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私立中高進学通信

2017年9月号

私学だからできるオリジナル教育

秀明大学学校教師学部附属秀明八千代中学校

大学教授から学ぶ発展的な体験授業

系列大学の学校教師学部との連携で、先を見据えた高度な教育を実践。学校教師の養成を目的とする学部ならではの取り組みに注目が集まります。
はたして、ダンボールは回るのか!? と生徒たちの目は釘づけに。

はたして、ダンボールは回るのか!?と生徒たちの目は釘づけに。

教師を育てる教授から発展学習を教わる

 中2から全員参加でイギリス英語研修を経験するなど、体験的な学習に力を入れている同校では、系列大学である秀明大学の学校教師学部との連携を強化。2015年から同学部附属の中学として新たな歩みを始めました。

 まず実現したのが教科ごとの「特別授業」の取り組みです。国語、数学、理科、社会科、英語の主要5教科を、中学生の段階から学校教師学部の教員に教わります。教員養成大学として全国3位の教員就職率を誇る同大学は、その優れた指導で教育界からの注目を浴びています。これら学生の指導にあたる教授陣は、いわば各教科のスペシャリスト。“教師の先生”としての手腕をフルに活用して、生徒たちの探究心を引き出す授業を展開しています。

 同校からスクールバスで5分、いつもの教室を飛び出して大学のキャンパスに到着。講義を受ける教室で迎え入れてくれたのは、大学で教鞭をとる田中元教授です。この日は大学の理科実験室を使って、身近な文房具を使った実験の授業を行いました。

「では、簡単なクイズから」

 先生の問いかけに生徒たちは真剣に向き合います。

「いつもと違う環境で、いつもと違う先生から学ぶ。大学という環境で研究する先生方に触れることで、生徒たちの学ぶ意欲は大きく育ちます」 

 と話すのは同校の富谷利光校長。2020年の新大学入試も見据え、この取り組みに期待を込めます。

どう変わる?学び方、教え方
自身も秀明大学学校教師学部で教鞭をとる富谷校長。自身も秀明大学学校教師学部で教鞭をとる富谷校長。

「これまでの学習は個別の知識が重要視されるものでした。しかし、今年3月に文部科学省が示した新しい学習指導要領では、資質、能力の部分に学習の重心が移っています。さらに新しい視点として、教科を通して物事の見方、考え方を学ぶことに重点がおかれることになります」

 と富谷校長。こうした視点がもてるのも、学校教師学部との連携があるからこそでしょう。

「自分たちが取り組んでいる学習が、大学という学問の領域にどのようにつながっていくのかを先に見せることで、苦手な教科に興味をもてることもあります。例えば、中3生に対して実施した数学の『特別授業』では和算を教えていただきました。そして、数学が苦手なある生徒の感想に“苦手な数学だけれど和算を知り興味が湧いた”というものがありました。大学という雰囲気もあるからかもしれませんが、教科を別の視点で見ることで、苦手意識が和らぐこともあると感じています」

理科の特別授業
『運動の法則を突き止めよう』

 この日、秀明大学で行われた「特別授業」には、中2のクラス24人が参加。8つの班に分かれて与えられた実験に取り組みました。授業は90分間。大学の講義の一コマ分を使い、密度の濃い時間を過ごします。まずは仮説をたてるところから授業はスタート。

「重さ、大きさの異なる3つの球を転がした場合、一番早く移動するのはどれでしょう」

 と田中先生。「重いものが早く転がる」という意見が圧倒的に多い中、斜めに傾斜をつけたアクリルパイプの中を実際に球を転がしていきます。答えは全員不正解。全部同じ速さで移動することがわかりました。

「重いものにはその分重力が働きますが、そこにとどまろうとする傾向が強い。軽いものは、働く重力は小さいのですが、動かしやすい。だから、重くて大きいものと軽くて小さいものの速さが同じになるのです」

