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私立中高進学通信

2017年10月号

アクティブラーニングで伸ばす新しい学力

普連土学園中学校

ロボットプログラミングで学ぶIT×ものづくり

自ら考え、行動する力を養う教養講座
同校『Friends Fab』には中3から高2までの20人ほどが在籍。主に3Dプリンタや教育用マイコン基板Arduino、レゴブロックのロボット製作キットであるLEGOⓇMINDSTORMSⓇなどを使って、電子工作やプログラミング、ロボットの製作などをしています。

同校『Friends Fab』には中3から高2までの20人ほどが在籍。
主に3Dプリンタや教育用マイコン基板Arduino、
レゴブロックのロボット製作キットであるLEGOⓇMINDSTORMSⓇなどを使って、
電子工作やプログラミング、ロボットの製作などをしています。

ロボット競技の世界大会に出場!

 生徒たちが社会に目を向け、さまざまな分野に関心を持てるように、同校では長期休暇や放課後などの課外時間を利用して教養講座を実施しています。英語、自然科学、政治などテーマは多岐にわたり、教科の枠を超えた学びができると生徒たちにも好評です。その一つが、プログラミングや電子工作を学ぶ『Friends Fab』です。この講座の受講生たちが、なんと世界最大規模の青少年向けロボット競技会『FIRST LEGO League』(FLL)のヨーロッパ大会に出場! 開講からわずか1年で、快挙を達成しました。

一人ひとりが考えを深め世界に発信する力を培う

『FLL』では、科学的なテーマに基づいた「ロボット競技」と「プレゼンテーション競技」で得点を競い合います。2016─2017シーズンのテーマは『Animal Allies』、つまり人間と動物の共生です。「ロボット競技」では、オリジナルロボットを操作して、動物にエサをあげる、壁を登るなどのミッションをクリアしました。

『FLL』ヨーロッパ大会に出場した生徒たちに、お話を聞きました。まずは「ロボット競技」です。

「最初はロボットを直進させることしかできませんでしたが、『片方のタイヤを止めて、もう片方を走らせると角を曲がることができる』『減速しながら止まると、タイヤがズレることなく停止位置ぴったりに止まれる』とだんだんわかってきました。ロボットが歪むとプログラミングでは進路を正せないので、タイヤのズレをなくし、ボディを頑丈に作ろうと心がけました」(C・Mさん/高2)

「プレゼンテーション競技」では、サルの食害について研究し、解決策を提案しました。

「サルの食害で私たちが解決すべき問題は2つ。第1に、サルに農作物を食べさせないこと。第2に、サルが帰る場所を作ることです。

 サルが荒らした山を手入れするには、人もお金も足りません。そこで私たちは、農作物を覆うゲージを作り、その上にソーラーパネルを設置することを提案しました。発電した電気を売り、そのお金で荒れた山を手入れするという案です。この案に決まるまでさまざまな有識者にお話をうかがい、策を練りました。既存の解決策と重複しないように、独自性を出すのに苦労しました」(A・Uさん/高2)

 さらに、ロボット競技の戦略、チームワークについてもプレゼンテーションを行いました。

「『感謝、信頼、向上』というスピリットを掲げ、チームワークをアピールしました。この大会を通じて私たちがどう変わり、周囲に貢献できたかを考え、発表しました」(A・Oさん/高2)

 大会を終え、ものづくりやプログラミングへの興味がさらに深まったと話す3人。同校がめざす『自ら考え、自立し、行動する力』は、しっかりと育まれています。

Active Learning 001
女性の視点でものづくりを
ルーマニアのチームと記念写真。同じ大会をめざしてきた同士、言葉が違ってもコミュニケーションできました。ルーマニアのチームと記念写真。同じ大会をめざしてきた同士、言葉が違ってもコミュニケーションできました。

 2016年4月、中3から高2の有志を集めてスタートした教養講座『Friends Fab』。その目的は、女性の視点で日本のものづくりを支える人材を育てること。3Dプリンターやロボットプログラミングソフトを自由に利用できる場を設け、電子工作、ロボット制作などを行っています。

 今回、ヨーロッパ大会に出場することが、英語でプレゼンテーションをするスキルアップにつながりました。現地では海外の同世代との交流も生まれ、文化の違いを目の当たりにしたり、意外な共通点を見つけたりと異文化理解を体験する機会にもなりました。

