私立中高進学通信
2017年11月号
グローバル時代の学び方
星野学園中学校
海外体験と異文化交流で国際人たる知性を育む
受け継がれるリベラルアーツ教育を基盤に

中3の英語『プレゼンテーション講習』。オーストラリア修学旅行の直前となる7月には、
各自が自由に題材を決め、外国人に日本文化について紹介をすることをテーマに、デ
ジタル資料を作ってプレゼンテーションを行いました。
生きた英語に触れる伝統の国際人教育
明治30年の設立以来120年を超える伝統のなかで、同校は全人教育を根底に生きた英語に触れ、世界への関心を養う『国際人教育』を行ってきました。
「本校の『国際人教育』は、英語4技能の基礎を徹底的に学習することから始まります。中1から週5回の英語の授業と、週1回のネイティブの先生によるオーラルコミュニケーションの授業を並行し、さらに中3ではネイティブの先生が道徳の授業を担当。英語でディスカッションしたり、世界各国の文化といった世界に目を向けるテーマの授業も行い、国際性を高めるリベラルアーツ教育も実践しています。
『国際人教育』は、本校の教育方針の柱の一つです。入学時から、外部英語検定に積極的に取り組み、6年間継続して受検することで、生徒の伸長度や弱点などを分析し、授業に活かしています。平成27年度は英検合格者数が極めて多い団体に贈られる文部科学大臣賞、平成28年度は優秀団体賞を受賞しています。中学では、約80%以上の生徒が英検3級以上に、高校では1級や準1級に合格するなど、大きな成果を上げています」
(進路指導部長/加藤薫先生)
海外修学旅行で英語力と発信力を高める
国際社会への意識を高めるための実践的取り組みの一つが、中高2回の海外修学旅行です。とくにオーストラリアでホームステイ研修を行う中3の修学旅行は、非常に有意義な機会となっています。
「学校で学んできた英語が現地で通じた喜びが、英語学習へのやる気に確実に結びついていると感じます。帰国後は全員が“ホームステイが楽しかった、豊富な単語力をつけて、もっと英語で話ができるようになりたい”と、学習意欲を高めてくれています。
学内テストの成績が芳しくない生徒が、現地で英会話力や自己表現力を高く評価されることも少なくありません。海外修学旅行は、私たちが見落としがちな生徒のグローバルな可能性、将来性に気づき、本人に自信を持ってもらえるチャンスでもあります。
海外修学旅行の事前学習の意味も含めて、中1から『国際人教育』の一環として自己発信力を高める『プレゼンテーション講習』を実践しています。中1では、一人ひとりが興味や関心のあることを調べて発表するコンテストを行い、中2ではグループによる英語劇の発表、中3では日本文化について英語でプレゼンテーションするなど、段階的に英語力、発信力に磨きをかけています。文法学習もさらに強化して、英語でも文章で自己表現できる力を育てます。高校での学びにつながるように、英語スピーチ講習なども開いていきたいです」(学年主任/小竹ちえみ先生)
Action Report File001
英語力も自己発信力もスキルアップ
テーマを自ら選ぶ中3の『プレゼンテーション講習』
中1から実施されている『プレゼンテーション講習』。中3の7月末には、8月のオーストラリア修学旅行の事前学習の一環として、1人1テーマを選び、英語で日本文化を紹介するプレゼンテーションを作成します。
「資料はiPadとKeynoteアプリを使って、スライド6ページ以上を作成することが条件です。英語で日本文化を紹介することは、海外に出て行く日本人としての自覚を促します。自国文化を知ることは、国際人としての大切な教養だと思います。この経験は、修学旅行でも役立ったはずです。
生徒が選んだテーマは、折り紙、着物、書道、剣道、寿司や天ぷらなどの日本食、日本のお菓子、アニメ、自動車など様々なジャンルにわたり、生徒がお互いをよりよく知る場にもなりました」(小竹先生)


プレゼンテーション用の資料は、全員がiPadで共有。プレゼン終了後は、感想や評価を書いて提出します。
Action Report File002
OBは海外でも活躍!
国際人教育が豊かな人材を育む

