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私立中高進学通信

2017年8月号

中学入試のポイント

品川女子学院中等部

算数1教科入試を2月1日午後に新設

『算数1教科午後入試』を新たに設け、2月4日の『表現力・総合型入試』も継続。生徒が切磋琢磨しながら力を伸ばせるよう多様性に富んだ学習環境を作ります。
多様な生徒が磨き合う環境をつくる

 算数が得意な受験生を視野に入れ、同校では2018年度入試から『算数1教科午後入試』を2月1日に実施します。高等部校長・中等部副校長の仙田直人先生は、新しい入試について次のように話します。

「社会の動きに連動し、大学の経済・経営分野の学部で数学を重視することが多くなっていると感じます。数字をもとに論理的な思考ができる人材が求められているのです。本校はキャリア教育の一環として『28プロジェクト』を実施しています。そのときに、起業体験プログラムや企業コラボレーション総合学習など社会人と接する機会が多くあり、その中で、“数学的な思考は社会に出てからも必要ですよ”と生徒に話す方も多いですね。
 本校は2016年度入試で表現力に長けた生徒を選ぶ『表現力・総合型入試』を導入しました。2018年度に新設する入試によって算数が得意な生徒を迎え、多様な生徒が切磋琢磨しながら伸びていける環境を作りたいと考えています」

『算数1教科午後入試』の試験科目は算数のみ。60分100点と4科入試の算数より時間が長くなっていることに注意が必要です。

 サンプル問題はすでに同校のウェブサイトに公表されていますが、出題傾向は4科入試の算数と大きな違いはありません。確実な計算力とひととおりの特殊算の経験を積んでいれば、解ける問題です。2月1日午前の4科入試で力を十分に発揮できなかった受験生が、算数で再受験することも可能です。『算数1科入試』で入学した生徒のために、今後、数学の習熟度別授業を以前より前倒しして中2から始める構想もあるそうです。

「本校は午後入試自体を初めて行うので、いろいろな受験生が挑戦してくれることを期待しています」
(広報部長/平川悟先生)

※28プロジェクト:28歳になったときに社会で活躍している女性を育てるという同校独自のプロジェクト。
企業とのコラボレーションなどを通して、高いコミュニケーション能力と実践的な英語力を磨くなど多角的な学びで生徒を育成しています。

『表現力・総合型入試』も引き続き実施
入試日程 第1回 算数1教科
午後
第2回 第3回
2月1日 2月2日 2月4日
募集人数 90人 20人 60人 30人
試験科目 国語・算数社会・理科 算数 国語・算数社会・理科 4科目
表現力・総合型
発表 当日 翌日
手続き締切 2月4日 2月6日

 2月4日の『表現力・総合型入試』は2018年度入試でも実施します。定員は30名。4科目総合の『試験Ⅰ』と、読解・論述を中心にした『試験Ⅱ』を課します。これらは2017年度入試と同じです。英検取得級による加点もあります。

 変更点として、これまで4教科の先生を中心に入試問題を作問していましたが、今回から実技教科の先生も加わることになりました。教科横断型のチームで作るので、切り口のユニークな問題が増えるかもしれません。

 さて、2年前に始まった『表現力・総合型入試』で入学した生徒たちは現在、どのように過ごしているのでしょうか。

「授業中、積極的に手を挙げたり、自分の意見を表明したりする生徒が多いように感じます。多面的な視点で解答を考え、授業でどんどん前に出る姿に、周囲も刺激を受けているようです」(平川先生)

 1つの正解ではなく“最適解”を見出す探究型の学びが主流になる中、さまざまな「得意分野」を持つ生徒が集まり、多様性のある環境の中で切磋琢磨して学ぶことこそが、これからの教育に必要である。『算数1教科入試』、『表現力・総合型入試』と相次いで入試改革を行う背景に、力強いメッセージを感じました。

(この記事は『私立中高進学通信2017年8月号』に掲載しました。)

品川女子学院中等部  

〒140-8707 東京都品川区北品川3-3-12
TEL:03-3474-4048

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