LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏学校情報検索サイト

ツイッター フェイスブック

私立中高進学通信

2017年11月号

グローバル時代の学び方

恵泉女学園中学校

国内研修『エンパワーメントプログラム』を導入

挑戦する大切さを英語で学ぶ

日本とアメリカの学校生活の違いをテーマに、自分たちで考えた英語劇を行う生徒たち。
大学生らは生徒の自宅にホームステイし、一緒に登下校するため、とても親しくなるそうです。

アメリカの大学生と過ごす5日間

 国際社会へ羽ばたく勇気とグローバルに活躍する力を身につける――。夏休み中の校舎に、楽しそうに英語で話す生徒たちの声が響いていました。

 中3から高1の希望者を対象に昨年から導入している『エンパワーメントプログラム』。生徒5~6人のグループに1人ずつ、ハーバードなどアメリカの有名大学に通う大学生や大学院生がリーダーとして付き、一緒に英語漬けの5日間を過ごします。

 このプログラムのポイントは、ただ英語を学ぶだけではなく、英語で社会的な問題についてディスカッションやプレゼンテーションをすること。英語が即座に出てこない時は、大学生らがやさしくフォローしてくれます。英語で楽しく語り合うことで自信がつき、より学びたい気持ちが高まります。

 今年は2回目ということで、スタンダードクラスとアドバンストクラスに分けて実施されました。最終日には5日間にわたって学んできたポジティブシンキングやリーダーシップ、女性が社会で活躍するために必要な考え方などについて、各グループによるまとめの発表が英語で行われました。

 中3生が多く参加したスタンダードクラスでは、『ハリー・ポッター』シリーズの作者J・K・ローリングや、ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんなどを例にとり、「困難に直面してもあきらめずに挑戦する大切さを学んだ」「私も将来、自分の夢を実現させたい」といった前向きな声が聞かれました。

 一方のアドバンストクラスでは日米の学校の違いや、女性の社会進出などをテーマに英語劇を作って発表しました。同席した保護者や教諭たちも驚くほどの完成度の高さで、5日間での成長を感じることができたようです。

ポジティブな気持ちを後押しする

『エンパワーメントプログラム』について、英語科の服部伸江先生にお話をうかがいました。

「英語は好きだけれど、話す勇気がないという生徒もいます。そのような生徒から、苦手と感じるバリアを取り払い、とにかく話してみる、というポジティブな気持ちになってもらいたくて導入しました。

 最初は戸惑っていた生徒も、自分が好きなことや得意なことを発表することが、“殻を破る”きっかけになるようです」

 アメリカから来日した大学生と共に過ごす時間は、さながら海外の学校に通っている雰囲気。皆、とてもフレンドリーで、そのことも生徒たちの緊張をほぐしました。

「いつもと同じ環境で、普段とはまったく違う学びができるのは大きな魅力です。現役大学生からたくさんのことを教えてもらった生徒たちは、将来、海外で勉強することも身近に感じられるようになると思います」

Action Report File001
2017年からスタート!
オーストラリアで3カ月間、じっくり学ぶ中期留学

 英語を学ぶことの大切さを体感してもらおうと、高1と高2を対象に、さまざまな留学システムを用意しています。夏休み中の短期留学と、1年間の長期留学に加え、昨年度からは新しく3カ月間の中期留学プログラムが始まりました。

 オーストラリア・ブリスベン郊外にある伝統的なキリスト教主義の女子高に、ホームステイしながら通うもので、昨年度は8人が参加、今年度も9人が参加予定です。12月までに同校の進級条件をクリアしていれば、1〜3月に留学しても、4月から通常通り次の学年に進級できるのが特徴です。

「1年を3カ月間に凝縮して留学する心構えで臨み、今しかできない体験をたくさんしてきてほしいです」(服部先生)

のびのびと学べるオーストラリアの伝統校

Action Report File002
オーストラリアとアメリカを交互に
特別な経験ができる夏の短期留学

 夏休み中の短期留学は、オーストラリアとアメリカを隔年で行っています。オーストラリアはブリスベンのキリスト教主義の女子高・モートンベイカレッジで語学研修を受けながら、生徒宅にホームステイするというもの。世界自然遺産にも指定されている国立公園で自然体験プログラムに参加するなど、アクティビティも豊富です。