Active Learning 002
世界最大規模のロボット競技会で論理的思考力、発信力を身につける

『FLL』は、アメリカのNPO法人『FIRST』とLEGO社が開催する9~16歳を対象とするロボット競技会です。「ロボット競技」と「プレゼンテーション競技」に挑み、総合得点によって成績が判定されます。科学技術に対する関心が深まるうえ、一つの事象について深く考え、課題に取り組み、解決するというアクティブラーニングを実践する場にもなっています。

 同校は10名の生徒たちがチームを組み、女子校で唯一『FLL』日本大会に出場。審査員特別賞を受賞し、デンマークで行われたヨーロッパ大会に進出しました。初めての出場で掴んだ栄冠に、『Friends Fab』のメンバーの思いは大いに高まっているそうです。

FIRST LEGO Leagueとは

ロボット競技

 LEGOを使ってオリジナルロボットを組み立て、プログラムを作成してフィールド上のミッションをクリアします。高得点を狙うには、制限時間内にできるだけ多くのミッションを精確にクリアすることが重要です。

プレゼン競技

 3つのテーマについてチームで資料を集め、調査を行い、プレゼンテーションします。世界大会では、もちろん英語で発表します。

プロジェクト

 テーマに基づいた研究結果を発表します。『Friends Fab』ではサルの食害について解決策を提案しました。

ロボットデザイン

「ロボット競技」で製作したロボットについて、工夫したポイント、戦略などをプレゼンテーションします。

コアバリュー

 チームワークの良さ、大会に参加した意義、チームによる社会貢献などについて、意見を発表します。

Interview
初出場で世界大会へ!大きな成長を遂げた出場者にインタビュー

──ロボットプログラミングの楽しさについてお聞かせください。

C.Mさん(高2)ロボット競技を担当。C.Mさん(高2)
ロボット競技を担当。

C ・Mさん
まず先生が作ったテキストに基づいてロボットの作り方を学び、その後プログラミングをしていきました。最初は直進だけしかできませんでしたが、右折左折、回転など少しずつできることが増えていくのが楽しかったです。

──世界大会に進出できたのは、なぜだと思いますか?

A・Oさん
チーム全員が、「私たちはもっとできるはず」と妥協せずにそれぞれの課題に取り組んでいました。全員のがんばりが結果につながったのだと思います。

A.Uさん(高2)プレゼンテーション競技「プロジェクト」を担当。A.Uさん(高2)
プレゼンテーション競技「プロジェクト」を担当。

A・Uさん
学内大会までは担当を分けず、全員が全部の役割を経験しました。そのため、役割を分けてからも「あの人たちはこういうことで悩んでいるんだろう」と想像でき、みんなでお互いを励まし合って活動できたのが大きかったと思います。

──この大会を通じて、どのような成長を遂げましたか?

A・Uさん
サルの食害について調査を進めるにあたり、大学教授、農家、行政の方々にお話を聞きました。普段の授業では、なかなかこうした機会はありません。取材依頼から実際にお話を聞いてまとめるところまで、すべて自分たちで行うことで積極性が身につきました。

A.Oさん(高2)プレゼンテーション競技「コアバリュー」を担当。A.Oさん(高2)
プレゼンテーション競技「コアバリュー」を担当。

A・Oさん
プレゼンテーション競技では、チームの強みを見つけて発表する役割でした。人の長所を見るようになり、性格も前向きになった気がします。世界大会に向けて英語で原稿を書いた経験から、ツールとしての英語の重要性にも気づきました。

C ・Mさん
大会に参加した結果、めざす進路も変わりました。今までは医学部志望でしたが、プログラミングの楽しさを知り、工学部への興味が深まったのです。今年は国際的なロボット大会「WRO」にも出場する予定。将来は医療ロボットを作る仕事をしたいです。

※「WRO」とは自律型ロボットを製作する、小中高校生のための国際的ロボットコンテスト。

(この記事は『私立中高進学通信2017年10月号』に掲載しました。)

普連土学園中学校  

〒108-0073 東京都港区三田4-14-16
TEL:03-3451-4616

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