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私立中高進学通信

2017年11月号

グローバル時代の学び方

佼成学園中学校

2年目を迎えた「GLP」独自の学び

アジア圏体験で国際人の自覚を養う

中2の「フィリピン・マニラ平和学習プログラム」では、第2次世界大戦後、日本人捕虜施設があったモンテルンパを慰霊したり、旧日本軍がアメリカ=フィリピン軍に強制した”バターン死の行進”を体験するなど、過去の悲しい歴史をたどることで世界平和への願いを新たにします。

選抜方式によるハイレベルな国際教育

 同校の建学の精神は『平和な社会の繁栄に役立つ若者の育成』。それはまさに、国境を越えた世界的視野を持つ人間教育の精神に、しっかりと結びついています。その実践として、昨年度から『グローバルリーダープロジェクト』(GLP)を始動しました。

 中学入学時に募った参加希望者から英語力などの学力面を考慮して生徒を選抜し、夏休み中の海外でのフィールド実践や語学研修と国内での高度な英語教育を両立。現在は、中2に進級した1期生が23名、今年入学した中1の2期生30名がGLPに参加しています。

「男子校の教育は、どうしても難関大学への進学が大目標になりがちです。しかし今後は、さらにグローバル化が進む社会での適応力も必要となります。そこで本校は、いち早くグローバル教育やICT教育に取り組んできたことをさらに推し進めて、世界的視野でリーダーシップを担える人材育成の集大成として、選抜制の特別プログラムであるGLPを立ち上げました」
(学年主任 国際交流委員長英語科/小塩雅一先生)

アジアを知ることで世界を知る実践研修
GLPを牽引する国際交流委員長英語科/小塩雅一先生GLPを牽引する国際交流委員長英語科/小塩雅一先生

 GLPの大きな特徴は、夏休み期間に行われる海外フィールド実践の行き先が、中1はモンゴル、中2はフィリピン・マニラ、中3はタイと、アジア圏が中心であることです。

「GLPの必修研修先をアジア圏に設定した理由は、アジア諸国には貧困、労働問題、環境問題、戦争の傷跡など、世界が今抱えている課題が現在進行形で多く残されているからです。アジアを知ることは世界を知ることにつながる。その現状を把握することで、私たちはアジアの仲間として世界に出ていくのだという、よりグローバルな自覚が生まれるのです」

 国内で行う英語教育もより高度な内容を実践しています。特別講座「グローバルコミュニケーション」は無学年制で、外国人講師と日本人の先生のチーム・ティーチングにより、TOEFLやGTEC、英検などの外部検定にも対応。フィリピン・セブ島の現地講師とのオンライン英会話レッスンにも積極的に取り組んでいます。

「1期生、2期生とも、英語が好きになって自分に自信がついただけでなく、海外フィールド実践を経験することで問題意識を高め、将来の視野が広がったという生徒が増えました。実践的英会話力と大学入試にも役立つハイレベルな英語力を同時に伸ばし、難関私大・国公立大学進学を目指す力をつけるのもGLPの役割です。今後も、より充実した高校教育につなげていけるよう、プログラムをさらに進化・向上させていきます」

マニラ平和学習でアジアの現状を知る

 昨年はモンゴル研修を経験し、今年は「フィリピン・マニラ平和学習プログラム」に参加した2期生・鴛海颯人くん(中2)に、GLPでの学びについて聞きました。

――GLPに参加した理由は?

鴛海くん
将来は海外で仕事に就き、社会貢献したいです。GLPは観光旅行ではできない経験ができ、将来に役立つと思いました。

――フィリピン研修でいちばん印象的だった体験は?

鴛海くん
マニラのスラム街を歩いたことです。テレビで観た感じとは違い、現地の人は悲観的な顔を見せず、明るくたくましく生きていたことが印象的です。アジアは貧困国が多いと聞き、大変なのだろうと想像していましたが、現実を見て何ができるかと、より興味を持って考えるようになりました。自分の英語が現地で通じて自信もつきました。

――夏休み合宿でその成果をまとめてプレゼンの準備もしましたね。

鴛海くん
iPadを使ったスライド資料作りも、中1の経験をいかして進歩しました。来年のタイ研修では、今までのタイ観光で見ることのできなかった現地の人の暮らしを生で感じられるのが楽しみです。

日比の友好と第2次世界大戦全戦没者慰霊のために建立されたフレンドシップタワーを訪問。日比の友好と第2次世界大戦全戦没者慰霊のために建立されたフレンドシップタワーを訪問。
BCYCC(バターンキリスト教青年会)メンバーとワークショップを行い、世界マップを作成。英語でのプレゼンテーションも行いました。BCYCC(バターンキリスト教青年会)メンバーとワークショップを行い、世界マップを作成。英語でのプレゼンテーションも行いました。
初体験が感動を呼ぶ
モンゴル異文化体験

 この夏、4泊5日「モンゴル異文化体験プログラム」を体験した安間悠人くん(中1)に、GLPの感想とモンゴルでの学びを聞きました。

――GLPに参加した理由は?

安間くん
海外旅行をしたことがなかったので、とてもいいチャンスだと思い、自分から申し込みました。

――モンゴルのフィールド実践で印象的だった体験は?

安間くん
行く前は不安でしたが、初めて馬に乗り、羊が暮らすモンゴルの大平原でゲルでの暮らしを体験できて感動しました。ホームビジットで、モンゴルの言葉で挨拶が通じたのもうれしかったです。9歳と5歳の子どもと羊のくるぶしの骨を使ったゲーム(シャガイ)をやったことも印象に残っています。
ガンダン寺では、モンゴルは昔、独裁者にたくさんの人達が殺された悲しい歴史があったことも、初めて知りました。日本では知る機会のないことばかりで、とても勉強になりました。

――今後のGLPには、どのように取り組んでいきたいですか?

安間くん
中2の先輩たちを見てもっと英語をがんばろうと思いました。将来は僕も世界に出て仕事をし、みんなの役に立ちたいです。

新モンゴル学園との学校交流では同世代の仲間と触れ合いました。現地ではTV局の取材も受けました。新モンゴル学園との学校交流では同世代の仲間と触れ合いました。現地ではTV局の取材も受けました。
日本では経験できない遊牧生活体験。ゲルの作り方も実地で学び、珍しい民族料理も味わいました。日本では経験できない遊牧生活体験。ゲルの作り方も実地で学び、珍しい民族料理も味わいました。
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奨学金制度を活用できる
GLP独自の多彩な実践的プログラム
夏期合宿風景。中1は模造紙を使ったまとめ発表、中2はICTを駆使してスライド発表を行います。

 GLPでは、必修の海外研修と中3での希望制留学制度による海外プログラムと、英語教育に特化した国内プログラムを融合。海外研修の成果は夏休みのGLP夏期合宿でまとめ、文化祭で発表します。庭野国際交流スカラシップ制度により、3年間のGLP必修プログラム費用が総額49万円に収まるのも魅力です。

GLPプログラムの流れ

LP終了時までに全員が英検2級取得。半数以上が英検準1級取得。

(この記事は『私立中高進学通信2017年11月号』に掲載しました。)

佼成学園中学校  

〒166-0012 東京都杉並区和田2-6-29
TEL:03-3381-7227

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