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私立中高進学通信

2017年10月号

校長が語る 思春期の伸ばし方

多摩大学目黒中学校

子どもが夢中になれることを応援し
自己肯定感や意欲を伸ばします

オーストラリア修学旅行で、現地の小学生との交流のひと時。人懐っこい子どもたちの笑顔に、異国に来た緊張感もほぐれ、自然と会話もはずみます。

オーストラリア修学旅行で、現地の小学生との交流のひと時。
人懐っこい子どもたちの笑顔に、異国に来た緊張感もほぐれ、自然と会話もはずみます。

思春期は自分を見つめ将来の礎を築く時期
田村嘉浩(たむら・よしひろ)東京大学法学部卒業。経済産業省に勤務し、貿易、地域振興、宇宙産業育成、特許行政、資源エネルギー政策などに従事する一方、スタンフォード大学、モスクワ国際関係大学に留学した異色の経験を持つ。多摩大学目黒の校長に就任してからは、世界規模でのビジネスと学びに携わってきた経験を活かして、「グローバル社会におけるプレーヤーの一人として、大きなスケールで考え、チャレンジし続けられる人材を育てる」ことを目標に学校全体の成長を牽引している。田村嘉浩(たむら・よしひろ)
理事長・校長先生

東京大学法学部卒業。経済産業省に勤務し、貿易、地域振興、宇宙産業育成、特許行政、資源エネルギー政策などに従事する一方、スタンフォード大学、モスクワ国際関係大学に留学した異色の経験を持つ。多摩大学目黒の校長に就任してからは、世界規模でのビジネスと学びに携わってきた経験を活かして、「グローバル社会におけるプレーヤーの一人として、大きなスケールで考え、チャレンジし続けられる人材を育てる」ことを目標に学校全体の成長を牽引している。

 多感で心身ともに成長が著しい思春期。この時期の子どもとの接し方などについて、同校で理事長・校長を務める田村嘉浩先生にお聞きします。

「自分はどういう人間なんだろうと迷ったり、自分と周りを比べてイライラしたり、自分というものが確立できずに、不安定になる時期です。この時期は、様々なものを見てたくさんのことを体験して、どんなことであればがんばれるのかといった自分の特長や良い部分をしっかりと見つけることが大切です。生徒一人ひとりが自分に自信を持って、自我を確立していってほしいと思っています」

 子ども自身だけでなく、保護者も子どもとの接し方に思い悩むことが多い思春期。家庭ではどのような姿勢で子どもに向き合えばよいのでしょうか。

「よく話を聞いてあげる姿勢が大切です。本校でも生徒が教員に話しかけやすい環境づくりを大事にしていますが、子どもが話を聞いてもらいたい、相談にのってほしいというサインは見逃さず、いつでも相談にのれる存在でいてほしいなと思います。こうしなさいと一方的に指示したり口出ししたりするのではなく、子どもが自分で考えにたどりついてくれるのを待つことも時には必要です」 

 生徒一人ひとりが向上心を持ち、目標に向かって努力し続けることを教育方針として掲げている同校。田村先生は、好きなことを見つけてがんばる生徒を応援してあげてほしいとも話してくれました。

「好きなこと、やりたいことを見つけて目標に向かって努力することで、達成感や将来に社会へ出た時の力となる自己肯定感を育むことができます。小さな目標でも良いので、ご家庭でもそういった経験を多く味わえる環境づくりをしてあげてほしいと思います。どんなことでも、本人が意欲的になっていることは認めて応援してあげてください。夢中になって打ち込めることがあることは、それだけでとても意味があるのです」      

部活動や学校行事に熱中し打ち込める校風
韓国で行われた『済州国際平和フォーラム』に参加した時の様子。現地の人とも対話し、世界的な見識を深める貴重な機会となりました。韓国で行われた『済州国際平和フォーラム』に参加した時の様子。現地の人とも対話し、世界的な見識を深める貴重な機会となりました。

 また、同校は文武両道をモットーとし、勉強はもちろん、クラブ活動や学校行事も、生徒が主体となって積極的に取り組んでいます。クラブ実績はダンス部やサッカー部などが全国レベルで活躍するなど、華々しい成績を上げており、これは生徒たちが熱中できることを見つけ、目標に向かって努力している結果でもあります。

「施設面や指導者の環境を充実させ、生徒が目標を持てる環境づくりをしています。あるクラブが結果を出すと、ほかのクラブの生徒も刺激を受けて活動に力を入れるという良い循環ができていて、放送部もアナウンスの練習に励んで受賞したり、写真部も全国大会に進んだりと、各々が好きな分野に熱中し、活動して打ち込んでいます」

 国際教育の一環として行われている中3生のオーストラリア修学旅行も、生徒たちの精神を成長させる行事の一つです。

「2週間、オーストラリアの各家庭に生徒が1人ずつホームステイし、現地の学校で生徒と交流したり、授業に参加したりと様々な体験をします。同世代との交流はもちろん、小学生の子どもたちとの交流も図るので、生徒たちは年上として自分がリードしていかなくてはという気持ちが芽生え、普段は消極的な生徒も、率先してコミュニケーションを取るようになります。自立を促す良いきっかけになっています」

バラエティ豊かな体験でチャレンジ精神を培う
「思春期の育て方」保護者の心得
  1. 口を出さずに、話を聞いてあげる
  2. 目標に向けてがんばる子どもを応援する
  3. 子どもがチャレンジしやすい環境をつくる

 今年度からは、系列校の多摩大学や官公庁、企業との連携を軸にした新たなアクティブラーニング活動も始動しました。

「大学のゼミと連携して『済州国際平和フォーラム』に参加し、東アジアの平和をテーマにしたアル・ゴア元米副大統領の講演を聞き、討論会にも参加しました。東日本大震災の被災者を訪問して、被災地の方の言葉を東京で伝える取り組みや、外国人が多く参加する国際交流イベントに関わったり、東京ミッドタウンのイベントに参加したりと、校外で体験する機会も増やし、生徒たちが何かにチャレンジしたいと思える機会を増やしています。自分の将来を考えるきっかけにもつながります」

多摩大学と連携したアクティブラーニングが始動
増上寺でのライトアップの準備の様子。普段の学生生活では味わえない体験ができます。増上寺でのライトアップの準備の様子。普段の学生生活では味わえない体験ができます。

 今年度から、多摩大学や官公庁、企業などと連携した校外でのアクティブラーニング活動を開始した同校。学校の枠を超えた社会の場でバラエティ豊かな体験を重ねることで、視野を広げ、将来意欲的に社会と関わる人材の育成を促します。「済州国際平和フォーラム」で基調講演を聞いたり、増上寺のライトアップイベントに参加したほか、今後は目黒区商店街の活性化のための動画制作なども行います。

(この記事は『私立中高進学通信2017年10月号』に掲載しました。)

多摩大学目黒中学校  

〒153-0064 東京都目黒区下目黒4-10-24
TEL:03-3714-2661

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