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私立中高進学通信

2017年10月号

6年間の指導メソッド

日本大学豊山中学校

PDCAサイクルで自立へ導く6年間

中高の6年間は生徒が大きく成長する時。同校ではきめ細かなフォロー体制のもと、学習のPDCAサイクルを強化し、6年間をかけて生徒の夢の実現を後押ししています。
ネイティブの先生たちと自由に交流できる『フリートーキングプログラム』。6年間を通して体験できるグローバル教育です。

ネイティブの先生たちと自由に交流できる『フリートーキングプログラム』。
6年間を通して体験できるグローバル教育です。

手厚いフォローで学べる中学3年間

『強く 正しく 大らかに』を校訓とする同校。長年培った“男子生徒を伸ばす”指導と、先生の手厚いサポートが特徴です。同校が重視しているのは生徒自身が学習の『PDCAサイクル』を確立すること。その取り組みは、中学生全員に配布される『スコラライト』(学習計画手帳)に始まります。

「PDCAの『Plan』(計画)にあたる『スコラライト』は、生徒が自分で学習や生活のスケジュールを記入するものです。小学生のころは保護者に管理されていたスケジュールを自分で管理するようになるだけでも、大きな一歩です」

 と中3学年副主任の上沢花子先生。担任の先生が毎週チェックすることで、生徒と先生のコミュニケーションにもつながっています。

 PDCAの『Do』(実行)にあたる授業では、生徒のわからない課題がそのままにならないように中学3年間は英語、数学、技術、体育などの授業で2人の先生が指導にあたるチームティーチング(TT)を採用しています。特に中1・中2の英語の授業では、ネイティブの先生2人と日本人の先生1人の3人体制で行い、基礎をしっかりと定着させます。

「能力差・体格差のある生徒たちへのフォローとしてTTを導入しています。成績でクラス分けをすると、男子はそこから抜け出せないことが多いのです。能力差のある生徒同士で学び合う環境を下支えするためにも複数の教員で担当しています」

 と広報担当の田中正勝先生は話します。

 英語に関してはネイティブの先生と放課後に会話できる『フリートーキングプログラム』を実施。苦手意識を取り除くため、先生たちとゲームなどをしながら、英語に親しむことを大切にしています。また、英検、漢検、数検などの外部検定へのチャレンジも生徒たちの学力向上に役立っています。特に数検は生徒たちの関心も高く、検定前の講座も実施されています。

 こういった学習の成果を確認する『Check』(評価)にあたるのは、日替わりで行われる教科別の朝テスト『MAP』です。その場で採点されて返されるので、より高い学習効果が期待できます。さらに、結果は評価表として記録され、年間を通して自分の得意・不得意がわかるように工夫されています。

 PDCAの仕上げである『Action』(改善)では、フォローが必要な生徒を対象に4泊5日の『勉強合宿』(中2)、『チャレンジ補習』(中3)を実施しています。勉強の取り組み方から丁寧に教えるため、「こういったサポートのおかげで志望校に合格できた」と言う生徒も多く、保護者にも好評です。一方で成績上位者にも課外補習を行い、同校を卒業した大学生がチューターとして先生と一緒にフォローしています。

※PDCAサイクル:Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)の4段階の頭文字をつなげたもので、業務を継続的に改善していく手法の一つ。

中学時代で確立する学習のPDCAサイクル
高校ではより具体的に将来に向けて取り組む
キャリア教育では、大学との提携も行われます。学部見学で、日大法学部内にある模擬裁判所を訪れた中3の生徒たち。実際にその場に座り裁判のプレ体験をします。キャリア教育では、大学との提携も行われます。学部見学で、日大法学部内にある模擬裁判所を訪れた中3の生徒たち。実際にその場に座り裁判のプレ体験をします。

 高校になると『スコラライト』は定期テスト前の『学習計画表』に変わり、より自主的に1日の勉強の計画を立てられるように変更されます。中学では交流が主な目的だった『フリートーキングプログラム』の内容も、留学前のアドバイスや、英語での発表前の発音チェックの時間に変わります。高2ではいよいよ理系・文系を選択。自分の目標に向かって、身についたPDCAサイクルを活用して勉強に取り組みます。

 また、部活動の盛んな同校。文化部は中高合同で活動しており、運動部も中3から高1へ進学する前の春休みには、高校の部活に参加します。生徒同士の距離が近いのも同校の特徴の一つで、先輩の後ろ姿を見ながら、中学から高校へと自然にステップアップしていきます。

「本校は同じ建物の中に、最近までランドセルを背負っていた幼さの残る生徒と、大人に近い年齢の生徒が一緒にいる環境です。自分のめざしたい将来の姿を自然とみつける環境を作っていくのが、我々の6年間の教育だと思います」(田中先生)

 緻密なフォローから段階的に先生たちが手を離し、見守っていくプログラムは、自立へのプロセス。伸び伸びとおおらかに、生徒たちの確実な学力の伸長と心の成長を培う取り組みといえるでしょう。

『スコラライト』で学習の計画と振り返りを行う
中学3年間でしっかり計画を立てて実行する力をつけ、より高度になる高校での学習につなげます。中学3年間でしっかり計画を立てて実行する力をつけ、より高度になる高校での学習につなげます。

 入学した生徒たちはまず、1週間の学習の見直しと学習計画を書き込む手帳『スコラライト』を手渡され、中学3年間で使用します。

「最初のうちは『テストの1週間前だけど部活があるんだ』とか『意外に時間がないな』と感じて時間管理の感覚をだんだんとつかんでいくんですね。そこで、『苦手な科目から勉強してみたら?』などと声かけをして、学習計画を自分で立てられるように導いていきます」(上沢先生)

 日々の学習の積み重ねが目で見てわかることも、生徒たちの自信につながっているそうです。

高大提携を活用しながら6年間かけて行うキャリア教育

 キャリア教育も、6年間をかけて包括的に行われます。まず、中学3年間では生徒の視野を広げるところからスタート。中1で軽井沢へ、中2で鎌倉へ校外学習に行き、その前後で調べ学習を行って、自分の興味が持てる分野を広げ、インターネットや書籍で情報収集をする方法を学びます。中2後半からは自らのライフプランを意識する学習を行い、中3では日本大学へ学部見学に訪れます。この時点でそれぞれが自分の興味のある分野を探すことで、高2での理系・文系選択につなげていきます。高校生になってからはOBの講演会のほか、キャリア教育講義(高1)、進路講演会(高2)、推薦面接講座(高3)など、将来につながるさまざまなプログラムが実施されます。

「やらされ感が強いことに抵抗のあるのが男子生徒の特徴。中学生のうちは『自分はどんなことに興味があるのかな?』と考えさせながら、将来を意識させていきます」

 と田中先生。成長の緩やかな男子生徒に合わせたキャリア指導が、生徒の未来をサポートしています。

千葉県松戸にある日本大学歯学部に行き、実際に使用している器具で練習用の歯を削る体験をしました。千葉県松戸にある日本大学歯学部に行き、実際に使用している器具で練習用の歯を削る体験をしました。
中1・中2の校外学習で日本の歴史や文化を学び、調べ学習の成果をプレゼンするなど、自分の意欲や適性を知る取り組みが実施されます。中1・中2の校外学習で日本の歴史や文化を学び、調べ学習の成果をプレゼンするなど、自分の意欲や適性を知る取り組みが実施されます。
進学通信2017年10月号
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