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私立中高進学通信

2017年9月号

私たち、僕たちが大好きな先生

本郷中学校

さまざまな話題で英語の本来の楽しさに気づかせながら
生徒の意欲を引きだす

英語科 田中 悠先生

英語科
田中 悠(たなか ひさし)先生

獨協大学外国語学部英語学科卒業、早稲田大学大学院教職研究科(教職大学院)修了。千葉県の私立中学高等学校で非常勤講師として1年間勤務し、2011年4月から、本郷中学・高等学校に非常勤講師として赴任。2017年4月同校に英語科専任教員として着任。

苦手な英語が得意科目に。きっかけは中1の夏休みの宿題だった。勉強は苦しいもの。だからこそ楽しく学べる方法を工夫して、乗り越える力をつけたい。そう話す田中先生の指導法と同校の英語教育とは?

英語を学ぶ楽しさが教員への道を決定づけた

―― 先生になろうと思ったきっかけを教えてください。

「初めて教員になろうと思ったのは、中3の進路指導の時です。英語の勉強が楽しかったので、その楽しさをたくさんの人に広めたいと思いました。その後、大学の英語学科に進みました。大学在学中は、英語に関係するほかの仕事に就くことも考えたのですが、教員がいちばん魅力的でした。4年間、塾講師のアルバイトをして教える楽しさを経験したことも大きかったです」 

―― そして大学を卒業して教員になったのですね。

「いえ、教職大学院に進みました。母校で教育実習をした時に、まだ学ぶべきことが多いと実感して、このまま教壇に立っては、未来ある生徒に対して失礼なんじゃないかと。そして教育についてきちんと学びたいと思いました。実際に現場に立ってみると、学校運営に関することなど、大学院で学んだことはとても役立っています」

―― 英語が楽しかったと言われましたが、そのきっかけは?

「実は、中1の1学期の成績はあまり良くありませんでした。英語も苦手で。そして迎えた夏休み、英語の宿題でテキストを1冊渡されて、その中の数カ所を勉強すればよかったのですが、うっかり先生の指示を聞き漏らして1冊、中1の勉強をすべてやってしまいまして……(笑)。2学期になって、何だ、英語って簡単じゃないかと。自信がつくと、勉強が楽しくなるんです。それでほかの教科もがんばろうという気になり、成績も上がりました」

※学校現場の教員養成に特化した専門職大学院。スクールリーダーや即戦力の教員を育てる目的で創設された。

巷にあふれる英語を身近に感じてほしい

―― 英語を好きになるためにはどうすればいいでしょう。

「日常生活で私たちはたくさんの英語に接しています。だから、『英語を勉強するんだ』と身構えないでほしいんです。子どもたちが夢中になっているゲームにも、たくさんの英語が出てきます。そういうことに気づくだけで、英語が身近に思えて楽しくなるのではないでしょうか。
 気づきといえば、bowという単語があります。発音が[bou]だと『弓』、[bau]だと『おじぎをする』という意味ですが、綴りは同じです。弓の形を黒板に書いて、人がこんな格好をすると、と生徒に聞くと、ああ『おじぎ』の格好だと。さらに雨の後に出る、こういう形のものはとたずねました。そう虹、rainbowです。こういうことに気づくと、英語が楽しくなりませんか? 授業では、こうした体験や発見がたくさんできるように、常に意識しています。勉強での楽しい経験が、苦しい時を乗り越える力になればと思います」

―― 授業で心がけていることはありますか?

「まずは『楽しく』です。そのためにも褒める。もちろん叱るときもありますが、基本は笑顔です。課題をなかなか提出していない生徒が、2カ月たって持ってきたことがありました。その時もやり遂げたことを褒めました。締め切りを守る大切さも指導しますが、褒めて伸ばすことは常に意識しています」

英語の勉強とともにやりたいことの発見を

―― 田中先生は授業でどんなことをしているのですか?

「今、中3生を受け持っています。授業の最初に、英単語と和訳が30個書かれた単語シートを使い毎回1分間、ペアワークでウォーミングアップをしています。同じシートを3回くらいやり、繰り返すことで上達を実感することができます。また、これもペアワークなのですが、1人が教科書のテキストをわざと1カ所間違えて読んで、相手には教科書を見ずにそれを当てさせるなどゲームのように楽しめる工夫をしています。勝ち負けを競うので、とても盛り上がります。英語は声に出すことが大事ですので、こういう方法はとても効果的です」

―― ずばり本郷の英語教育の特徴を教えてください。

「ひとことで言うのは難しいですが、読む、書く、聞く、話すという4つの要素をまんべんなく指導しながら、自分の意見を発信させるようにしています。今年から週1回、中3生はオンライン英会話に取り組んでいます。本校にもネイティブの先生はいますが、オンラインで初めて会うネイティブの人とのコミュニケーションには集中力も必要ですし緊張もするので、刺激になっていると思います。また、約2800の英単語や英熟語を学び、自分のレベルに合わせた『級』にチャレンジできる本単検(本郷英単語力検定試験)も、本校の教育理念である『自学自習』の姿勢を身につけるとともに、英語力のアップに役立っています。勉強の結果、留学経験がないにも関わらず、英検1級に合格する生徒もいます。伸びる生徒はどんどん伸ばす、伸び悩んでいる生徒は徹底的にフォローするところに本校の特徴があると思います」

―― どのように生徒を育てていきたいと思っていますか?

「今後、英語のスキルはますます必要になりますが、英語はあくまでもツール。まず、自分のやりたいことを見つけることが大切です。そのうえで英語の楽しさにも気づいてほしい。そして、生徒は私を追い越していってほしいですね。私も授業方法や技術を高める努力を常にしていきます」

毎年実施されるスピーチコンテストの様子。生徒全員が自分で原稿を書き、クラス発表に参加し、選ばれた生徒代表によってコンテストが行われます。毎年実施されるスピーチコンテストの様子。生徒全員が自分で原稿を書き、クラス発表に参加し、選ばれた生徒代表によってコンテストが行われます。
週に1回行われるオンライン英会話の授業の様子。ネイティブの外国人との英会話を通じて、英語力を高めます。週に1回行われるオンライン英会話の授業の様子。ネイティブの外国人との英会話を通じて、英語力を高めます。
中学入学時に渡される、英単語や英熟語が約2800語入ったUSBメモリー。生徒は自学自習で「本単検」に挑戦します。中学入学時に渡される、英単語や英熟語が約2800語入ったUSBメモリー。生徒は自学自習で「本単検」に挑戦します。

(この記事は『私立中高進学通信2017年9月号』に掲載しました。)

本郷中学校  

〒170-0003 東京都豊島区駒込4-11-1
TEL:03-3917-1456

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