 と田中先生。

「これを『慣性の法則』と呼びます」と伝えると、生徒たちは早速メモをとっていました。

 続いて、ガムテープの輪の上下に糸を結んで行う実験に取り組みました。手で糸をひっぱり、上の糸だけ、または下の糸だけを切る方法を考えます。大学の実験室には、実験用のポールがあるので、これを活用して準備に入る生徒たち。実験装置はガムテープと糸という身近なものを使って結ぶだけ。しかし、意外にも、装置を作るのに手間取り、なかなかうまくいきません。

「実験は準備に時間がかかります。実際の実験は一瞬で終わることが多いのですが、この一瞬のための準備を怠らないことが、よい実験結果を生みます」

 と田中先生は生徒たちを励まします。苦労した分、実験が成功すると生徒たちの間から大きな歓声が上がりました。

  1. 同校からバスで5分、広い大学のキャンパスに到着します。

    同校からバスで5分、広い大学のキャンパスに到着します。

  2. 実験装置を作るのに苦戦する生徒たち。一つひとつの体験が、思考を活性化させます。

    実験装置を作るのに苦戦する生徒たち。一つひとつの体験が、思考を活性化させます。

  3. どうやったら上の紐だけ切れるのかな? 話し合いを繰り返し、何度もチャレンジする生徒たち。

    どうやったら上の紐だけ切れるのかな?話し合いを繰り返し、何度もチャレンジする生徒たち。

  4. 文章の説明を読んでも実感しにくい慣性の法則も、目で見て体験すればしっかり頭に入ります。

    文章の説明を読んでも実感しにくい慣性の法則も、目で見て体験すればしっかり頭に入ります。

ダイナミックな“段ボール回しワザ”に
科学の法則
話し合って協力するのも体験授業の良さです。話し合って協力するのも体験授業の良さです。

 最後に取り組んだのは、重心を調べる実験です。大きな段ボールを好きな形に切り取って、端に重りをつるした糸をくくりつけます。ぶら下げた糸をなぞって線を描き、今度はもう一端に糸をくくりつけて、同じ作業を行います。線が交わった部分が重心となるのです。

 線が交わった部分に菜箸を置き、皿回しのように回すことができれば大成功。しっかりと重心をとらえることができると、数分は回し続けることができると説明を受けていました。

 どの実験も体験的なものばかり。体と頭を使った学習は生徒たちの心にしっかりと刻まれたことでしょう。

  1. 特大段ボールをグループごとに好きな形に切り抜きます。

    特大段ボールをグループごとに好きな形に切り抜きます。

  2. 段ボールの端に重りをつけた糸をくくりつけて。

    段ボールの端に重りをつけた糸をくくりつけて。

  3. くくりつけた糸をたらし、糸が通る部分に線を書き、今度はもう一端に糸をくくりつけて、また糸が通る部分に線を引きます。

    くくりつけた糸をたらし、糸が通る部分に線を書き、今度はもう一端に糸をくくりつけて、また糸が通る部分に線を引きます。

  4. 線が交わった部分を菜箸で支え、皿回しのように回します。大きい段ボールが回るさまは圧巻!

    線が交わった部分を菜箸で支え、皿回しのように回します。大きい段ボールが回るさまは圧巻!

ココが独自!
大学の学校教師学部のスペシャリストが教える授業

 系列大学だからこそできる年間5回もの大学と連携する『特別授業』は、学校独自の「PGTプログラム」にも関連付けています。

 PGTプログラムは「実践力(Pスキル)」「国際力(Gスキル)」「伝統力(Tスキル)」を体験活動で育てていくもので、中1後期の『日本文化プロジェクト』では、落語鑑賞会に合わせて日本史のスペシャリストから江戸時代の貨幣制度を学びました。

(この記事は『私立中高進学通信2017年9月号』に掲載しました。)

秀明大学学校教師学部附属秀明八千代中学校  

〒276-0007 千葉県八千代市桑橋803
TEL:047-450-7001

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