早稲田大学先進理工学部~大学院卒。東洋エンジニアリング インフラプロジェクト事業本部に在籍。
同校の国際人教育は、国連職員や大手旅行会社の海外勤務など、グローバルに活躍する人材を多く輩出しています。その1人が、東洋エンジニアリング勤務でインドネシア・ジャカルタ駐在2年目を迎えた鈴木圭介さん。中高時代はバスケットボール部の部長としても活躍しました。
「星野学園は、5歳~10歳までアメリカで暮らしていた僕のような帰国子女も過ごしやすい環境です。中高とも修学旅行は海外でしたから、外国生活をすることになっても、まったく不安はありませんでした」(鈴木さん)
Action Report File003
生きた英語に触れる異文化交流
ホームステイがメインのオーストラリア修学旅行
8月後半に行われる、中3のオーストラリア修学旅行では、生徒が2人1組でブリスベン周辺の一般家庭に4泊5日のホームステイをします。現地の中高一貫校を訪れて、高校生のワークショップに参加するなど、現地の人々と積極的に触れ合い、英語をフル活用するプログラムを経験します。
「ホームステイで得られる経験は、生徒をとても大きく成長させます。英語が通じたことで自分に自信がつき、日本を離れたことで自立心も養われるのです。
ホームシックにもならず、現地の皆さんと英語でコミュニケーションし、元気にホームステイを満喫する生徒の姿は、とても頼もしいです」(小竹先生)




楽しい時間を過ごしました
(この記事は『私立中高進学通信2017年11月号』に掲載しました。)
星野学園中学校
〒350-0824 埼玉県川越市石原町2-71-11
TEL:049-223-2888
進学通信掲載情報

PICK UP!!
紹介する学校
- 最大3週間のニュージーランド滞在 世界へと視野が広がる修学旅行品川女子学院中等部
- 先生や生徒たちと触れ合い「帝京を感じる一瞬」帝京大学系属帝京中学校
- ICT導入で変わる学び 生徒に1人1台支給タブレット学習で効率化を実現東京成徳大学中学校
- 留学・海外語学研修プログラム 世界と未来に向けて大きく羽ばたける人材を東京都市大学等々力中学校
- 明治大学・明治高等学校連携サマーセミナー 高大連携セミナーで将来のキャリア設計を描く明治大学付属明治中学校
- 知識を追い求めた先にまだ見ぬ自分と出会える場所東京純心女子中学校
- グローバル教育の拠点となる自然豊かな海外研修センター八雲学園中学校
- 全員がマンツーマンで受けるレッスン オンライン英会話で発信力をさらに強化大宮開成中学校
- 主体的な英語の学びを後押しする新拠点 新しい学びを生む『K-SALC』完成神田女学園中学校
- 国内研修『エンパワーメントプログラム』を導入 挑戦する大切さを英語で学ぶ恵泉女学園中学校
- 2年目を迎えた「GLP」独自の学び アジア圏体験で国際人の自覚を養う佼成学園中学校
- 英語力だけでなく自主性も育てる学びの旅 海外研修を刷新 発信力と探究力を磨く実践女子学園中学校
- 現地のサマースクールやホームステイで”英語を使う体験を” ネブラスカ修学旅行で将来へ一歩を踏み出す専修大学松戸中学校
- 日本語と英語を同時に強化 創造し発信する力を養う日本学園中学校
- 海外体験と異文化交流で国際人たる知性を育む星野学園中学校
- 英語を学ぶやる気を高める『イマージョンウィーク』山脇学園中学校
- 生徒と先生の厚い信頼関係のもと、将来の夢を実現日本大学第一中学校
- 英語力×人間力でグローバルな力を育成横浜翠陵中学校
- 学び合いでより深い理解と社会に出て役立つ力を養う淑徳中学校
- 興味・関心を主体性を持った学びにつなげる武蔵野大学中学校
- 主体的な学びが育む『考えて行動のできる人』横浜創英中学校
- 体験を通して興味を広げ夢の実現に向けて行動する 精神的大人になるための信じて見守る教育獨協埼玉中学校
- 「全国高等学校鉄道模型コンテスト」で最優秀賞を受賞し、次は国際大会へ!共立女子中学校
- 国際的素養を身につけた真のグローバルリーダーを育てる佼成学園女子中学校
- 2018年度より女子部に開設 独自のグローバル教育を推進する『CCクラス』国学院大学久我山中学校
- 学校生活に溶け込む英語イマージョン教育浦和実業学園中学校
- 命の大切さを学ぶふれあい体験授業藤村女子中学校
- 学校への理解を深める面接試験東洋英和女学院中学部
- 自ら学ぶ力を問う『21世紀型入試』がスタート三田国際学園中学校
- 身近な話題や楽しい舞台劇にして作品に対する興味を引き出す高輪中学校
- 英語 新しい英語学習法CLILクリルを全面的に導入横浜女学院中学校
- きれいな施設がみんなの自慢!優雅な雰囲気が漂います。江戸川女子中学校
- 海外の生徒たちの積極性が刺激になりました。城北中学校
- 右肩上がりで上昇する合格実績 確かな進路選択で目標達成をめざす目白研心中学校
- 先生方の親身なアドバイスを活かして強い気持ちで第一志望に合格共栄学園中学校
- 部活動に勉強に奮励努力した経験を糧に大学2年で公認会計士に最年少合格明治大学付属中野八王子中学校


