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私立中高進学通信

2017年10月号

私たち、僕たちが大好きな先生

女子美術大学付属中学校

落語の口調を真似たりアニメを題材にした
創意に富んだ授業で引き出す生徒の好奇心

「3年前は大学生でした」と話す姿が初々しい高田先生。子どもの頃から、探究心旺盛で企画を考えることが大好き。教員になった今も、生徒を引き付ける授業をするために、創意工夫の日々を重ねています。
高田竜太郎先生

国語科
高田竜太郎(たかだ りゅうたろう)先生

明治大学文学部日本文学科卒業。2016年に同校に国語科の教員として着任。中1の副担任を務める。
教員として2年目を迎えた今年4月からは高1の担任になるとともに、バドミントン部の顧問に就任。
高1生の現代国語、中1生の国語の授業を担当している。

きっかけは恩師との再会

―国語の先生になったきっかけを教えてください。

 中学・高校の頃から、教師という職業には興味がありました。歴史が好きなので、教師になるなら社会科と思っていたのですが、高校生の時、ある国語科の先生に出会ったことが、国語科の教師をめざすきっかけになりました。その先生は、教科書の中身だけではなく、作品の背景にどんな考えがあるのか、また国語を通じて自分たちが何をどう考えたのか、そのことの大切さをしっかり教えてくださったのです。大学生になり、一般企業に入るか、学校の教員になるか迷っていたのですが、教育実習で母校を訪れた時、その先生に背中を押していただいたのが大きかったと思います。課題でもないのに、夏休みに長野県に足を運んで武将について調べて、パソコンでゲームにしたことがありました。それを覚えていた先生が「探究心や研究熱心なところは教師に向いている資質だから、ぜひなったほうがいい」と。

―なぜ女子美術大学付属の先生になろうと思ったのですか?

 私は、美術やマンガが大好きで、それを授業で活かせるのではと思ったからです。採用試験で行った模擬授業の時に、巻物を広げてみせたり、「蝉を彫る」という詩を取り上げたとき、自分で彫った蝉を持参しました。型にはまらない教え方を受け入れてくれる本校の校風は、自分に合っていると感じています。

―先生の探究心、好奇心の原点はどこにあるのでしょうか。

 両親が、「なぜ」「どうして」という子どもの気持ちにきちんと向き合ってくれていたように思います。私のことを見守りつつ、比較的自由にいろいろなことをやらせてくれました。

 自分の伝えたい思いをどうすれば表現できるのか、それを考えるのが好きで、学生時代も、地元のお祭りを手伝ったり、子どもたちと秘密基地を作ったり、水鉄砲で遊んだり、いろいろ企画したことを覚えています。

感性豊かな生徒に向けたアイデア満載の授業

―授業でもいろいろな工夫をされているのですね。

 高1の最初に、「まどみちおの『ぞうさん』を読み解く」という授業をしたときには、大好きな落語の口調を真似て読んでみました。感情を込めることで、よりイメージしやすくなると思ったからです。授業を通じて、昔から口ずさんでわかったつもりでいる詩も、じっくり向き合うと多面的に解釈できることに気づいてくれました。

 また、古典を題材にした中島敦の作品を取り上げた時、『不思議の国のアリス』と『となりのトトロ』という生徒たちに馴染みのある作品に置き換えて説明をしたことがあります。トトロには、アリスをモチーフにしたと思われる場面が出てきます。それと同じように中島の作品にも古典が活かされていると説明をしました。ほかにも、芥川龍之介の『蜜柑』という小説を題材にして、最後に作者が蜜柑色の鮮やかさを印象づけるために、どのように描いているか、色をイメージしながら読んでもらったり……、いろいろなことにトライしています。

―中1も担当されているそうですね。そこではどんな授業をされているのですか?

「だからこそ」「きっと」「いっそ」といった言葉が書かれたカードをランダムに数枚選んでもらい、それらの言葉と桃太郎の人物や場面を使って物語を作ってもらったことがあります。始める前は、少し難しいかもしれないと思ったのですが、やはり本校の生徒はみんな表現をすることが好きなんだと思いました。面白がって挑戦してくれて、中には1枚の用紙では足りないという生徒もいました。

―楽しそうな授業の様子が伝わってきます。

 本校の教員は、私に限らずみんな自分のカラーや強みを活かして授業をしています。生徒もそれぞれの先生がどんな授業をしてくれるのか、期待していると思います。私もその期待を裏切らないようにしているつもりですが、アイデアを出すのはなかなか大変です(笑)。でも、企画を考えるのは楽しいので、苦にはなりません。

―今年度から初めて担任の先生になって、いかがですか?

 教員になって2年目ですので、まだ覚えなければいけないこと、自分自身で足りないと思うことはたくさんありますが、本校の自由でなごやかな雰囲気に助けられていると感じます。ほぼ毎日、生徒の顔を見て、細かい変化に気づかされたり、私の変化を生徒に気づかれたりしながら、これまで以上に生徒一人ひとりをより親身に感じられるようになってきたと思います。

 担任になると同時に、バドミントン部の顧問にもなりました。実はバドミントンはやったことがありません。今年の目標は中1生に勝つことです(笑)。

―最後に、教師として心がけていることを教えてください。

 「憧れ」に憧れ続ける教員でありたいと思っています。私自身、高校の恩師や中島敦やニーチェに憧れてきました。「いいな」「好きだな」と思うものに憧れを持ち続ける姿を、生徒に見せられれば……。生徒の目に映る私の背中はまだ小さいかもしれませんが、やがて生徒にたくさんのことを語ることができる大きな背中を持つ教師になりたいです。

中1の授業で、生徒に桃太郎の物語を作ってもらったときに使用した、文と文をつなぐ言葉のカード。中1の授業で、生徒に桃太郎の物語を作ってもらったときに使用した、文と文をつなぐ言葉のカード。
高田先生が愛読する中島敦とニーチェの作品。こうした作家への「憧れ」を通して、生徒に憧れを持ってほしいと語る。高田先生が愛読する中島敦とニーチェの作品。こうした作家への「憧れ」を通して、生徒に憧れを持ってほしいと語る。

(この記事は『私立中高進学通信2017年10月号』に掲載しました。)

女子美術大学付属中学校  

〒166-8538 東京都杉並区和田1-49-8
TEL:03-5340-4541

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