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私立中高進学通信

2017年8月号

私学だからできるオリジナル教育

狭山ヶ丘高等学校付属中学校

自立への導きとなる本格的な農作業体験

郊外という立地を生かし、総合学習の時間を使って農作業体験を行っている同校。学校所有の畑に赴き、一人ひとりが責任を持って農作物の世話をしています。
わいわいと楽しく作業する中1生。毎週行われる農作業体験を積み重ねるうちに、だんだんに手馴れてきて、中2では広い範囲の畑を個々で受け持つようになります。

わいわいと楽しく作業する中1生。毎週行われる農作業体験を積み重ねるうちに、
だんだんに手馴れてきて、中2では広い範囲の畑を個々で受け持つようになります。

学年全体で取り組む週に1度の畑作り
すべての学びに通じる細やかな指導すべての学びに通じる細やかな指導
先生たちも作業着姿になり、生徒たちと共に畑にしゃがみこんで作業を見守ります。生徒たちが少しずつ自分の力で世話ができるようになるまで、先生たちのきめ細やかな指導が続きます。

 開校以来、『内観』(自己観察に基づく教育)の実践によって学力向上の成果を上げてきた同校。2013年に開校した付属中学でも高い学習目標を掲げつつ、同時に豊かな人間性を育むことを重視しています。

 その教育方針のもと、中学開校以来毎年行われているのが、全員参加の農作業体験です。中1・中2は週に1度、畑で野菜を栽培、草とりや水やりをして、農作物を育てる体験をしています。この日は中1生47人が校舎からスクールバスで10分ほどの学校所有の畑に移動し、農作業を体験しました。

全員が自分の苗を責任を持って育てる

 畑に着いた生徒たちは、次々に長靴に履き替え、軍手を装着します。畑での作業が楽しみでならない様子です。先生の一言で素早く整列し、一斉に前を向いて指導員の説明に聞き入ります。中1の先生全員が生徒たちのフォローにあたるほか、指導員2名が、毎回農作業の補助と指導を行います。

 1人に1苗ずつ配られ、それぞれが自分の区画に植えていきます。すでに小玉トマトの植え付けは経験していますが、今回は中玉トマトに挑戦。作物の種類や、取り組む課題も毎回変わっていきます。移植ゴテで穴を掘り、慎重に苗を植えていく生徒たち。ただ植えるだけでなく、陽のあたる方向も計算しなければなりません。

「北側に向けて倒すんだよね」

「難しいね」

 と、友達同士で相談しながら、作業を続けていきます。植え付けが終わった生徒は、周囲の雑草取りを行います。最初は土に不慣れだった生徒たちも、簡単な作業から教わることで、少しずつ段階を追って、畑仕事に慣れていきます。

 最後に、全員で後片付けをし、作業終了。汗びっしょりになりながらも、作業を終えた生徒たちの表情は満足気でした。

ていねいな指導で段階的に自立に導く

 先生たちは一緒に作業しながら、生徒一人ひとりに対して時にはアドバイスをしたり、実際に手助けをしたりと、きめ細やかに指導している姿が印象的でした。

 生徒たちにつきっきりで指導をするのは大変な作業ですが、中1のはじめにていねいに指導し、生徒が自分で作物の世話ができるように少しずつ導いていくそうです。

 栽培が簡単な作物からスタートして、徐々に難易度の高い作物にチャレンジ。中2になると、さらに広い区画を任されて作物を育てます。中3ではその体験を踏まえ、作物についての研究や調査などにも取り組みます。

 手厚く指導し、見守りながら次第に手を放して自立に導いていく。これは、同校の学習指導にも共通しています。

栽培の失敗が分析力・観察力を養う

「農作業体験の目的は、土に触れ、肉体を使ってものを作る喜びを学ぶことです。自然と向き合うことにも大きな意味があります。植え方が悪いと、収穫ができないこともあります。自然は思い通りにはなりません。『どこが悪かったんだろう』と分析することも、生徒には大事な体験ですね」(教頭/山﨑正和先生)

 収穫した農作物は、家庭科の授業などで調理して、食べる体験も行っています。一貫して食の教育を行うことで、人と自然との関わりも理解するのです。

 早朝からの朝ゼミや春・夏・冬の講習など、学習面での取り組みも数多い同校ですが、「心の教育」も、先生たちは大切にしています。自立に導くていねいな指導は、同校の教育の真髄なのです。

全員で汗を流し地道な作業で作物を育て上げる体験

 週に1度の農作業は、普段は勉強に忙しい生徒たちにとって息抜きにもなります。どの生徒も生き生きと積極的に取り組んでいるそうです。

「自分で育てた農作物を食べて味わうことは、生徒たちにとって大切な経験」と山﨑先生。農業に従事する人や、食への感謝も湧き上がります。

作物の成長に責任を持つ作物の成長に責任を持つ
苗の植え方をていねいに説明する指導員。生徒たちは真剣に耳を傾けています。自分の苗を責任を持って育てることを要求されます。失敗すれば、収穫物は得られません。
共に作業するなかで協調性を育む共に作業するなかで協調性を育む
雑草取りなどの雑用も、慣れない手押し車も一生懸命押してがんばります。準備や雑用、片付けは生徒が全員で行います。同級生と一緒に働くことで、協調性も養っていきます。

女子生徒も土ぼこりや汚れを嫌がらず、積極的に作業に取り組んでいました。友人たちと楽しそうに作業をしていた外間琉那さん(中1)。「今日はミニ トマトと中玉トマトを植えました。虫は少し苦手ですが、苗を植える作業は楽しいです」

汗びっしょりになりながら、熱心に苗を植えていた田中一輝さん(中1)。「植物が大きくなった成果を見たいです。夏になったらお弁当のおかずにするのが楽しみです」集中して作業するその姿に、友人たちからも称賛の声が上がっていました。

ココが独自!
学年ごとの取り組み多様な作物を栽培
同校の畑で育てている作物
  1. 小玉トマト
  2. 中玉トマト
  3. じゃがいも
  4. さつまいも
  5. ナス など

 単なる体験ではなく、実際に自分の手で作物を育てることを目標とする同校の取り組み。生徒たちは段階を経て、さまざまな作物に挑戦していきます。中1では比較的栽培しやすい作物に取り組みますが、やがて中2になると担当する区画も広くなり、ナスなど難易度の高い作物にチャレンジ。2年間を通してじっくりと活動することで、生徒たちは体験を積み上げ、できることを広げていくという実感を得ることができます。四季折々の作物を育てることで、自然に対する造詣も深まります。

ココが独自!
食育につなげる一貫したプログラム

 収穫した作物は、家庭科の時間で調理実習に使われたり、家庭に持ち帰り、調理してお弁当のおかずにして持参することもあります。調理実習では収穫したさつまいもでスイートポテトを作ったり、ハロウィンでおなじみのジャック・オ・ランタン作りも体験しました。

 育てた収穫物を調理し、食べるところまでを経験することで、普段食べているものがどうやって作られ、どうやって加工されるかを肌で感じることができます。生産者や調理してくれる人への感謝を感じ、食に対する意識も高まるので、食育としての役割も果たしています。

かぼちゃの提灯を作成かぼちゃの提灯を作成
中2・中3が協力して制作したジャック・オ・ランタン。
調理実習で実感する食の恵み調理実習で実感する食の恵み
自分たちで育てた野菜を使って、スイートポテトを調理しました。

(この記事は『私立中高進学通信2017年8月号』に掲載しました。)

狭山ヶ丘高等学校付属中学校  

〒358-0011 埼玉県入間市下藤沢981
TEL:04-2962-3844

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