 中2では学校紹介の動画作成に取り組みます。今年は、タブレット端末を活用し、グループごとに学校紹介の動画を作成しました。

 静止画と動画を使い分けてメリハリをつけたり、音楽やナレーション、キャプションを工夫したり、グループによって個性のある作品ができあがりました。見終わった生徒からは、「ナレーションだけでなく、人が動画の中で説明しているほうが、印象に残ると思った」といった感想が出ました。

「どうしたら効果的か、また面白い動画ができるかとクリエイティブな発想を持っているのが見てとれました。この先も校外学習の事前学習や報告など、さまざまな機会に表現力を磨いていくことでしょう」(K.H先生)

(この記事は『私立中高進学通信2017年11月号』に掲載しました。)

進学通信2017年11月号
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