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私立中高進学通信

2017年10月号

グローバル時代の学び方

十文字中学校

論理的な発信力に加え協働する力も育成

将来の活躍に向けて真のグローバルな力を培う
ディスカッションやディベート、プレゼンテーションをする機会をたくさん設けている『DDP』。生徒たちはディベートのルールをしっかりと習得し、論理的に意見を述べ合えるようになりました。

ディスカッションやディベート、プレゼンテーションをする機会をたくさん設けている『DDP』。
生徒たちはディベートのルールをしっかりと習得し、論理的に意見を述べ合えるようになりました。

授業や行事にDDPとCCPを導入

 2020年の大学入試改革に向け、2014年から教育改革『Move onプロジェクト』をスタートした同校。12年前から取り組む独自の『DDPプログラム』に『CCP』を加えたのもその一環です。

『DDP』とは、ディスカッション、ディベート、プレゼンテーションの略。同校では授業や行事で生徒同士が話し合い、自らの意見を発表する場を多く設けることで、論理的思考力、批判的思考力、創造的思考力の3つの思考力の育成をめざしています。この『DDP』に新たに取り入れられたのが、コミュニケーション、コーディネート、パートナーシップの略である『CCP』の育成です。

『DDP』で育てた自分の意見をまとめて論理的に述べる力に加えて、相手に伝えるための力(コミュニケーション)、グループをまとめる力(コーディネート)、理解しあう力(パートナーシップ)の3つのスキルを身につける。これこそがこれからのグローバル社会で求められる力だと考え、さまざまな教科や行事で『CCP』の育成を意識した『DDPプログラム』を導入しています。

「人や情報が国境を越えるグローバル時代においては、価値観の異なる人と協力して120%の力を発揮することが求められます。そのためには自分の意見を伝えつつ、他者と理解し合い、良好な関係を築く力を養う必要があると考えました。これこそが本校が考えるグローバルな力なのです」(高校教頭/横尾康治先生)

多彩な取り組みで英語の総合力アップ

 グローバル社会では英語力も欠かせません。

「英語科では、将来の職業を考える際に、海外にも意識を向けられる英語力をつけてほしいと考えています」(グローバル教育センター主任英語科/高瀬聡伸先生)

 そのため、独自の英語専用成績表を作成し、定期テストに加えて小テストや日々の提出物、音読学習の結果などを総合的にフィードバックする仕組みを設けています。確実な英語力を定着させ、生徒のがんばりを評価し、さらにやる気を引き出すことが狙いです。

 また、さまざまな国の文化に触れる『マルチカルチャー体験プログラム』、話す、書くという英語技能を高める『発信力育成プログラム』、生徒同士が協力して取り組む『協働学習プログラム』の3つを柱に、異文化理解と英語力の伸長を促す多彩な取り組みも行っています。

 こうしたバラエティに富む取り組みが奏功し、英語に対して肯定的な気持ちを持つ生徒が増え、外部模試での全国偏差値も、取り組みを始めた2014年から右肩上がりに伸びています。「今後も取り組みを改善しながら、英語で生徒の可能性を広げたい」と高瀬先生は意気込みます。

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英語への関心を高め、総合的な力を養う
英語科が取り組む3つのプログラム

 英語科では、『マルチカルチャー体験プログラム』『発信力育成プログラム』『協働学習プログラム』の3つのプログラムに力をいれています。

マルチカルチャー体験プログラム

語学研修で体験した歓迎パーティー。語学研修で体験した歓迎パーティー。

 英語圏に限らず、さまざまな国の幅広い文化を教室内で体験するプログラム。現在はイースターエッグづくりやハロウィーンのカードづくり、また数学者である川崎敏和氏が開発した川崎ローズという折り紙を英文の解説を見ながら折る体験授業も行っています。中3全員が参加するオーストラリア語学研修は、マルチカルチャー体験プログラム最大の行事。ブリスベンで11日間のホームステイを体験します。

発信力育成プログラム

『Show&Tell発表会』で堂々とスピーチ。『Show&Tell発表会』で堂々とスピーチ。

 英語による発信力を身につけるプログラムで、4技能のうち「話す」と「書く」に特化しています。「話す」では、1対1のオンライン英会話を年に5~6回体験するほか、テーマに沿って自分の好きな物を紹介する『Show & Tell発表会』、英語プレゼンコンテストを行っています。「書く」ではネイティブ英作文添削の外部サービスを利用し、生徒のライティング力を高めています。

協働学習プログラム

振り付けも見所のミュージックフェスティバル。振り付けも見所のミュージックフェスティバル。

 洋書を10名ほどのグループで和訳する『洋書翻訳プロジェクト』など、協働する力が促されるプログラムを実施。和訳後は、英文、和文で音読して、その様子を動画に撮影し、「ストーリーテリング」として文化祭で上映します。さらに『ミュージックフェスティバル』も実施。英語の授業の冒頭で歌い、年間20曲ほどマスターする洋楽の中から1曲を選び、自分たちで振り付けして歌とともに発表。クラスの団結力も高まります。

※伝えたいコンセプトを物語を引用して、聞き手に強く印象づけること。

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身近なテーマからスタート
中高6年間かけて取り組む『DDP』で発信力や表現力を磨く
左から横尾康治先生、武岡イネス恵美子先生、高瀬聡伸先生。左から横尾康治先生、武岡イネス恵美子先生、高瀬聡伸先生。

 ほとんどの教科で導入されている『DDP』。保健体育では中2から高2まで毎週1時間を『DDP』型授業とし、教科書を軸としながら、ディスカッション、ディベート、プレゼンテーションを通して論理的思考力を養っています。中学では「環境問題」について調べてプレゼンテーションしたり、「弁当持参」などの身近な話題をテーマにディベートしたりします。高校になると、「生体肝移植について」や「同性同士の結婚」など、生命や生き方に関わることをテーマにディベートを行うほか、高2では自由課題の研究と、そのプレゼンテーションをします。

「中学のうちは本に載っている情報を集めてまとめていただけの生徒が、『DDP』に取り組むうちに自分の意見を持ち、それを発表に生かせるようになっていく。こうした姿を見ると頼もしいですね。また、ディベートやプレゼンテーションで、ジャッジする人がどう受け取るかという視点を持つ。これが表現力を磨くことにつながります」(保健体育科/武岡イネス恵美子先生)

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キャリアプログラムでは視野を広げる
大学や他機関との連携プログラム
アメリカ元下院議員を囲んで日米の違いについても対話アメリカ元下院議員を囲んで日米の違いについても対話

 各教科の授業や学校行事に取り入れられている『CCP』を意識した『DDP』。キャリアプログラムでもコミュニケーション、コーディネート、パートナーシップを養います。そのうちの一つが、アメリカ元下院議員との交流です。

「日本の高校生は選挙に対してどのような意識を持っているか」「日本の女性は自分の権利や外交についてどのように考えるか」と元下院議員から質問され、参加した生徒たちは自分の考えを英語で伝えていました。高度な英語力を要求されましたが、世界を知るとともに自分の意見を求められることやそれを伝える良い経験となったようです。

(この記事は『私立中高進学通信2017年10月号』に掲載しました。)

十文字中学校  

〒170-0004 東京都豊島区北大塚1-10-33
TEL:03-3918-0511

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