 一方、アメリカでの留学は、カリフォルニア州のユリーカ第一長老派教会の受け入れで、20年以上も続いている伝統的なプログラムです。教会員の家にホームステイしたり、地域の高校生と5泊6日のキャンプに行ったり、同校独自の海外研修となっています。特にキャンプは若者同士で寝食を共にし、親交を深める絶好の機会。夜には真剣にディスカッションする場も設けられています。ユリーカから生徒が来日する年もあり、唯一無二の交流が続いています。

「教会の深いつながりのおかげで、とても温かく生徒たちを迎えてくれています」
(服部先生)

 さらに1年間の長期留学は、短期留学と同じオーストラリアのモートンベイカレッジへ交換留学として派遣されます。短期、中期、長期と生徒それぞれの意欲に合った留学が選べるのは、同校の大きな魅力と言えるでしょう。

現地の高校生にキャンプで歌と踊りを披露

Pick up
英語の恵泉

 英語教育に定評があり、「英語の恵泉」とも呼ばれる同校。普段から基礎の積み重ねを徹底し、読む・書く・聞く・話すの英語の4技能をバランスよく伸ばす教育で、確実に基礎力を積み上げ、英語スキルを育んでいます。

 2020年の大学入試改革では、外部試験の活用も予想されているため、同校では英検やTOEICなどの受検を奨励。高2で半数以上が英検2級以上に合格しており、英検1級合格者やTOEICでのスコア800以上という生徒もいます。

 高1と高2ではGTECを全員が受験し、高2までに63%の生徒が高卒推奨レベル、31%が海外進学を視野に入れることができるレベルに達するそうです。

恵泉女学園 高2のGTECスコア

先生から一言
挑戦し、自信を得る体験

「海外研修は英検準2級以上という基準を設けていますが、『エンパワーメントプログラム』は希望すれば誰でも参加できます。このプログラムを通して、自己肯定感を持ち、自分の力を最大限引き出すためには何をすればよいか、といったことを学んでもらいたいと考えています。

 本校は『広く世界に向って心の開かれた女性を育てなければ戦争はなくならない』という創立者・河井道の思いが込められた学校です。英語をコミュニケーションツールとして身につけ、国際的視野を持って平和の実現に貢献できる生徒を育てていきたいです」
(英語科/服部伸江先生)

(この記事は『私立中高進学通信2017年11月号』に掲載しました。)

恵泉女学園中学校  

〒156-0055 東京都世田谷区船橋5-8-1
TEL:03-3303-2115

進学通信掲載情報

【先達の意志】世界に目を向け平和を実現する女性を育てる
【私たち、僕たちが大好きな先生】想像のスイッチを入れる“学びの共同体”を作る この二つを大切にして私自身も学び続けたい
【キャンパスのビジョン】9万冊の蔵書数を誇るメディアセンターは教育の中心的存在
【私学の光輝】上級生の手作り人形で歓迎される入学式。今日から学園の一員に
【学校生活ハイライト】恵泉に関わるすべての人に 感謝を伝える伝統的な祭典
【グローバル時代の学び方】国内研修『エンパワーメントプログラム』を導入 挑戦する大切さを英語で学ぶ
【注目のPICK UP TOPIC!】試行錯誤しながら課題に取り組むサイエンス・アドベンチャー
【目標にLock On!! 私の成長Story】生徒の未来が花開くように心に栄養が注がれる6年間
【熱中!部活動】【課外オーケストラ/チアリーディング部】感謝の心を養う放課後の学びの場
【思春期の伸ばし方】芽ばえ、花開く時期は一人ひとり異なります 環境・聞く・待つことが大切です
【私学の光輝】社会のために“自分ができること”を考えるクリスマス クリスマス礼拝&活動
【自立と自律】視野を広げる経験が自分で考え、行動する力を養う
【Teacher's Lounge 先生たちの座談会】6年間のスタートラインに立った中学1年生が、入学してよかったと思える“人間力”と“学力”を養う土台を築く
【中1ギャップをなくせ! 学び始めの肝心帳】本質をとらえ生き方を考える 学びに慣れる1学期
進学通信2017年11月号
紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学通信一覧を見る
ページトップ